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ロジカルハンドメイドマーケティング

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ホーム > ブランディング > ブランドアセット > 【用意した?】ハンドメイド作家に必須のブランドアセット8選

【用意した?】ハンドメイド作家に必須のブランドアセット8選

投稿 : 2024年9月14日
更新 : 2025年4月11日

なお
なお
こんにちは!「なお」と申します!
現役専業ハンドメイド作家の奥さんのマーケティングやってます♪

あと、「SNS(Threads)」始めました!

ハンドメイド作家としてショップをオープンするとなると、準備しなければならないものが色々とありますね。

  • ブランド名
  • ブランドロゴ
  • ブランド紹介文

などなど…。

実は、こういったブランド共通で準備するパーツを、一括りにして「ブランドアセット」と呼びます。

奥さん
奥さん

そういう概念というか、言葉があるんだね。聞いたことなかった!

この記事では、ハンドメイド作家に必要な全てのブランドアセットを列挙しました。

世の作家さんを見ていると、場当たり的に間に合わせているケースが散見されます。これはホントにもったいない。ブランドの世界観や魅力が、お客さんに伝わりません!

この記事では、ただ各種アセットを並べ立てているだけでなく、設定にあたっての大事なポイントについても解説しました。

この記事さえ押さえておけば、必要なブランドアセットをもれなく準備できます。ぜひ、チェックリストとしてお使いください。

なお
なお

ぜひ、ブックマークしておいてね♪

Content

Toggle
  • ブランドアセットとは?
    • 大事なのは一貫性
    • 真のゴールは、ブランドの「記号化」である
  • ブランドコンセプトを言語化していますか?
    • ブランドコンセプト=誰に何を届けるか?
  • ハンドメイド作家が用意すべき基本ブランドアセット8選
    • 基本1. ブランド名(ショップ名/屋号)
    • 基本2. ブランドカラー
    • 基本3. フォント
    • 基本4. ブランドロゴ
    • 基本5. キャッチコピー
    • 基本6. 文章のトーン&マナー
    • 基本7. ブランド紹介文
    • 基本8. SNSアイコン
  • ブランドアセットを決める順番はある?
    • コロコロは変えないで!
  • 上級者向けのブランドアセット3選
    • 上級者1. オリジナルパッケージ
    • 上級者2. パンフレット
    • 上級者3. イメージ動画

ブランドアセットとは?

「ブランドアセット」とは、ブランドコンセプトを視覚化する上で必要な、デザインの土台となるパーツ群のことです。

  • ブランド名
  • ブランドカラー
  • ブランドロゴ
  • フォント
  • キャッチコピー

などが、ブランドアセットの代表例ですね。

なお
なお

本来「asset(アセット)」は、「資産」という意味なんだけど、ここでは「素材」みたいなニュアンスで使ってる

大事なのは一貫性

よく、チーム一丸になって、1つの目標に向かって取り組むことを、「全員野球」と言いますね。

ブランドアセット等は、「ブランドコンセプトを体現するためのチーム」だと思ってください。

  • 「1番 ファースト フォントくん」
  • 「2番 センター ブランドカラーくん」
  • 「3番 キャッチャー ブランド名くん」
  • 「4番 ピッチャー ブランドロゴくん」
  • …

のようなイメージです。

それぞれが、それぞれのポジションについて、それぞれの役割を果たします。しかし目的は、「チームの勝利」で共通しています。気持ちは1つなのです。

ここでの勝利とは、「あなたのブランドが伝えたいイメージを、お客さんに刷り込むこと」を指します。

なお
なお

これが、いわゆる「ブランディング」と呼ばれる行為だね

それぞれの役割は違っても、目的は1つですから、各種ブランドアセットは矛盾があってはいけません。

「NIKE」のようなスポーティーなブランドなら、「軽やか」や「エネルギッシュ」なイメージを与えたいですね。ならばブランドカラーは、くすんだ色ではなく、ビビッドな色の方が良いでしょう。

「無印良品」のようなミニマルなブランドなら、「シンプル」や「機能的」なイメージが合うでしょう。ならば、フォントは、クラシックな明朝体よりも、現代的なゴシック体の方がしっくりきます。

ブランドに紐づく全てのブランドアセットは、1つの文脈で貫かれていなければなりません。

どのアセットも見ても、ブランドコンセプトに沿った1つのイメージが想起されるようになっていなければならないのです。

奥さん
奥さん

大事なのは一貫性!

真のゴールは、ブランドの「記号化」である

野球チームの目的は「勝利」です。勝利の条件は、「9回裏の時点で相手チームより得点が高いこと」ですね。

ブランドアセットの目的は、「ブランドが持つイメージを、お客さんに刷り込むこと」。ですが、それはどんな状態になったら、達成できたと言えるのでしょうか?

答えは、「各ブランドアセットが『記号』として機能するようになったら」です。

奥さん
奥さん

えーっと、記号ね。記号っと…

なお
なお

わかってる、わかってる。ちゃんと説明するから安心して

「スターバックス」を例に考えてみましょう。

スターバックスは、「サードプレイス(自宅と職場/学校に次ぐ、第3の居場所)」を掲げて、心地よい空間とコーヒーを提供するブランドですね。

ブランド名の「スターバックス」は、古典小説の『白鯨』に登場するコーヒー好きの航海士「スターバック(Starbuck)」が由来です。

ブランドロゴは、ギリシャ神話の『オデュッセイア』に登場する海の魔物セイレーン。美しい歌声で船乗りを魅了し、深い海に引き込んだとされる人魚です。

「セイレーンの歌声のように、芳しいコーヒーの香りで、道行く人々を魅了したい」という意味が込められています。

*ブランド名と同じく、海にちなんだ古典から引用している点も見逃せない。

ブランドカラーは、昔は「茶色」で、今は「緑」です。どちらもリラックスした空間を連想させる、落ち着いたカラーです。

初めのうち(また記号化していない頃)は、

  • 「スターバックスというブランド名」
    →コーヒー
  • 「セイレーンのロゴ」
    →魅惑的な香り
  • 「緑」
    →リラックス

という「連想」を狙うことになります。

しかし、ブランドが定着してくると、もはや連想ではなく、

  • 「スターバックスというブランド名」
    =「コーヒー/魅惑的な香り/リラックス」
  • 「セイレーンのロゴ」
    =「コーヒー/魅惑的な香り/リラックス」
  • 「緑」
    =「コーヒー/魅惑的な香り/リラックス」

という「認識」に変わります。

「→(連想)」ではなく、「=(認識)」に変わっているところに注目してください。

「スタバ」というブランド名を聞いても、「ロゴ」を見ても、「緑」のブランドカラーを見ても、一様に、コーヒーの香りと落ち着いた上質な空間をイメージします。

この状態が、ブランドアセットが「記号」となった状態です。最終的には、この状態を目指すことになります。

奥さん
奥さん

あー、なんか雰囲気は掴めたかも!

なお
なお

「記号化=ブランドに人格が宿る」と言っても良いかもね

ただし、この「記号化」は、一朝一夕では達成できません。

ブランドアセットのテイストを統一させた上で、あなた自身がブランドコンセプトと矛盾しない行動を取り続ける必要があります。年単位の時間がかかると思ってください。

そうしてようやく、お客さんの中で、あなたのブランドが「記号」となるのです。

もしあなたが、作品にブランドロゴをつけたいと思っているなら、「記号化」ができた後にしてください(パッケージや名刺は最初からでOK)。

ブランドコンセプトを言語化していますか?

多くのハンドメイド作家が犯している過ちが、ブランドコンセプトをキチンと言語化しないまま、ブランドアセットを作ってしまうことです。

本来、ブランドアセットは、ブランドコンセプトに沿ったイメージを伝えるための道具。ブランドコンセプトなしでは、作ることはできないはずです。

ブランドコンセプトなしで、いったい何を伝えようとしているのでしょうか?

なお
なお

どれだけトンチンカンなことをしているか、お分かり?

  • 明確なビジョンを持たぬまま、徒党を組んでしまった左翼政党
  • 将来の目標がないまま、とりあえず大学進学を目指す受験生
  • よくわからないけど、インドに自分探しの旅に出る人

のようです。

「あなたは、いったい何がしたいんですか?」と問いたくなります。

奥さん
奥さん

う…。痛いところを突かれた…

とはいえ、ハンドメイド作家としてデビューしたての頃は、そんなこと教えてくれる人はいなかったでしょう。

「とりあえず用意しとけ」の精神で、間に合わせでブランドアセットを作ってしまったのは、無理からぬこと。今さらそれを責めたりはしません。

しかし、ずっと放置するのは問題です。

なお
なお

ここらで、キレイに整えませんかね?

ブランドコンセプト=誰に何を届けるか?

「えっと、ブランドコンセプトって、何を決めれば良いんだ…?」という人のために、ブランドコンセプトの作り方も解説しておきましょう。

カンタンに言えば、あなたが何屋さんなのかをハッキリさせるということです。

  • お客さんにとって、あなたが一体何をもたらしてくれる人なのか?
  • 友達にあなたを紹介するとき、どんな人だと言ってもらいたいか?

を決めるのです。

具体的には、次のテンプレを埋めるだけでOKです。

ブランドステートメントのテンプレート

  • わたしは、「《肩書き》」です。
  • お客さんである「《ターゲット》」は、
  • 「《悩みや欲求》」という悩み/欲求/夢を持っています。
  • 彼ら彼女らに、「《ベネフィット》」を実現/約束します。

ブランドバリューのテンプレート

私は、次の価値観を大事にしています。

  • 「大事にする価値観①」
  • 「大事にする価値観②」
  • 「大事にする価値観③」
  • 「大事にする価値観④」
  • 「大事にする価値観⑤」

同時に、これらの点でライバルに圧倒的な差をつけます。

*列挙する価値観の数は、3〜5個が目安

なお
なお

「大事にする価値観」は、お客さんから言われたい形容詞を挙げていくと良いよ!

奥さん
奥さん

これくらいなら私でも作れそう!

なお
なお

詳しくは、↓の個別記事を見てね!

ハンドメイド作家が最低限用意したいブランドコンセプトの作り方

ハンドメイド作家が用意すべき基本ブランドアセット8選

ここで紹介するブランドアセットは、ハンドメイド作家としてデビューする時点で必要になるもの。

つまり、経験や規模によらず、原則すべての作家が準備すべきアセットです。

ハンドメイドに必要な基本ブランドアセット

  1. ブランド名(ショップ名/屋号)
  2. ブランドカラー
  3. フォント
  4. ブランドロゴ
  5. キャッチコピー
  6. トーン&マナー
  7. ブランド紹介文
  8. SNSアイコン
なお
なお

もちろん、あなたも全て用意しなければならないよ!

基本1. ブランド名(ショップ名/屋号)

「ブランド名」は、一番最初に決めるブランドアセットです。

「名は体を表す」とは、よく言ったもの。子供に「こう生きてほしい」と想いを込めて命名するように、ブランドにも、ブランドコンセプトを体現する名前をつけるのです。

避けるべきブランド名に気をつけよう

ブランド名には、ブランドのイメージを伝える以外に、もう1つ重要な役割があります。Googleなどの、プラットフォームの検索に引っかける役割です。

と言っても、検索にヒットしやすいブランド名は存在しません。そもそも、検索ヒットのしやすさを、いの一番に考えてブランド名をつけるのは間違いですね。

しかし、検索にヒットしづらいブランド名、あるいは検索されづらいブランド名は存在します。ここは避けなければなりません。

ブランド名の命名におけるルール

  1. 商標登録されている名前は避ける
  2. 汎用的な単語そのままは避ける
  3. 流行語を入れない
  4. 長すぎない
  5. 読めない言語は避ける
なお
なお

まずは、ブランド名の「御法度」を意識しよう!

ただし、これらはブランド名をつける上での指針にはなりますが、ブランドコンセプトはそのさらに上位にあります。

ブランドコンセプトは、言ってみれば「憲法」のような絶対的な存在です。

一般論で言えば、日本人に馴染みのないデンマーク語は、ブランド名として好ましくありません。検索されづらくなるので、露出が減る可能性があります。

しかし、あなたのブランドがデンマークに深い縁があるなら、デンマーク語のブランド名を使うべきかもしれません。命名の仕方も、ブランドのストーリーの1つですから。

サンスクリット語やアラビア語やキリル文字のように、日本人が読み方を一切想像できない言語を使いたい場合は、英語やカタカナなどに直したブランド名にしましょう。

キーワードを選出する

ブランド名をつける場合は、いきなり「どうやってオシャレな名前をつけようか?」と頭を捻ってはいけません。

まずは、ブランド名の素材となる「キーワード」を選出します。

次のパターンを参考にしてください。

キーワードを選出する

以下のパターンで、ブランドに関するキーワードを列挙していく

  1. コンセプトをそのまま
    提供するものをそのまま
  2. コンセプトの比喩
    提供するものを、同じ特徴を持った別のものに喩える
  3. 古典から拝借
    関連するキーワードを、神話・歴史・古典文学から引用する
  4. オノマトペ
    擬音や擬態語
  5. クリエーターの名前
    クリエーター自身の名前、またはニックネーム
  6. 地名
    あなたやあなたの作風のルーツとなった場所
  7. 時代
    モチーフに、特定の時代背景があれば

採用するかどうかは後に置いておいて、まずは思いつく限りのキーワードを挙げていってください。数は多いに越したことはありません。

なお
なお

上記を上からなぞってもらってもOKよ

ブランド名に整える

続いて、キーワードをブランド名の形に整えていきます。

ここにもいくつかのパターンがあり、安直なものもあれば、中々テクニカルなものもあります。

キーワードをブランド名に整える

キーワードを各種パターンを参考に、ブランド名の形に整える

  1. キーワードをそのまま
    日本語または英語でそのまま表記する
  2. アルファベット/ローマ字化
    日本語をローマ字読みに変えてみる
  3. 他言語化
    安直すぎる単語は、ギリシャ語やラテン語などで表してみる
  4. 語尾をいじる
    語尾を少し増やしたり、変えたりして、造語にする
  5. 略語
    単語を短く省略した造語にする
  6. アナグラム
    単語内の文字順を入れ替える
  7. 2語以上を組み合わせた造語
    そのままくっつける場合もあれば、略してつなげたり、他言語化してつなげる場合もある
  8. 頭字語(アクロニム)による造語
    複数のキーワードを羅列させ、それぞれの頭文字を拾ってつなげる
  9. 擬人化
    「君」「ちゃん」「小町」「ミセス」などをつけて、人名のようにする
  10. キーワードの繰り返し
    同じ単語をただ繰り返す。意外とオシャレに収まることもある

大量の組み合わせを考えるので、ちょっと大変な作業かもしれませんね。

しかし、ブランド名はずっと使い続けるもの。子供につける名前を同じように、よくよく吟味して、嘘偽りなく自分が納得できる名前をつけましょう。

なお
なお

ブランド名は、一度つけるとカンタンには変えられない。よくよく考えて命名しよう!

しっくりくるハンドメイドのブランド名/ショップ名/屋号の付け方

基本2. ブランドカラー

各色には固有のイメージがあります。

それは、「情熱的」だったり、「クール」だったり、「リラックス」だったりします。どの色を選ぶかによって、パッと見て受ける印象がまるで変わります。

ブランドコンセプトに合致したブランドカラーを選ぶことで、よりイメージを強化できます。

ちなみに一口に「色」と言っても、正確に色を表現するには、3つの要素を指定しなければなりません。

色彩の3要素

  • 色相(Hue)
    色味を表す
  • 彩度(Saturation)
    色の鮮やかさを表す
  • 明度(Brightness)
    色の明るさを表す
なお
なお

座標が、「縦×横×奥行き」の3点で決まるのと似ているね

「色相」を決めよう

「色相」は、いわゆる「赤」とか「青」といった色味のこと。

それぞれの色相が持つイメージを参考に、ブランドカラーを選びましょう。

色相イメージ
◻︎赤エネルギー、行動力、大胆、ダイナミック、刺激的、正義感、力、情熱、怒り、興奮、熱い、セクシー
◻︎オレンジ元気、活発、健康的、行動的、社交的、暖かい、楽しい、賑やか、親しみ、落ち着き(深いオレンジ)
◻︎黄色喜び、楽しい、ユーモア、好奇心、幸運、無邪気、子供っぽい、カジュアル、注意、危険
◻︎緑癒し、安らぎ、リラックス、調和、安全、安心、自然、ナチュラル、やさしい、健康的、若々しい、生命力、繁栄、永遠
◻︎青自由、知的、進歩的、誠実、落ち着いた、大人っぽい、静かな、冷静、冷たい、悲しみ、信頼(深い青)、保守的(深い青)
◻︎紫不安定、幻想的、神秘的、怪しい、不思議、個性的、上品、高貴、豪華、優雅、妖艶、セクシー、異国情緒
◻︎茶色落ち着き、温もり、自然、ナチュラル、癒し、安心感、安定感、歴史がある
◻︎白純粋、清潔、無垢、何色にも染まらない、始まり、神聖、完璧、完全無欠、明るい、若々しい、軽やか、シンプル
◻︎黒不安、孤独、混沌静寂、恐怖、威厳、意志が強い、重厚感、高級感、シャープ、モダン、洗練、シンプル
◻︎グレー不安、迷い、曖昧、控えめ、虚無、無機質、ニュートラル(中立)、都会的、モダン、洗練

トーンを調整しよう

「彩度」と「明度」は、併せて「(色の)トーン」と呼ばれます。

あなたのブランドのイメージによって、トーンを調整しましょう。

目立たせたいなら落ち着いたイメージなら
「彩度」と「明度」を上げる「彩度」と「明度」を下げる
軽やかなイメージなら重厚感や高級感を出すなら
「明度」を上げる「明度」を下げる
ポップなイメージなら伝統的なイメージなら
「彩度」を上げる「彩度」を下げる
ふんわり見せたいならシャープに見せたいなら
「明度」を上げる「明度」を下げる
女性的なら男性的なら
「明度」を上げる「明度」を下げる
子供っぽいなら大人っぽいなら
「彩度」を上げる「彩度」を下げる

アクセントカラーも決めておこう

ブランドカラーを決める際は、「メインカラー」と「アクセントカラー」の2色を用意しておくと、何かと都合が良いです。

メインカラーとメリハリを持たせるためにも、対照的な色を選びましょう。

メインとアクセントの色の組み合わせ

  • 補色/反対色
    色相環の反対側にある色相同士
  • 彩度対比
    「彩度が低い色」と「彩度が高い色」を組み合わせる
  • 明度対比
    「明度が低い色」と「明度が高い色」を組み合わせる

定番は、「補色」や「反対色」ですね。

なお
なお

ブランドカラー選びは、デザインよりも、ビジネス寄りの意思決定だよ。あなたにもできるから安心して

【イメージ通りにハマる】ブランドカラーを選ぶ5ステップ

基本3. フォント

フォントは、大きく次の種類に大別されます。

種別特徴雰囲気
明朝体
(英字だとセリフ)
ウロコ(三角の山)がある
線の太さに強弱がある
伝統的
高級感
信頼感
フォーマル
ゴシック体
(英字だとサンセリフ)
ウロコがない
線の太さに強弱がない
モダン
シンプル
機能的
カジュアル
筆書体
(英字だとスクリプト/筆記体)
筆で書いたような書体流麗
優雅
読みにくいフォントも
デザインフォント個別にデザインされた特徴的なフォントフォントにより異なる
総じて個性的

ブランドのイメージによって、使い分けましょう。

フォントを一覧でチェックできるWEBサービスもあります。まずはこちらで当たりをつけてみてください。

フォントを一覧で見れるWEBサービス

  • wordmark
    主に英字フォント向け(日本語もできないわけではないが)
  • ためしがき
    日本語フォント向け

フォントは主に、

  • ブランドロゴ
  • パッケージ
  • 作品画像の文字入れ
  • SNS画像の文字入れ

などに使用します。

そして、「ロゴに使うフォント」と「それ以外で使うフォント」の2つ用意する必要があります。

ロゴ用のフォントの選び方

ロゴに使うフォントについては、最低限読めさえすれば、ある程度見た目の雰囲気で決めても良いでしょう。

ここでも、ブランドイメージとの親和性が大切です。

コミックのセリフっぽい「Comic Sans」というフォントは、デザイナーの間では最悪レベルに評判が悪いフォントです。

しかし、あなたのブランドが「シンプソンズ」のようなコミカルな雰囲気なら、このダサいフォントを使うのが正解でしょう。

なおフォントには、歴史というか成り立ちがあります。気に入ったフォントの候補が見つかったら、そのフォント名でググって成り立ちを調べてみてもいいですね。

よりあなたのブランドとマッチする背景を持ったフォントを選んでみてください。それも、あなたのブランドストーリーの一部になります。

ロゴ以外のフォントの選び方

ロゴ以外に使うフォントは、文章を読ませる必要があります。雰囲気よりも、圧倒的に読みやすさが重要です。

  • 視認性:パッと見での見やすさ
  • 可読性:読み取りやすさ
  • 判読性:「0」と「O」のような似たような文字が判別しやすいか

を重視します。

奥さん
奥さん

遠目で見ても、読みやすいフォントが良いっと

筆記体は読みにくいので却下。明朝体かゴシック体のどちらかにしてください。

また、マイナーなフォントを選ぶと、太字に対応していなかったり、使用頻度の低い漢字が含まれていなかったりします。これはちょっと不便です。

ブランドイメージに合わせて、明朝体かゴシック体の定番フォントを選びましょう。

悩んだ場合は、

  • Noto Sans(ゴシック体)
  • Noto Serif(明朝体)

が良いかもしれません。

面白みはありませんが、非対応文字がなく、読みやすさも担保されています。

「Noto」の意外な意味とは?

コンピュータ上で、そのフォントが対応していない文字を打ち込むと、文字の代わりに「□」が表示されます。

表音文字の「アルファベット」だけで済む言語は、26文字の大文字/小文字だけで文章を書けます。そのため、「□」が表示されることはありません。

日本語は独特の言語で、表音文字である「ひらがな/カタカナ」と、表意文字である「漢字」を組み合わせて文章を書きます。

表意文字は、同音意義の文字が大量に存在するので、かなり多くの文字数を使い分けなければなりません。そのため、使用頻度の低い文字は、フォントが対応していないケースが出てきます。

日本語フォントは、どうしても「□」が出やすくなってしまうのです。そのためか、この「□」は、通称「豆腐」と呼ばれるようになりました。

そこで、「豆腐のないフォント」の意味で、「ノー豆腐」「No tohu」で、「Noto」の名のつくフォントが生まれたのです。

基本4. ブランドロゴ

各ブランドアセットで打線を組むなら、「ブランドロゴ」は4番バッターでしょうね。

  • ブランド名
  • ブランドカラー
  • フォント

を組み合わせて、そこに「ブランドを象徴するイラスト」を足してロゴにします。

そのような背景から、「ブランド名」「ブランドカラー」「フォント」を先に決めていないと、ブランドロゴは作れないことになりますね。

奥さん
奥さん

ブランドアセット達を総動員!

なお
なお

まさに、「ブランドアセットの中のブランドアセット」だ!

ロゴの種類を押さえておこう

実は一口に「ロゴ」と言っても、その形態は大きく6パターンに分けられます。

ブランドロゴの分類

  1. Abstract symbols(抽象シンボル)
  2. Pictorial symbols(イラストシンボル)
  3. Mascots(マスコット)
  4. Letterforms(レターフォーム、字形)
  5. Wordmarks(ワードマーク、文字)
  6. Emblems(エンブレム)

正解/不正解はありませんが、それぞれに長短はあります。

「個人のハンドメイド作家」という文脈で考えると、

  • 「Pictorial symbols(イラストシンボル)」
  • 「Wordmarks(ワードマーク、文字)」

の2つがベストです。

この2つの組み合わせは、最小限のコストで、ハンドメイド作家のロゴが必要な全シーンに対応できます。

サンプルで作ったブランドロゴ
なお
なお

サイコーに潰しの効く組み合わせということだ!

ブランドロゴを自作してはいけない

ブランドロゴをCanvaで自作している作家さんも多いでしょう。

しかし、「素人が自作するロゴ」は、「中学生のセルフカット」のようなもの。本人は気づいていないかもしれませんが、かなり妙ちくりんなロゴにしかなりません。

セルフカットは自分が髪型に満足するならそれで良いですが、ブランドロゴはお客さんに見せるものですから、歪(いびつ)な出来では困るのです。

  • デザイナーに依頼する
  • AIでロゴを生成する

のどちらかを選んでください。

できることなら、デザイナーをつけた方が良いでしょう。費用は5,000〜30,000円くらいです。これなら個人でも払える範疇でしょう。

どうしてもお金を使いたくないなら、AIにロゴを生成してもらう方法もあります。自分で手を動かすよりは、100倍良いロゴが作れます。

ハンドメイドのブランドロゴの作り方【自作しないで!】

基本5. キャッチコピー

キャッチコピーをつけるなんて、いかにも難しそうに感じますね。しかし、ホントに頭を使う作業は、すでに終わっています。

というのも、キャッチコピーとは、ブランドコンセプトを外向けにキャッチーな言葉に言い換えただけだからです。

ブランドコンセプトとは、「誰に何を届けるか?」でしたね。

それを短く言い換えれば良いのです。

キャッチコピーの例

  • Think different(Apple)
  • 志望校が母校になる(代々木ゼミナール)
  • 吸引力が変わらないただ一つの掃除機(ダイソン)
  • 早い、安い、うまい(吉野家)

おしゃれに考えようとすると、ちょっと詰まるかもしれませんね。

まずは、「誰」に当たるターゲットのお客さんだけが、「おっ!」と反応するようなメッセージを考えましょう。

そのメッセージを、短く簡潔に伝えることを意識してみてください。

欲を言えば、そのキャッチコピーの中に、ブランド独自の優位性が含まれているのが望ましい。競合が同じキャッチコピーを使うと、嘘になってしまうようなコピーです。

上記例なら、「志望校が母校になる(代々木ゼミナール)」は、ベネフィットが伝わる良いコピーなんですが、駿台でも東進でも言えてしまいます。

「吸引力が変わらないただ一つの掃除機(ダイソン)」は良いですね。他のメーカーには言えませんから。

なお
なお

ちなみにこのサイトのキャッチコピーは、「大好きな、モノを作って、生きていく」だ!

奥さん
奥さん

「五・七・五で、まとめてみました!」ってか

タグラインとキャッチコピーを区別しよう

「キャッチコピー」とよく似た概念に、「タグライン」があります。「ブランドを短い言葉で表現したもの」という意味では、両者は共通しています。

タグラインの例

  • NO MUSIC NO LIFE(タワーレコード)
  • Inspire the Next(日立グループ)
  • ココロとカラダ、にんげんのぜんぶ (オリンパス)
  • あしたのもと (味の素)

「キャッチコピー」は、販促を目的として、お客さんを振り向かせるための一言です。100%お客さんに向けて書くものです。

一方の「タグライン」は、社会に、あるいは社員自身に向けて、存在意義を伝えるニュアンスがあります。外向けのスローガンみたいなもので、100%お客さんのために書いてはいません。

  • チラシに書いてあるのが「キャッチコピー」
  • 企業ロゴに添えられているのが「タグライン」

であることが多い印象です。

なお
なお

キャッチコピーの例文をググると、タグラインと混同しているケースが多いので注意しよう!

大企業の場合は、社員の気持ち一つにしたり、新入社員を募ったり、社会に良いイメージを植え付けるために、タグラインを設定します。

しかし、ハンドメイド作家の場合は、そんな大層なものは必要ないでしょう。あなたに必要なのは、タグラインではなく、キャッチコピーです。

基本6. 文章のトーン&マナー

「トーン&マナー(通称トンマナ)」とは、デザインの様式を整えることを言います。

本来はフォントや色もトンマナに含まれる要素ですが、既に述べているので、ここでは文章のトンマナについて統一させましょう。

一人称わたし/私/ボク/俺/当方/拙者など
語調丁寧/フランク
上下関係上から(教師のように)/対等/下から(通常はない)
敬語使う/使わない(タメ口)
文末表現です・ます調(通常はこっち)/だ・である調
英数字半角(通常はこっち)/全角
記号(!や…など)使う/使わない
絵文字使う/使わない
顏文字使う/使わない

ただ、ここはあまり悩む必要はありません。

「忍者」になりきるとか、「王様」になりきるとかみたいな、独特なキャラクターを設けるわけでなければ、

  • 「格式高く厳かな感じ」
    →丁寧な語調で、記号や絵文字などは使わない
  • 「砕けた親しみやすい感じ」
    →フランクな語調で、記号や絵文字などを使う

のどちらかを選べば良いでしょう。

ただ、媒体によってトンマナを少し調整するケースもあります。

例えば、SNSは属人的なメディアなので、他の文章と比べて人間性を出すのがセオリーです。基本は「です・ます調」としつつ、SNSでは「タメ口」もアリでしょう。

なお
なお

ハンドメイド作家の文章は「語り口調」で書くことが多い。普段お客さんにしゃべる感じでOKよ

基本7. ブランド紹介文

ブランド紹介文は、minneやCreema上のプロフィール文として使います。もちろん、自社ネットショップであっても、どこかに記載しておくべきですね。

なお
なお

SNSのプロフィールは、ブランド紹介文を思いっきり縮めたもの

「誰が読んでるの?」と思うかもしれませんが、ファンになってくれる人ほどよく読んでいます。手は抜けませんよ。

1回書けば使いまわせるんですから、しっかり文字数を割いて自己表現してください。

長すぎると読まれないと言う人もいますが、必要な内容を書いている限り、お客さんにとって長すぎることはありません。甘い言葉に流されないように。

といっても、何を書いたら良いかサッパリだと思うので、以下の構成を参考にしてください。

ブランド紹介文に必要な構成要素

  1. キャッチコピー
    ブランドコンセプトを端的に表現したフレーズ
  2. 「ターゲット」と「ベネフィット」
    誰にどんな理想の未来を届けるか
  3. ブランド名の由来
    ブランド名の裏に隠れている間違った常識を批判する
  4. ストーリー
    作家活動をするに至った個別具体的なエピソード
  5. こだわり
    3つ挙げる。ライバルのネガティブの要素の裏返しかも
  6. 活動履歴/受賞履歴
    あなたが優れた作家である「権威性」を示す
  7. 出店履歴/出店予定
    リアル出店の事実は、お客さんに作家の本気度が伝わる
  8. 経歴
    作品を売る資格がある人間であるとアピールする
  9. プライベートな人物像
    お客さんと同じ社会的身分であるとアピールする

この通りに書けば、とりあえず80点くらいにはなります。

なお
なお

詳細は、↓の個別記事を参考にしてね

【構成が9割】ハンドメイド作家のプロフィール文はこう書きなさい

基本8. SNSアイコン

SNSのアイコンに、ブランドロゴをそのまま使う作家も多いですね。しかしここは、ブランドロゴとは別に、アイコン用の画像を用意するのがオススメです。

SNSは属人的なメディアです。顔のイマイチ見えない企業アカウントよりも、人柄が見える個人アカウントの方がウケるのです。

優先順位は、「人物の写真>人物のイラスト>生物>無生物」ですね。

無生物(物や風景)よりは、生物が良い。動物よりは人間の方が良い。というイメージです。より人柄が垣間見えるアイコンが良いとも言えましょう。

なお
なお

無生物をアイコンにしている人もいるけど、既に知名度があるか、よほど作品に圧倒的な自信を持ってる場合に限られる

ベストは自分の写真

やはり1番は写真。できれば顔出しです。

一般的には、写真屋さんで宣材写真のような1枚を撮るようにオススメされます。しかし、それはどうでしょうね。

ほとんどのビジネスではその通りです。会社代表、コンサルタント、政治家、医者、塾講師はそうでしょうね。爽やかで明るい印象の写真で、信頼感を植え付けるべきです。

しかし、画家や陶芸家やハンドメイド作家はどうでしょう。

クリエーター界隈は、とかく商業臭が好まれません。かえって逆ブランディング(お客さんに好ましくないイメージを与える)になってしまう恐れがあります。

「バリキャリ風に決めた女性作家」のアイコンを見て、あなたはどう感じますか?ボクなら、何となく鼻をつまみたくなる思いがします。

奥さん
奥さん

うぇー、気持ち悪いー

それよりも、日常の一コマで、作家さんの「らしさ」が垣間見えるような写真。その方が良いのではないでしょうか?

イラストもアリ

写真で顔出しに抵抗がある人は、イラストにするのもアリです。

ビジネス一般で言えば、可愛い感じのタッチが好まれます。心理学では「ベビーフェイス効果」と呼ばれていて、幼さが残る顔(大きな目、丸い顔、小さな鼻など)の方が印象良く写るからです。

とはいえ、あなたはクリエーターです。あなたの作風や世界観が優先されます。イラストの調子も、作風や世界観とマッチしているべきでしょう。

注意点は、美化しすぎたイラストにしないこと。今後イベントなどで顔出しする機会があったとき、マイナス方面のギャップが逆ブランディングになってしまうからです。

「え、この作家さん、実物はそこまでキレイじゃなかったんだ…」と、本質的ではない部分でクリエーターの評判を損なってしまいます。

なお
なお

死ぬまで顔出ししない覚悟があるなら、まぁいいけどね

奥さん
奥さん

ステージが変わって、未来の顔出しという選択肢を摘まない方が良いよね

高いクオリティでイラストを描ける人は、自分で描いても良いでしょう。

自分で描くのが難しい人は、「ココナラ」で、雰囲気がマッチするイラストレーターさんに外注しましょう。数千円〜と、リーズナブルにお願いできます。

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ブランドアセットを決める順番はある?

ここまで紹介した基本ブランドアセットは、どんなハンドメイド作家にも必要です。遅かれ早かれ、あなたも用意しなければなりません。

さて、手をつけるなら、どの順番で取り掛かるのが良いでしょうか?

ボクは、次の順番をオススメします。

ブランドアセットを決める順番

a.最初から決めておかなければならない

  1. ブランド名
  2. ブランドカラー
  3. フォント

b.最初から決めておくべきだが、後から変えても良い

  1. ブランドロゴ
  2. SNSアイコン
  3. 文章のトーン&マナー

c.走りながら調整していくもの

  1. キャッチコピー
  2. ブランド紹介文

順番が若いほど、その後のアクションに連動してくるので、先に決めておかなければなりません。加えて、一度決めると、カンタンには変えられないものになってきます。

やはり最初は、「ブランドの名前」です。

商品・サービスの開発現場でも、まず仮でも商品名を決めます。決めておかないと、なかなか現実感が湧かないんですね。

「命名」と言われるように、名前をつけることで初めて命が吹き込まれる。そんな感覚です。名前がついていることで、続く色やロゴなどをイメージできるようになります。

とはいえ、この記事を読んでいるあなたは、すでに何某かのブランド名は用意していると思います。もし一定のお客さんがついている状態なら、改名はリスクがありますね。

現実的には、「ブランドカラー」からキレイに設定し直していくことになるでしょう。

奥さん
奥さん

言い方を変えると、「ブランド名以外は、この機会に決め直そう」ってことだね

なお
なお

そだね。「キャッチコピー」や「ブランド紹介文」は、始めは雑に用意しておいて、走りながら修正でも構わないよ

コロコロは変えないで!

ブランド紹介文はどんどんブラッシュアップさせていくで良いのですが、他の部分は、やはり1度固めたらコロコロ変えてはいけません。

ブランドカラーやブランドロゴをコロコロ変えることが、なんとなく良くないことというイメージは持っていると思います。その理由を言語化しておきましょう。

ブランドコンセプトは不変だから

まず、ブランドアセットは、ブランドコンセプトを体現する素材。「ブランドコンセプト」=「誰に何を届けるか?」でしたね。

ターゲットと、そこに届ける価値が変わらないのに、ブランドアセットがコロコロ変わるのはおかしいわけです。

ブランド認知を妨げるから

では、よりブランドコンセプトにマッチした、「ブランドカラー」や「ブランドロゴ」を考案したら、どんどん刷新しても良いのか?

答えは「NO」ですね。たまーにはあるかもしれませんが、しょっちゅうはダメ。

例えば、「ブランドカラー」を例に出しましょう。

本サイトは、「◻︎深い青」と「◻︎紫寄りのピンク」をブランドカラーにしています(もちろん、ブランドコンセプトに沿って考えたカラーですよ)。

サイト内には、この2色が散りばめられています。

この2色のグラデーションカラーを見て、「なお」を認知してもらうわけです。「なお」という名前は覚えてなくても、この2色を見て、「あ、あのサイトか」と思い出してもらえるわけです。

仮にボクが作家だったとして、イベント出店のブースにこの2色を配しておけば、「あ、なおさんのお店だ!」と見つけてもらえます。

まだSNSでフォローしてくれていない人が、タイムラインでこの2色の配色を見たら、「これ、なおさんの投稿?」と目を止めてもらえます。

一貫したブランドアセットを使い続けることで、そのブランドアセット(ロゴや色やフォント)で、ブランドを認知してもらえるようになります。

もう一度、有名ブランドのロゴを見てもらいましょう。

これらのロゴや色やフォントが変わったら、ネットや街中で見つけたときに、「あ、あのブランドだ!」と、気づけるでしょうか?

キャッチコピーもそう。「やめられない、とまらない」だけで、「かっぱえびせん!」と伝わるのに、変えてしまったら損だと思いません?

ブランドアセットをコロコロ変えてしまったら、お客さんのブランド認知を妨げます。結果として、あなたのブランドが見つかりづらくなってしまうのです。

上級者向けのブランドアセット3選

中級〜上級者になると、より進んだブランドアセットの選択肢が出てきます。

厳密には、これらは「ブランドアセット」の定義には含みません。が、まぁここは気にせず聞いていってください。

上級者向けのブランドアセット

  1. オリジナルパッケージ
  2. パンフレット
  3. イメージ動画

ここで紹介するブランドアセットは、少なくともデビューする時点では必要ありません。また、売れてきた後も、必ず必要になるわけではありません。

しかし用意しておけば、あなたのブランディングはより強力に作用します。

なお
なお

そこそこ売れるようになってきて、次のステージを目指す際には、これらも視野に入れてみてはいかが?

上級者1. オリジナルパッケージ

心理学の「ピーク・エンドの法則」によれば、体験の良し悪しは、「最高潮(ピーク)」と「最後」の印象で全てが決まってしまいます。

この2点の瞬間が満足いく物であれば、

  • 良いレビューがもらえ、
  • リピートが期待でき、
  • 上手くいけばお友達にも紹介してもらえます。

ハンドメイドを買ったお客さんのピークの瞬間はいつだと思いますか?

届いたパッケージを開けて、初めて作品の実物を見る瞬間ではないでしょうか。

奥さん
奥さん

確かに!開封の瞬間が1番ウキウキする!

このピークの瞬間の満足度をさらに引き上げる装置が、オリジナルパッケージです。ブランドイメージに沿ったパッケージは、商品の一部と言っても差し支えないでしょう。

ただし、基本的には、パッケージは買う前に見せる物ではなく、買って届いた後に機能するもの。ド新規のお客さんの集客には効果がありません。

そのため、お客さんが少ない状態だと効果が薄いので、デビュー時点では優先度は低いと言えます。ある程度お客さんが増えてきてから。取り組むべき施策でしょう。

なお、コストはロット数に激しく左右されます。量産が難しいハンドメイド作家には、幾分不利な料金体系ですね…。

大きさや形にもよりますが、1個あたりウン百円の単位になってしまうと思います。おそらく、何十円の単位にはなりません。

奥さん
奥さん

1個あたり何百円か利益を減らしてまで、取り組む価値はあるのかな?

なお
なお

ある。箱代の負担が痛く感じるなる、そもそもの値付けが間違ってる。高く売るのがハンドメイドの基本だよ

上級者2. パンフレット

一般的にはショップカードを作れと言われるところですが、ボクは反対です。

ショップカードを受け取ったお客さんは、一度QRコードか何かを経由しなければ、作品を見てもらえません。そのワンクッションで、ざっと9割5分は脱落します。

ショップカードは、実に効果の薄い施策です。

代わりに、パンフレットを用意することを提案します。パンフレットならば、手に取ってもらうだけで作品を見てもらえます。ムダなワンクッションを排除できます。

なお
なお

このワンクッションがあるかないかで、売れ行きが変わってしまうんだね

作ったパンフレットは、梱包に同封したり、イベント会場で配布したりします。何人かが購入まで進んでくれればめっけもの。間違いなくショップカードより効果アリです。

ただパンフレットを作るとなると、定番作品のラインナップがいくつかないと格好がつきません。具の少ない味噌汁のような、なんともスカスカな印象に。

そういう意味でも、ある程度ステージが上がった段階で用意するのが妥当です。

ハンドメイド作家にショップカードが必要ない理由|作るなら〇〇でしょ

上級者3. イメージ動画

イメージ動画とは、要するにPVですね。そんなに長いものは必要なく、1〜3分程度で十分でしょう。

プロット(筋書き)については、先に解説した「ブランド紹介文」から引用できます。

  • ネットショップ上で公開する
  • Instagramのハイライトに挿入する
  • イベント出店(マルシェ)時に店頭で流す

といった用途に使えます。

イベント出店(マルシェ)の店先では、タブレットにエンドレスで流しておくと、良いアイキャッチになります。慣れてる人気作家さんは結構やっていますね。

まぁ無くても何ら不都合はないので、優先度としては低め。イベント出店する人は、制作を考えてみてください。

カテゴリー: ブランドアセット

なお

About なお

専業ハンドメイド作家の奥さん(現在は産休→育休中)の売上を20倍にした夫。二児の父。IT大手で営業7年、商品企画3年を経験したのち独立。ビジネス経験0のハンドメイド作家が、専業で食べていけるマーケティングノウハウを発信しています♪ » 自己紹介ページ

現在、0歳児が家にいるため執筆は滞り気味...。代わりに、SNSの» Threadsでも発信してます。

実は、一番更新しているのは、» メルマガだったり。活動に関する最新情報や、SNSで言うには憚られる話は、メルマガでコッソリ発信することにしてます♪

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