現役専業ハンドメイド作家の奥さんのマーケティングやってます♪
ハンドメイド作家の多くは、ビジネス未経験者であることが多いと思います。
「何から手をつけたら良いかわからない!」
で、結局よくわからないまま、とりあえず作品を作ってみて、出品してみて、「全然売れなーい!何でー(涙)」と嘆いているわけです。
悔しいが、その通りだ…!
根本的な原因は、ビジネスの正しい進め方の「順番」を、教えてくれる人がいない環境にあります。
靴下を履く前に、裸足で靴を履いてしまったあなた。
「どうしよう?靴下が履けない!」と嘆いているあなたへ、「一度靴を脱いでみて。そしたら靴下が履けるよ」と、間違えを正してくれる人が誰もいないのです。
こんな滑稽な状態が、今あなたが置かれている状況なんです。
でも悪いのはあなたじゃない!環境が悪いんだ!
日本国内だけでも、ビジネスに関わる人が何千万人もいるのに、不思議ですよね。実は、世の中のビジネスマンのほとんどが、正しいビジネスの順番を知らないのです。
多くのビジネスマンは、歯車のパーツとして動いています。例えば、全部で10の工程があるとしたら、その中の「7番目だけ」とかしか担当していないんですね。
だから全体感で語れる人が、ほとんどいないんだよ
ボクもかつては歯車の1人でした。しかし社内ベンチャー立ち上げを通して、鉄則のプロセスがあることを学びました。それは、個人で働くハンドメイド作家にも、全く必要なプロセスです。
この記事に出会えたあなたはラッキーですね。あなたは、経営者(個人事業主も1人の経営者!)に絶対不可欠なビジネスリテラシーを習得できます。
この先、迷いはなくなります。正しい順番で、最短ルートを駆け上がりましょう!
「急がば回れ」の本当の意味とは?
「急がば回れ」は、ボクが大事にしている格言の1つです。
本来の意味は、「近道や危ない道を進むよりも、遠回りだけど安全な道を進んだ方が、結果的に早く目的地に着くよ?」です。
これだけ聞くと、「石橋を叩いて渡る」と大差ありませんが、実際にはもっと深い意味が含まれています。
「みいつけた」が全て教えてくれる
「急がば回れ」を如実に表しているのが、Eテレの「みいつけた」という番組の「ダンボールつみつみ」というコーナーです。
幼児向けの番組だから、子供がいる人じゃないと知らないかもね
3-4歳くらいの子供2人が、時間内にダンボールブロックを積み上げて、終了時点で高く積み上がった方が勝ちというゲームです。
ブロックは、大きなものもあれば、小さなもの、円柱型のものもあります。
やんちゃな子は、とにかく急いで積み上げていきます。途中でグラついて、そこにさらにブロックを乗せようとして、崩れてしまうんですね。
一方で慎重な子は、大っきいブロックを探して土台を作り、大きいブロックの上に、小さいブロックが乗るように積んでいきます。
最後に高く積み上がっているのは、土台から慎重に積み上げていった子です。
まさに、「急がば回れ」を体現しているね!
「急がば回れ=正しい順番を守ること」
ボクは「急がば回れ」を意訳して、「何事も、その業界で正解とされている手順を守るのが、成功への最短ルート」と解釈しています。
大人なら、大きいブロックから順に積んだ方が、結果的に高く積み上がることを経験則で知っていますね。
では、経験がない分野はどうでしょう?
- 経験0からギターを始めるとしたら?
- 未経験からエンジニアを目指すとしたら?
- 素人が自力でボロ戸建をリフォームするとしたら?
- 知識0からビジネスを自分で始めるとしたら?
我流ではなく、先人が教えてくれる正しいやり方に、まずは耳を傾けるべきです。
ひょっとすると、現時点の正解より、もっと早く成功できるルートがあるかもしれません。いや、きっと誰も気づいていないだけで、どこかにはあるんでしょう。
しかし、そんな前人未踏のルートを、未経験のあなたが開拓できるとお思いですか?
いや、控えめに言って無理ってもんでしょう。というか、ずいぶんと傲慢な話だよね
回りくどいと思っても、先人が示した正しい順番に則り、ステップ1から進めていくのです。結果として、これが1番手戻りが少なく、最短で成功へ駆け上がれる道なのですから。
ビジネスにおける正しい順番とは?
このサイトは、ハンドメイド作家向けのビジネスに関するサイトです。
というわけで、ビジネスを進める上での正しい順番についてレクチャーしていきましょう。
ビジネスは上流から下流へ
ビジネスの意思決定プロセスは、よく「川の流れ」に例えられます。
- より大きな方向性を決定づけるのが「上流」です。
- 上流で決めた内容に沿って、「下流」でより細かい決定を行なっていきます。
川が逆流しないことと同じように、この流れは一方通行です。
企業の場合は、「上流」の意思決定はリーダーが行います。「下流」に行くに従い、配下の部下に任されていきます。
そういう意味では、上流のプロセスであるほど、価値の高い仕事と言えるね
コンサル会社が高いフィーをもらえるのは、それが上流のプロセスを支援する仕事だからです。最下流を担当するIT土方は、安い時間給でこき使われる事が多いですね。
業界によって、上流プロセスと下流プロセスにつけるネーミングが異なります。が、一般化すると、次のようなピラミッド 図で表現できるでしょう。
- ミッション
「何のためにそのビジネスをやるのか?」という根源的な問い。全ての出発点 - ビジョン
「ミッション」を達成するために、なるべき未来の姿。未来予想図。青写真 - バリュー
大切にする価値観。同時に、ライバルに差をつける強みを言語化したもの。例えば、「スピード」を大切にしても良いし、「丁寧さ」を大切にしても良い - 戦略
「ビジョン(理想の未来の姿)」に到達するために、必要不可欠な筋道。ここでの成否は経営にダイレクトに反映する。失敗することもあるが、その意味は重く受け止めるべき - 戦術
「戦略」を達成するための個々の施策。トライ&エラーの繰り返しなので、ここでの失敗は、「実験に失敗した」くらいの感覚。いちいち気に病む必要はない - 作業
「戦術」の遂行のための作業。基本的には、手足を動かすだけで、さほど頭は使わない。企業であれば、平社員やアルバイトが行う仕事
単語自体はよく聞くけど、こういう序列があったんだね!
上位3つの「ミッション・ビジョン・バリュー」をもって、「企業理念」と呼ぶこともあるよ
より上流プロセスで決めた太い軸が、下流プロセスでの指針になります。
本来なら、上流を無視して、下流から仕事を進めることはできません。軸がない仕事は、いずれ必ず進むべき道を見失います。
- そのまま失敗で終わるか
- 上流からやり直すか
道は2つに1つです。例外はありません。
ソフトバンクは、「情報革命で人々を幸せに」というミッションを掲げています。言うまでもなく、孫正義さん自身が決めたミッションです。
「オレはITの世界で旗印を掲げるんだ!」と決めたから、ソフト販売→インターネット回線→ケータイ電話→スマホ→総合ネットカンパニーという覇道を歩めたのです。
もしミッションがなければ、農業でもコンビニでもアパレルでも、何でもできてしまいます。それでは道を見失ってしまうでしょう。
つまり、上流からキチンと段階を追って決めていくのが、1番早いということです。
これが、ビジネスにおける「急がば回れ」なんですね。
上流の失敗は、下流では挽回できない
重要な法則をお教えしましょう。「上流」で決めた意思決定が間違っていたら、「下流」ではどんなに頑張っても挽回できません。
兵法の世界では、「戦略の失敗は、戦術では覆せない」と言われます。戦略はより上流で、戦術は下流に位置しています。
例えば、「ラグジュアリーな子供服」という戦略を立てたとしましょう。
しかし、すぐ汚してしまう上に、すぐにサイズアウトしてしまう子供服に、高いお金を払う人は多くないでしょう。
これは「戦略の失敗」です。
ここで、「戦術」にあたる個々の子供服が、どんなにイケてるデザインに仕上がったところで、需要がない以上は売れようがありません。
より上流の意思決定で失敗していたら、下流でどんなに頑張ったところで挽回はできないのです。
間違えに気づいたら、上流からやり直す
しかし、ビジネスに絶対などありませんから、間違った道に進んでしまうこともあるでしょう。別に悪いことではありません。
問題になるのは、岸に上がらずに、下流でもがいてどうにか挽回しようとすること。これは絶対に実らない悪手です。
もし間違いに気がついたら、一度岸に上がって、より上流からトライし直しましょう。
スタートアップ界隈では、これまでの戦略の過ちを認め、別の戦略で再出発することを「ピボット」と呼びます。
「ピボット」とは?
「ピボット」とは、バスケットボールの「ピボットターン」のように、軸足を残して方向転換すること。戦略レベルの大きな方針転換を指す。
売るものは大きく変えずに、ターゲットを変更するパターンが多い。
例えば、「ラグジュアリーな子供服」という戦略の失敗を認めたら、「ラグジュアリーな服」という軸足は残して、ターゲットを「ペット」に変えて再出発するイメージ。
ピボットは悪い印象で語られる言葉ではありません。1度もピボットせずに成功したスタートアップの方が珍しいくらいです。
隆盛を極めつつあるYouTubeも、初めは動画版出会い系サイトでした。
とにもかくにも、常にビジネスの上流と下流を意識することが、何より重要です。上流工程が抜けていたり、間違っていたと気づいたら、ピボットする(岸に上がって上流からやり直す)のです。
建築現場でまず基礎部分をしっかり固めるように、より根源的な上流の意思決定から、着実に進めていくべきです。
これを理解していない人が、「経営センスがない」って言われるんだよ
ハンドメイド作家が守べき正しい順番
ここまで概念的な話が続きました。
あなたの脳裏には、「で、ハンドメイド作家は、具体的にどういう順番で進めれば良いの?」という疑問が浮かんでいるはずです。
本章では、そのアンサーを解説しましょう。
ハンドメイド作家が守べき正しい順番
- 目標設定
- ブランドコンセプト
- ブランドアセット
- 商品設計
- マーケティング
ここで紹介する5大ステップが、1番大きい括りのステップだと思ってください。
細かく出していけば、何十、あるいは何百というステップが出てくるでしょうが、それらは全て、この5大ステップの内側に含まれます。
ステップ1. 目標設定
まずは、あなたがどこへ辿り着きたいか、目標地点を定めましょう。
目標がないことには、そこへ辿り着くことは絶対にありません。
- 月を目指さない限り、月面に足跡を残すことはできません
- 甲子園優勝を目指さない限り、甲子園に出ることもできません
- 武道館でライブをすると決意しない限り、その舞台に立つ未来は訪れません
あなたが目標として定めるからこそ、その未来に辿り着くのです。ひょんな偶然から、理想の未来が、向こうから転がり込んでくることはありません。
大谷翔平選手がメジャーリーグで二刀流で活躍できたのは、彼がそういう目標を立てたからです。目標なくして、その未来は訪れなかったでしょう。
宝の地図がない限り、偶然宝物を見つけるなんて起こりっこないもんね
ここでのあなたの目標とは、「人生の目標」です。
- どんなライフスタイルか?
- どこ住んでいるか?
- どんな仕事しているか
- いくら稼いでいるか?
といった未来のあなたをイメージしてください。
遠すぎると現実感がなくなり、近すぎると現在地から飛躍できません。5年後の理想を掲げるくらいがちょうど良いですね。
企業もよく「5ヵ年計画」を出しているよね。同じことをしよう!
ポイントは、目標をギリギリまでストレッチをさせること。
「5年後に月20万円売るぞ!」みたいに、こじんまりとした目標ではなく、「可能性は0じゃないけど、本当にたどり着けるかな?」と思うくらいがちょうど良いです。
ステップ2. ブランドコンセプト
続いて、あなたの「ブランドコンセプト」を決めていきましょう。
カンタンに言えば、あなたが何屋さんなのかをハッキリさせるということです。
- お客さんにとって、あなたが一体何をもたらしてくれる人なのか?
- 友達にあなたを紹介するとき、どんな人だと言ってもらいたいか?
を決めるのです。
具体的には、次のテンプレを埋めるだけでOKです。
ブランドステートメントのテンプレート
- わたしは、「《肩書き》」です。
- お客さんである「《ターゲット》」は、
- 「《悩みや欲求》」という悩み/欲求/夢を持っています。
- 彼ら彼女らに、「《ベネフィット》」を実現/約束します。
ブランドバリューのテンプレート
私は、次の価値観を大事にしています。
- 「大事にする価値観①」
- 「大事にする価値観②」
- 「大事にする価値観③」
- 「大事にする価値観④」
- 「大事にする価値観⑤」
同時に、これらの点でライバルに圧倒的な差をつけます。
*列挙する価値観の数は、3〜5個が目安
これくらいなら私でも作れそう!
ちなみにこのサイトの場合は、次のようなコンセプトを持っています。
- わたしは「ハンドメイドマーケター」です。
- お客さんである「制作スキルはあるけど、売れずに悩んでいるハンドメイド作家」は、
- 「専業作家として独立したい」という夢を持っています。
- 彼ら彼女らに「専業で食べていける売上を作れること」を約束します。
私は、次の価値観を大事にしています。
- 「論理性」
- 「マーケティング知識の専門性」
- 「具体性」
- 「再現性の高さ」
- 「わかりやすさ」
同時に、これらの点でライバルに圧倒的な差をつけます。
こう決めた以上、ボクはこのブランドコンセプトに反する行動は取れません。抽象的な説明も、ただの感想のようなあやふやな情報も口にできません。
結果的に、自分の行動を縛ることになりますが、同時に迷いやブレがなくなります。
だからこそ、一貫した態度を貫く、尖った存在になれるんだよ!
ブランドステートメントに関しては、ハンドメイド作家だと、ここまでハッキリとは書けないことが多いと思います。もう少しフワッとした感じでも構いません。
ステップ3. ブランドアセット
続いて、「ブランドアセット」を揃えていきます。
ブランドアセットとは、ブランドコンセプトを表現する上で、土台となる材料達のこと。お客さんに、あなたのブランドコンセプトを想起させるためのトリガーです。
ブランドアセットは、様々な媒体で共通して使い回すことになります。
ブランドアセットに含まれるもの
- ブランド名
- ブランドロゴ
- ブランドカラー
- フォント
- キャッチコピー
- トーン&マナー
- ブランド紹介文
- SNSアイコン
ブランドアセットは、順番通りに用意できた方がキレイではあります。
が、実際にはすっ飛ばしてしまっていて、後から準備するケースも多いと思います。とりあえずの間に合わせで作ったままの作家さんも多いでしょう。
最初っからキレイに準備できないことが多いけど、どこかのタイミングでキチっと揃えたいね
ステップ4. 商品設計
商品設計は、要するに「どういう作品に仕上げるか?」を決めることですね。ここまできてやっと、作品制作に着手するわけです。
あなたも知っている通り、売れる作品を作るのはカンタンじゃないですね。
そういうわけで、商品設計の中には、複数のステップがさらに枝分かれしています。
商品設計のステップ
- リサーチ
需要があり、かつ高値で売れる商品ジャンルを選定 - ターゲットの設定
対象となるお客さんを決める - ペルソナの設定
お客さんの人物像を掘り下げる(*ややハイレベルなので、初めはスキップでも良い) - 悩みや欲求を特定
ターゲットのお客さんが、その商品を買う動機や、利用する上でネックになっている箇所を特定する - ベネフィットの設定
あなたの作品が、お客さんにどんな理想の未来を届けるかを言語化する - 差別化ポイントの設定
他の作品ではなく、あなたの作品が選ばれる理由を付加する - 作品仕様の決定
作品の形、機能、デザイン、素材などの細かな仕様を決定する - 売価&コストの決定
市場から販売価格を設定し、利益が出るように原価を調整する - 制作
実際に作品を作る
「ウッ」て来そうな量だけど、細かく分解するとこうなるんだよね
やはり同様に、順番通りに愚直に進めていくことが大切です。
何とくなく、センスに任せて作り始める作家さんが多いと思います。上記のステップで言えば、いきなり「7番目」の「作品仕様」から考え始めるんですね。
それじゃあ、売れませんよ。ウチの奥さんも、最初に作った渾身の「花かんむり」は1個も売れませんでした。
古傷を抉るんじゃねーよ
商品設計の成功の目安は、「お客さんから熱烈な感謝コメントがもらえたか」です。
たくさん売れるかどうかは、次のステップの「マーケティング」の出来に左右されます。売れた数で商品設計の良し悪しを計るのは、ちょっと適切じゃないですね。
たった1人感動させられれば、その背後にいる数多の潜在顧客も感動させられるはずです。熱のこもったコメントを1件でももらえたなら、商品設計は的を射たと判断できます。
ステップ5. マーケティング
ここまでで、売れる素地のある作品が仕上がっているはずです。しかし、「優れた作品であること」と、「優れた作品を広く知ってもらうこと」は、全く別物なんですね。
そこで、有体に言えば、「マーケティング」の出番です。
「マーケティング」は定義があやふやな用語です。が、ここでは、「こちらから売り込まずに、お客さんが勝手に商品を見つけて、買いにくる流れを作ること」と定義しましょう。
この文脈でのマーケティングを超訳すると、
- インプレッション×CTR×CVRを最大化すること
- LTVを最大化すること
の2つのアクションに集約されます。
うわっ!横文字のオンパレード!
あなたの今後のために、あえて専門用語をそのまま使ったよ。カンタンに解説するね
インプレッション×CTR×CVRを最大化する
インプレッションとは、「表示数」のことです。「どれだけの人の目に、あなたの作品が映ったか」ですね。もちろん多いほど良いです。
しかし、表示されただけでなく、作品ページをクリックして見てもらわなければなりませんね。クリック率を、マーケティングの世界では「CTR(Click Through Rate)」と呼びます。
そして、最後に作品ページから「成約(=購入)」してもらわなければなりません。成約率を、マーケティング用語で「CVR(ConVersion Rate)」と呼びます。
まとめると、次のようなシンプルな算数式になります。
インプレッション数 × CTR × CVR = 売上個数
どれか変数が0なら、売上も0になります。この3つの数字を改善することで、売上を上げることができるんですね。
LTVを最大化する
「LTV(Life Time Value)」は、 日本語では「生涯顧客価値」と訳されます。やや意訳になりますが、「1人のお客さんが、トータルであなたに支払う総額」と思ってください。
要するに、「顧客単価を上げよう」という話です。
顧客単価を上げるには、
- 商品単価を上げる
- 購入点数を増やす
のどちらかしかありません。できれば両方実践したいですね。
まとめ
ビジネスには、正しい順番がある!
でも、それを説明してくれる人があまりにも少ない!
こう言っちゃあれだけど、上流の方って「青くさい」って一蹴されてない?
みんな数字ばかり気にして、上流の方は感情論かなんかだと勘違いしてるんだよ
でも、全て1本の軸でつながっている。基礎なくして、ビルは立たない!
この記事をまとめます。
ビジネスは「上流」から「下流」へ
- どんなビジネスでも共通で、「ミッション→ビジョン→バリュー→戦略→戦術→各々の作業」という一方通行の流れがある
- 「上流」の決定が「下流」の軸になるので、この順番は不可逆であり、上流工程を飛ばすこともできない
- 「上流」を飛ばしている、あるいは間違いに気がついたら、一度上流に戻ってやり直す必要がある
ハンドメイド作家が守べき正しい順番
- 目標設定
目標は宝の地図と同じ。それがない限り、目指す地点に辿り着くことはない - ブランドコンセプト
お客さんから見て、「あなたが何屋さんなのか?」を定義する - ブランドアセット
ブランド名やブランドロゴなど、ブランドコンセプトを表現する各種材料を揃える - 商品設計
これまでの意思決定に矛盾しない形で、売れる作品を考える - マーケティング
こちらから売り込まなくとも、お客さんが作品を勝手に買いに来る流れを作る
実際のところ、キレイに上から順番に進められている人は、ほとんどいないと思います。あなたも、深く考えずに、いきなり作品を作り始めているんじゃないでしょうか?
全然、大丈夫。心配いりません。
今から整えれば良いだけです。「あ、あそこのステップが足りてなかった!」と気づけたら、上流に戻って決めていけば良いのです。
ちゃんと上流から基礎を固めていくと、あなたもその効果をすぐに実感するでしょう。
上流で決めた内容が、下流ですべき行動の指針になるので、
- どんな作品を作るか
- どんな雰囲気でお客さんと接するか
- どんな内容のSNSを投稿するか
といった一挙手一投足に、迷いがなくなります。要は、ブレなくなるんですね。
ブレなくなれば、あなたの行動は一貫した態度で貫かれます。あなたの強みがもっとお客さんに伝わりやすくなり、ファン化もさせやすくなりますね。
ビジネスは、絶対的に「急がば回れ」ですよ。回りくどく見えても、これが最短なんです。ぜひあなたも実践して、その意味を身をもって実感してくださいね。
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