現役専業ハンドメイド作家の奥さんのマーケティングやってます♪
さて、あなたはいま、本気でハンドメイドに取り組んでいるでしょうか?
別に、1日何時間かけたとか、作品を何個作ったとか、野暮なことは問いません。あなた自身に、「全力で取り組んでいる自負があるか?」を問うています。
もし、「わたしは今、100%本気で取り組んでいる!」と言い切れるなら、ここでページを閉じてしまって構いません。
…
おっと、この記事を読み進めているということは、まだ本気になりきれていない自覚があるということですね?
何もあなたが、頑張っていないとは言いません。きっと、本業があったり、家庭のタスクがあったりで、忙しい毎日を送っていることと思います。
しかし、
- 「すべきことはまだたくさんある」
- 「今のままじゃ足りない」
- 「もっと絞れるはずだ」
と、あなたは感じているのでしょう。
しかし、そんな意思に反し、あなたの体は言うことを聞かない。そうですね?
いやぁ、なんでだろうね。ホントにそう思っているんだけどねぇ
偉そうに言っていますが、ボクだってサボってダラダラしてしまう時があります。その度に、「あぁ、いま本気になれてないなぁ」と、苦々しい気持ちになります。
断言しますが、「本気」は、気の持ちようでは引き出せません。「今から本気出す!」と息巻いても、絶対に続きません。根性論ではダメなのです。
ここは、システマチックに行こう!
あなたが本気を出さざるを得ない環境を作るのです。
この記事では、2段階のステップで、あなたの「本気」を根底から引き出す方法を解説しています。ライバルを差し置いて、2倍速、3倍速で階段を駆け上がる方法です。
1日でも早く成功を掴みたい人は、この記事を最後まで読んで、今すぐに「本気」を引き出してください!
人はなぜ本気になれないのか?
ときに、なぜ人間は、なかなか本気になれないのでしょうか?すべきことを棚上げしたまま、ダラダラと過ごしてしまうのでしょうか?
実はこの疑問には、科学的な解が用意されています。
キーワードは「エネルギー」
答えは、「エネルギー」にあります。馴染みのある「カロリー」という言葉に置き換えてもOKです。
- 体温を36.5度に保つのも
- 絶えず内臓を動かし続けるのも
- 細胞を生まれ変わらせるのも
全てはエネルギーによるもの。これは基礎代謝と呼ばれるエネルギーの使い方です。
- 走ったり
- 手を動かしたり
- 一生懸命考えたり
するのは、基礎代謝を超えたプラスαのエネルギー消費ですね。
要するに、「本気」というのは、「その行動に、どれだけ多くのエネルギーを注ぎ込めるか?」という話なのです。
お、おぅ。ここまでは分かるよ
そしてエネルギーは、体の中から勝手に湧いてはきません。
人間の場合は、食べ物からエネルギーを摂取します。言い方を変えれば、消費エネルギーが少なく済めば、食べ物をたくさん手に入れなくても良いということになりますね?
人間も生き物の一種。食べ物が手に入らなくても生きながらえるように、なるべくエネルギーを温存しようとするベクトルが働いています。
動物園にいる動物たちを思い出してください。まぁ、動かない!そりゃそうですよ、食べ物が勝手に出てくるんですから。わざわざエネルギーを消耗する必要がありません。
というわけで、人間も他の動物も、サボるようにできているのです。
エネルギーを節約しようとする気持ちは、生物として当然持っているべき機構(システム)だよ
エネルギーを費やす価値があるたった2つのこと
生き物にとって、本当に必要なのは、「生存」と「繁殖」だけ。
どちらかに絡まなければ、本能レベルでは「エネルギーを費やす価値なし」です。
あなたの表層意識は、「やらなきゃ」と考えても、深層心理では「その必要なし」と判決が下されてしまう。こうなっては、あなたの意思に反し、体は動こうとしません。
これが、あなたが本気になれない理由です。
ライオンは、腹が満たされているときに、目の前にシマウマが横切っても、微動だにしません。腹が満たされているなら、わざわざエネルギーを消費して、疲れる狩りなどする必要がないからです。
あなたも同じでしょう。
暖かい部屋で、暖かいご飯が食べられている状態で、なぜ頑張る必要があるのか?
深層心理では、こう思っているわけです。
根性論ではどうにもならないことが、わかってもらえたかな?
若い頃はファッションや身だしなみに膨大なエネルギーを費やしていたのに、結婚して子供ができると、急にどうでも良くなってしまうことがよくあります。
これも、「繁殖」のために、異性を惹きつける必要がなくなったからです。浮いたエネルギーは、子育てに向かうか、余計に消費しないよう温存に回るのです。
なぜ将来のために本気を出せないのか?
ここで1つ疑問に思われたかもしれません。
老後のために、いま一生懸命に仕事をしたいと思っている。が、本気になりきれない。
「生存」のための行動なのに、なぜ本気になれないのか?と。
この傾向は、心理学では、「現在バイアス」とか「双曲割引」と呼ばれています。未来のことはどうでもよくて、今ばっかりに目がいってしまう傾向を指します。
この話は、「人間も一動物である」と考えれば、容易に想像できるよ
犬や猫が、将来の蓄えのために努力をするでしょうか?しないですよね。
なぜなら、いま生きることしか頭にないからです。今日明日生きるための食糧を得るために頑張る。手に入りそうにないなら、エネルギーを温存する。これだけです。
未来の話は、今を生き抜いた後にしか訪れません。優先順位は、「今>>>>>未来」なのです。
現在は飽食の時代ですから、あまりピンと来ないかもしれません。
しかし、脳もカラダの一部であり、進化の対象です。そして進化は、何十万〜何百万年のスパンで、少しづつ変化していくもの。
どんなに少なく見積もっても、1万年以上前に狩猟採集で暮らしていた祖先の頃から、人間の思考回路は変わっていません。
1万年以上前の人類の暮らしは、動物と大差ありません。その日1日の糧のために働く。それが全てでした。未来のことなど、考えもしなかったでしょう。
人間は頭が良いので、犬猫よりは未来のことを考えられます。しかし、それも「比較的そう」というだけの話。
5年や10年先の話など、地に足のつかない絵空事としか捉えません。リアリティがないので、本気になれないのです。
難しいことはわからんが、未来にリアリティがないのはその通りだわ
あなたの本気を引き出す2ステップ
人の「本気」は、気力や根性から生まれるのではありません。「エネルギー」によって、システマチックに引き出されるものです。
あなたが「本気」になりたいなら、この「エネルギーの壁(というより抵抗)」を越えなければなりません。その方法を、続けて解説していきます。
ここは、2段階に分けて考えましょう。
本気を引き出すステップ
- 楽しくてたまらないことを仕事にする
- 「死」が間近にあると意識する
さぁ、あなたの本気を解放しよう!
ステップ1. 楽しくてたまらないことを仕事にする
これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。
(その分野を知っているだけの人は、その分野を好きな人には敵わない。そして、その分野を好きな人は、その分野を楽しんでいる人には敵わない)
孔子『論語』より
ボクは小学生の夏休みに、お昼ご飯(両親が共働きだったので、自分で冷食をチンして食べてた)も寝る間も惜しんでドラクエをプレイしていた記憶があります。
あなたにはないでしょうか?
寝る間を惜しんで、食事を忘れて、ときにはトイレさえ我慢して、
- 小説を読み進めたり
- 絵を描き続けたり
- プラモデルを作り続けたり
といった経験が。
どうやら、「心の底から”楽しい!”と思えること」は、エネルギーの壁を乗り越える力があるようです。
「没頭できること」と言い換えても良い!
思い返せば、楽しい活動で生涯現役を貫いている人は、いつまで経っても元気ですね。きっと楽しい活動には、健康寿命を延ばす効果があるんだと思います。
いつだか、「魔女の宅急便」の作者である、絵本作家の角野栄子さんのインタビュー映像を見ました。
綺麗な白髪で、それなりにお歳を召されているように見えましたが、ハキハキと喋っていて、脳が衰えている様子は全くありません。
身だしなみにはこだわりがあるとのことで、とってもオシャレ。歩いても、座っても、背筋もピンと張っていました。
しかし歳を聞いてビックリ仰天。その当時で、なんと88歳!
奥さんと一緒に、「えぇ!!」と声が出てしまいました。近所の80代のおじいちゃんおばあちゃんとは、全く違います。元気すぎます。若々しすぎます。
健康寿命が延びれば、当然寿命も延びます。だから脳が、「楽しいことに、どんどんエネルギーを費やせ!」と判断しているんじゃないでしょうか?
東京駅の前を通ると、写生をしているご老人がいます。天気が良い日はいつも来ているのでしょう。重い画材を持って、来る日も来る日も、絵を描きに通い続けているわけです。
ボクは、あのおじいちゃんおばあちゃんの生き方に、人の本来あるべき姿を見ます。誰の目も気にせず、ただただ楽しいことに精を捧げて、楽しく元気に生涯を終える。
これ以上に望むべきものがあるでしょうか?
確かに、心穏やかで幸せそうだよね
大好きな仕事で生きていこう
しかし、「好きなことで、飯を食っていけるのか?」という疑問が浮かぶと思います。
よく大好きなことを胸に閉じ込めて、公務員になったり、税理士資格を取ろうとする人がいますね。生きるための、彼ら彼女らなりの選択だったのでしょう。
しかし、楽しめもしないことで、本気など出せるわけがありません。飯のためにイヤイヤ働くだけ。こういう仕事を「ライスワーク」と呼びます。
本気の出ない「ライスワーク」では、「One of them(代えが大勢いる中の1人)」にしかなれません。あなたじゃなきゃいけない理由は、どこにもないでしょう。
むしろ、好きを貫くからこそ、あなたにしかできない仕事で輝けるのです。
断言する。好きを貫けば、ちゃんと飯は食っていけるよ!
サメに関する情報発信をしている沼口麻子さんという方がいます。世界で唯一の「シャークジャーナリスト」と名乗っています。
沼口さんは、小さい頃から海の生き物が好きで、大学で勉強して以来、サメが好きで好きで仕方なくなったそうです。
そこで、サメに関する就職先を探したそうですが、駆除やフカヒレ加工など、意にそぐわない仕事しかなかったとか。水族館という手もありましたが、サメの担当になれるとは限らない。
一度はサメに関係ない職場に就職したそうですが、どうしてもサメを諦められませんでした。そこでサメの情報を発信するビジネスをスタートしたそうです。
サメに詳しいだけなんて、言っちゃ悪いですが、全くお金の匂いがしません。しかし、好きを貫ぬき通せば、その先にちゃんと仕事になることを教えてくれます。
もちろん生半可じゃ、好きは仕事にできません。
しかし、好きなことをしているので、24時間365日そのことばかり考えても苦になりません。好きだからこそ本気になれて、仕事として成り立っているのです。
⚫︎あなたがすべき仕事の見分け方
すべきでない仕事 | すべき仕事 |
---|---|
お金をもらえればやること | お金を払ってでもやりたいこと |
やらなきゃいけないこと | やめられないこと/やめたくないこと |
時間に追われること | 時間を忘れること |
疲れて帰ったら、明日に回したくなること | 疲れて帰ったら、明日のために我慢すること |
休日になったら一休みしたいこと | 休日になったらどっぷり浸かりたいこと |
世間一般の人は、自分がすべき仕事をなかなか見つけられないものです。自分が本当は何が好きで、何に没頭できるか。これを考えるところから始めます。
しかし、ハンドメイド作家の場合は、すでに「ハンドメイド」という道を見つけています。ここをもう少し掘り下げましょう。
売れ筋がどうとか、流行りのデザインはこうとか、色んな雑音が聞こえてくると思います。ある程度は寄せる必要もありますが、楽しめないなら蹴り倒してやりましょう。
一見するとお金にならなくても、好きで好きでしょうがないことを貫いて、貫き通した先にあるブルーオーシャンを目指すべきです。
本当に作っていて「楽しい!」と思える作品を作りましょう。
決して自分に嘘をつかない!
「ライスワーク」ではなく、「ライフワーク」に取り組むべきだ!
ステップ2. 「死」が間近にあると意識する
単に作品を作るだけなら、「楽しい!」と思える作品を作れば良いでしょう。
しかし、ハンドメイド作家として売っていくためには、どうしても楽しくない作業もついて回ります。お客さんのいるビジネスですから、ここはしょうがありません。
- 文章を書く
- 写真を撮影する
- SNSを更新する
- お客さんとコミュニケーションを取る
などなど。モノづくりが好きな人にとっては、あまり楽しい作業ではないと思います。
気が進まないと、何か理由をつけて後ろ倒しにしてしまいます。大掃除の途中で、見つけた漫画を読んでしまう感覚に似ていますね。
ウチの奥さんも、ちょっと文章書くのに何ヶ月もかかってたりします。文章を書くのが好きなボクなら、1時間で終わるような内容で。
実のところ、こっちに本気を出せない作家さんが多いのでは?
いやー、作品作る以外って、ホント手が進まないんだよね
命のやり取りが本気にさせる
「本気」とほぼ同じ意味に、「真剣」という言葉があります。
読んで字の如く、竹刀でもチャンバラでもなく、本物の刀で斬り合うという意味です。つまり、「命のやり取りをするからこそ、本気になれる」ということですね。
Apple創業者のスティーブ・ジョブズも、「死を意識することの大切さ」を語っています。「死」こそが、生命における革新の源であると。
命が永遠に続くなら、いま頑張る必要はないでしょう。100年後でも、200年後でも、気が向いたら頑張れば良いのです。まぁ、いつまで経っても頑張らないでしょうが。
死の淵から世界第2位の経済大国になった日本
明治以降の100年間、日本は、奇跡のような成長を遂げました。お侍とお殿様の国が、アメリカに次ぐ世界でNo.2の経済大国になったのです。
その原動力は、やはり「死」が間近に迫っていたからでしょう。
第二次世界大戦前の世界は、現代と違い、「武力による国境の変更」が許されていた時代です。明治維新までに、西洋は世界地図のほとんどを植民地にしました。
まだ塗りつぶされていないのは、東アジアだけ。清国(現在の中国)にはすでに毒牙がかかり、次は朝鮮半島。最後に日本という順番でした。
座して待てば、日本は、確実に西洋の植民地になる未来しかありません。
常に喉元にナイフを突きつけられていたからこそ、我々の爺さん婆さん、曾祖父さん曾祖母さんは、本気にならざるを得なかったのです。
そんなご先祖の頑張りによって、日本は豊かで安全な国になりました。
しかし、「死」の恐怖が遠ざかったことで、日本人の本気も失われたように思います。皮肉ですが、平和になったことが、「失われた30年」の始まりだったのです。
悲壮感をまとった政治家が本物
ボクは選挙で投票する候補者を選ぶとき、1つの足切りルールを持っています。
それは、「バラ色の未来ばかりを語るヤツは選ばない」というルールです。
「未来をもっと良くしよう」という意見しか出せない候補者は、現状に大して困っていません。動機も覚悟も浅い。大事は成せないし、途中で投げ出すに決まってます。
そうではなく、現在の延長線上にある「滅び」を見つめている人。誰かが立ち上がらなければならないという悲壮感を漂わせた人。こういう候補者が本物です。
いつか来る「滅び」を見ている候補者は、自分や、自分の子供や孫を守るために、死に物狂いで仕事します。そりゃそうですよね。文字通り、「命」がかかってますから。
こういう人じゃなければ、タフは仕事は務まりません。
どうやって「死」を意識するか?
平和な世界を生きながら、「死」を意識するのは、なかなかに難しいことです。
よく「3年後に自分が死ぬとしたら?」と想像しようと言われます。それができれば良いのですが、なかなか自分ごとになりません。
家族や友人が、死ぬような歳になる前に亡くなった経験でもなければ、どうしてもリアリティに欠けます。
よく聞くけどねぇ。これで本気になれる人は、かなり素直な人だよ
ボクが意識的にやっているのは、旅行先で、戦時中の遺物や展示物を鑑賞すること。
鎌倉時代や戦国時代の話だと、どうしても「歴史」としてしか頭に入ってきません。地続きの世界である感覚になりきりません。
しかしこれが80年前だと、爺さん婆さんや曾祖父さん曾祖母さんが、現に生きていた時代。自分の知る人が生きた時代に起こったことは、紛れもないリアルです。
100年も経っていない頃に、こんなに悲しく辛い出来事があった。ひょっとすると、この先に自分や家族も同じ境遇になるかもしれない。
そう思うと、自然と背筋がピンと伸びます。「死」を意識することで、今をどう生きるか真剣に考えるようになります。
身近な人に宣言しよう
あなたの目標を、身近な人に宣言するのも有効です。
心理学では、「宣言効果」と呼ばれていますが、小難しいことはありません。言ってしまったが最後、恥をかきたくないから頑張らざるを得なくなるということです。
わかるけどさ、宣言することと「死」には何の関係があるの?
ここから先は、少し深い話をする
人間は、「社会的な動物」と呼ばれていますね。これは、「群れで暮らすタイプの動物だよ」を、ちょっと難しく言っているだけです。
群れで暮らす生き物にとって、群れから追い出されるのは「死」を意味します。だから人間には、群れのルールを守り、仲間に貢献し、仲間に嫌われないよう努力するようにプログラムされているのです。
話を「宣言効果」に戻しましょう。
もし、「〇〇をやります!」と高らかに宣言して、達成できなかったとしたら。これは、どういう状況になるでしょうか?
仲間にウソをついたことになりますよね。あるいは、無能であることを決定づけるかもしれません。いずれにしても、群れから追い出される可能性を高める顛末です。
群れから追い出されることは「死」を意味しますから、何とかして「ウソを本当にしなければならない!」というバイアスがかかるのです。
「ビッグになる!」と宣言して、上京した田舎の若者を想像してください。
成功できないのはしょうがないとして、なぜさっさと地元に帰らないのでしょうか?本人だって、本音では帰りたがっています。
理由は、ウソをついている状態だからです。仲間を裏切っている状態では、合わせる顔がないのです。ウソを現実にするまでは帰れない。こういう心理なんですね。
宣言するということは、心理的には「退路を断つ」ことになります。
古代中国で「覇王」と称された項羽は、劣勢の戦を跳ね返すために、3日分の食糧だけを残し、残りの食糧と船を黄河に打ち捨てました。
スペインの征服者であるコルテスは、少数の部下とメキシコに到着するやいなや、乗ってきた船を焼き払いました。
「成功or死」しかない状況に、自らを追い込んだのです。項羽もコルテスも、歴史上ではヒール感の強い人物ですが、成したことの大きさは格別です。
「退路を断つ」は、古典的で、もっとも強力な奮起の方法です。
売れない芸人さんは、あえて身の丈に合わない家賃の家に引っ越して、自分を追い込むことがあると聞きました。やらざるを得ない環境を、自ら作っているのです。
これは、間違いなく効果ありでしょう。もちろん責任は取れないので、こういうリスクのある方法を積極的にオススメはしません。
しかし、宣言するだけならリスクはありません。「退路を断つ」もっともカンタンな方法は、身近な人に、あなたの目標を宣言することなのです。
小難しい理屈を添えたけど、「宣言したらやらざるを得なくなる!」とだけ理解してくれればOKよ
ラジャー!
余談:科学的な根拠はないけど…
これは、科学の実験等で実証されていないので、取るに足らない話だと思って聞いてください。飛ばしてしまっても結構です。
ただ、理屈で考えると、「こうならなければおかしいのでは?」という1つのアイデアがあります。
それは、「適度に空腹状態を維持しておけば、本気を引き出しやすいはず」というアイデアです。
満腹は頑張る気持ちを削ぐ?
基本的にはメシを食うためにエネルギーを費やす(本気になる)わけですから、満腹状態では頑張る理由がなくなってしまうからです。
お腹いっぱい食べると、眠くなりますよね。
科学的には、食事で1度上がった血糖値が下がる際に、眠気を誘発するからだそう。これは体の仕組みがそうというだけで、「なぜそうなる必要があるのか?」の説明にはなっていません。
おそらくは、満腹状態で、これ以上エネルギーを摂取する必要がないので、あとは温存しとけというサインなのでしょう。食後のライオンがゴロゴロしているのを見るに、人間だけの話ではありません。
逆に、空きっ腹だと、「食べ物を得るために、頑張らなければならない」と、体は解釈するはずです。
食事量の常識って合ってるの?
厚生労働省は、1日の標準的なエネルギー摂取量を公表しています。
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
15~17(歳) | 2,800kcal | 2,300kcal |
18~29(歳) | 2,650kcal | 2,000kcal |
30~49(歳) | 2,700kcal | 2,050kcal |
が、この通りがホントにベストかは懐疑的です。
というのも、もし食べる量が少なければ、体は適応して代謝を落とすはずです。
「代謝を落とす」と聞くと、悪いイメージがありますが、これは「燃費が良くなる」という話です。生物としては、燃費が良い方が優れているのが道理でしょう?
余談ですが、「代謝を上げる」とは、体をどんどん成長させて、死に近づけさせる行為ではないでしょうか?
「たくさん運動して、たくさん食べる」と聞くと、何やら健康そうに聞こえますが、ただ命を縮めているとしか思えません。
力士の平均寿命は、50代とか60代とか言われています。理由は色々あるんでしょうが、一生のうちに使える代謝量を、早くに使い果たしてしまった結果ではないでしょうか。
成長中の子供はいいですが、特別な理由がなければ、大人は代謝を上げる必要などありません。わざわざジムに行って、必要以上に筋肉をつける必要などないのです。
正しくは、「ちょうど良い体型をキープできて、太りも痩せもしない食事量がベスト」ということになるのではないでしょうか。
そしてその食事量は、現代人が考えている一般的な食事量よりも少ないと思います。食事量を減らして、気力も寿命も延ばす方がよろしいのではないでしょうか?
1日3食という習慣も、実は明確な根拠はありません。むしろ内臓に負担をかけるという説もあるくらい。1日1食や2食でも、良いのではないでしょうか?
こんなこと言った日には、もう人様に太った姿は見せられないな
自分で自分の首絞めちゃった…食べるの大好きなのに…
【注意】この章は全てボクの妄想なので、鵜呑みにはしないでください。特に、成長中の子供、妊婦さん、高齢者はリスクがあるので、真似しないように!
一生、本気である必要はない
「本気を出して頑張る」というのは、エネルギーを節約しようとする本能に抗う行為です。要するに、「無理をしている状態」なんですね。
人間は脆いようで、案外と丈夫。何十年も無理を続けられてしまうかもしれません。
しかし、無理を通して頑張り続けることが、人生にとってベストであるかは疑問です。きっと、頑張るときは頑張るが、それ以外はゆとりを持って過ごす方が幸せでしょう。
本気になるのは人生の一時で良い
成功したビジネスパーソンは、よくこう言います。
「今の俺があるのは、20代30代でガムシャラに働いてきたからだ。あの頃の頑張りが、今の俺を生かしてるんだ」と。
言い方を変えれば、「一生涯、常に全力で走り続ける必要はない。しかし、人生のどこかの時点で、全力を出す期間は必要だ」ということです。
一時でも、頑張って身につけた知識やスキルや経験は、あなたの一生の財産になります。その財産が、あなたの残りの人生を豊かにしてくれるのです。
一時の間、自らにムチを振るうことで、残りの一生を悠々自適に過ごしていくということです。
本気になるなら若い方が良い
「全力を出す期間」は、若い方が良いですね。
若い頃の方が無理が効きますし、何より早く楽になれます。
本サイトに感想をいただく読者の年代(なぜかみんな自己申告してくれる)は、30〜50代がほとんどです。おそらくあなたも、このくらいのお歳なのではないでしょうか?
ひょっとするとあなたは、「自分はもう若くない」と思っているかもしれません。
しかし、あなたが何歳であろうが、「今が、残りの人生で1番若い」のです。本気を出すのは、いつだって今この瞬間なのです。
80歳のおばあちゃんからしたら、「50代なんてまだまだ若い!」って言われるよ
10代の頃は、25過ぎたらBBAだと思ってたけど、今から見れば25歳は超若い!
どこかで聞いたことのある陳腐なセリフですよね。でも、紛うことなき真実です。
別に一生頑張るわけではありません。向こう2〜3年くらいの話です。
未来の自分のため、いまが重い腰を上げるときですよ!
まとめ
薄々気づいてたけど、気合いや根性じゃ、人は動かないんだね
自然の摂理に反してるからね。もっとシステマチックに本気を引き出さなきゃね
この記事をまとめます。
なぜ人は本気になれないのか?
- 何かの行動を起こすには、「エネルギー」が必要になる
- 「エネルギー」を得るには、食料を調達しなければならない。エネルギーを節約することは、生物にとって極めて自然の摂理である
- 生物にとって、「生存」にも「繁殖」にもつながらない行動は、エネルギーを消費する価値がない
- 現在、衣食住に困っていない人は、本能レベルではエネルギーを費やす理由がない。よって、行動する気にならない。本気が出ない
本気を引き出すには?
- 楽しくてたまらないことを仕事にする
「楽しい!」と思える行動は、エネルギーを節約したい本能を跳ね除ける力がある。好きを仕事にする限り、エネルギーは尽きない - 「死」を間近に意識する
「真剣」の言葉の通り、命のやり取りをするからこそ、人は本気になれる。いずれ来る自分の死を、もっと短に、リアリティを持って意識するべし - 満腹はさけ、常に空腹状態にしておく
腹が満たされると、脳は頑張る理由を見失う。痩せ過ぎない程度に、食事量を抑えた方が、気力が溢れ、ついでに寿命も延びる。ただし、科学的な根拠はない
とはいえ、一生ずーっと本気で頑張り続ける必要はありません。
頑張った期間に得た、知識やスキルや経験は、その先の人生もずっとあなたを支えてくれます。2〜3年くらい歯を食いしばれば、後の人生をずっと豊かにできるのです。
本気になるなら、もちろん早い方が良いですね。若い方が良いです。
そして、今あなたが何歳であろうと、残りの人生で今が1番若い。やるなら今、この瞬間ですよ。後回しにする理由は、どこにもありません。
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