

「顔出しした方が有利だよ!」とは、ネットビジネス界隈ではよく聞く話。
しかしこのご時世に、好き好んで顔出しなんてしたくないですよね(したい人だったら、この記事を開くこともないだろうと)。
絶対にイヤというほどではないですが、しないで済むならしないに越したことない。というのが、本音ではないでしょうか?

お化粧しなきゃいけないし、肌を見られるのもちょっと抵抗あるわ
結論を先に言ってしまえば、確かに顔出しした方が有利ではあります。
ただ、必須ではありません。他の業界に比べると、ハンドメイド作家は、顔出ししないことが不利になりづらい職業とも思っています。
ちなみに、ボクの奧さんも顔出ししていませんし、ボクも1on1で話す以外では顔出ししていません。迷ったら、「顔出ししなくていんじゃね?」というのが率直な意見ではあります。
ただ、この記事を読めば、
- 顔出しによる、ビジネス上の効果
- 顔出しによって、お客さんに起こる心理的な作用
がよくわかります。
すでに顔出ししている人は、そのままでOKです。顔出ししたくない人は、しなくてOKです。
顔出しするか否か悩んでいる人は、ぜひ読み進めてみてください。十分な判断材料を提供するので、メリットとデメリットを天秤にかけて、判断してみてくださいね。
「顔出し」した方が有利ではある

まずは良い話からしていきましょうか。
顔出しすると、どんな良いことがあるのか?
顔出しのメリット
- 顔出しした方が好かれる
- クレーム防止になる
- 覚えてもらいやすい
- 信頼されやすい

総じて言えば、「顔が見えている」ってのは、人間関係にプラスに働くんだよ
メリット1. 顔出しした方が好かれる
「親近感が湧く」と言ってしまえばそれまでなんですが、もう少し深い話をしましょう。
人間は、「社会的な動物」と呼ばれていますよね。これは、「群れで助け合って暮らすタイプの動物だよ」を、少し難しく言っているだけです。
人間は群れから追い出されると死んでしまう生き物なので、仲間を思いやって、人間関係を円滑にするようプログラムされているわけです。
ベースとして人間は、身近にいる人ほど好意を持つようプログラムされています。だから、身近な人ほど助けたり、贈り物を贈ったり、怒らせないようにしたりするのです。
あなたが顔出しをすれば、お客さんにとってあなたは、より近い距離にいる人になりますね。よって好きになる。これが、親近感の正体なのです。
美男美女なら特にそう
もしあなたが眉目秀麗なお顔立ちをしているなら、顔出しはなおさら有利になります。
美男美女は、それだけで好かれる要因になりますから(野暮になりそうなので、深い考察を書くのはガマンします)。
普通の顔面の人には残念な事実ですが、就職でも、営業でも、選挙への立候補でも、顔が良い方が俄然有利なのです。なんて羨ましいっ!

ボクもイケメンだったら顔出ししたかもね
メリット2. クレーム防止になる
親近感の延長にある話で、顔出しは、クレームを和らげる効果もあります。
ボクは法人営業していた時代、身の毛もよだつようなクレームを幾度となく受けてきました(いや、必ずしもボクのせいってわけじゃないですよ。障害とかね)。
で、お客さんってのは、顔が見えない相手には、いくらでもボロクソ言ってきます。
しかし、顔を合わせて「ごめんなさーい!」と言えば、そこから急にトーンダウンするんですね。急に同情の念が湧いてくるのです。
先ほどの通り、人間は社会的な動物です。よほどの背徳行為がなければ、顔のわかっている相手に対して、面と向かって辛辣な言葉は吐きづらいのです。
メリット3. 覚えてもらいやすい
「顔はわかるのに、名前が思い出せない!」は、誰しも経験があるでしょう。
逆に言えば、人の顔は覚えやすいのです。
あなたの知っている「顔」の数は、間違いなく、あなたの知っている「名前」の数よりも多いはずです。
いや、当たり前の話なんですけどね。
「名前」だけ知ってて、「顔」を知らないって、私生活ではかなり稀だと思います。逆に「顔」は知っているけど、「名前」は知らない人はかなり多いはずです。

サラリーマン時代はおっきい会社にいたから、そこらじゅう「顔は知っているけど名前は知らない人」だらけだったよ

通勤通学の途中にも、いつも見るけど名前は知らない人がいっぱい!
「人の顔」は特別である
少々小難しい話をしますが、脳からすると「人の顔」は、特別な意味を持ちます。
脳内で、視覚を司っているのは部位に、次の2つがあります。
- 紡錘状回(ぼうすいじょうかい)
:主に「顔」や「文字」の処理に特化している - 下側頭回(かそくとうかい)
:全般的な視覚処理を行う。モノの識別はこちらが担う
覚える必要はありません。「顔を認識する部位」と「モノを認識する部位」は別であるという点に注目してください。
(コラム)紡錘状回の本質的な理解
本記事の論調としては、「紡錘状回は、下側頭回よりも高性能である」という書きっぷりです。わかりやすさを重視してのことですが、厳密な説明ではありません。
両者の違いは、「性能の差」というよりは、「ピントの距離の差」と言った方が正いでしょう。
「紡錘状回」は、ごく近い距離を写すマクロレンズのような使い方をします。
例えば、人間の顔は、目と耳は2つで、鼻と口は1つです。しかし、こんなレベルの粗っぽい粒度の差異では、個人を識別できません。各パーツの配置をミリ単位の精度で識別しなければ、人の顔は見分けられないのです。
また、眉毛が1mmピクっと動いただけでも、相手の感情に変化があったことが見て取れます。表情の些細な変化が見て取れなければ、コミュニケーションは成立しません。
文字に関してもそうですね。「大と犬」「緑と縁」は、よく似ています。「¥と$」「190と910」をハッキリ識別できないと痛い目にあってしまいますね。
シワの1本、点の1つのような、些細な違いにピントを合わせているのが、「紡錘状回」なのです。
一方で、モノ全般を識別する「下側頭回」は、もっと遠くにピントが合った望遠レンズのようなイメージでしょうか。
例えば、外出中に疲れて、腰を下ろしたいと思ったとしましょう。座れる椅子を探すのに、木目の違いや、四隅の尖り具合をいちいち識別していては、あまりに面倒です。
程よい高さにフラットな座面があって、座面が汚れていなくて、背もたれは…あってもなくても良い。「お、これは椅子だ。よし座ろう」と、これで良いのです。
目の前に2つの卵があったとして、その2つを厳密に「卵A」と「卵B」に区別する必要はありません。どっちを手に取って割っても構わないわけです。
より具体的な差異に着目するのが「紡錘状回」で、より抽象的な差異でざっくり見分けるのが「下側頭回」です。
基本的は「下側頭回」で大雑把に世界を識別して、ごく一部の細部の違いが重要な対象を見るときだけ、「紡錘状回」が引っ張り出されます。
その「ごく一部の細部の違いが重要な対象」が、たまたま「人の顔」と「文字」であった。というのが真相でしょうね。
もしターザンのようにゴリラに育てられて、人間を見たことがなければ?その人は、人間の顔の識別はあやふやで、逆にゴリラの顔は精緻に識別できるようになるはずです。
顔と同じように、手相も個人によって異なるはずですが、手相で人は識別できませんね。物と同じように、「下側頭回」で手のひらを見ているからでしょう。
日本人は、日常的に使っている「ひらがな・カタカナ」「漢字」「アルファベット」の違いは、線の一本、点の1つの違いでも識別できます。
しかし、これがアラビア文字や梵字だと、全部同じように見えてしまいます。非言語圏の文字は「下側頭回」で処理していて、文字というよりは模様のように映っているからです。

え、同じ目で見た情報でも、処理する場所が違うんだ!
脳さんは、複雑にできてるんだなぁ

自閉症の人は、人の顔もモノと同じ部位で処理してるって話も聞く。なので、表情から気持ちを察したりが苦手みたいよ
より高精度に処理しているのは、顔を認識している「紡錘状回」の方。
そのために、小中高の同級生の顔を、今でも思い出すことができるのです。「顔は思い出せるのに、名前は思い出せない」も、紡錘状回の性能の高さを物語る1つの現象でしょうね。
一方で、モノに関しては、それほど精度高く処理していません。お花は一輪ずつ微妙に違う表情をしていますが、その違いを識別したり記憶したりはできませんね。
では、「顔のイラスト」や「動物の顔」ならどうか。紡錘状回は、「顔」に反応するわけですが、「人間の顔」にとりわけ強く反応します。
これも、人間が「社会的な動物」だからでしょう。仲間で助け合って暮らしていくわけですから、より自分に近しい仲間の顔ほど、よく識別できるわけです。
生きていく上で、動物の個体を識別する必要性は、人間のそれよりは低い。外人さんの顔が見分けつかない人も、仲間の範疇から離れているからでしょうね。外人さんと一緒にしばらく過ごせば、識別できるようになるでしょう。
色々話しましたが、結論は、もっとも識別されやすく、もっとも記憶に残りやすいのが、「人の顔」ということです。
メリット4. 信頼されやすい
「素顔を出している」は、「やましいことをしていない」というサインになります。
そんなわけで、素顔を出している方が、お客さんから信頼されやすい傾向があります。スーパーで売っている野菜にも、よく生産者の顔写真が載っていたりしますね。
「何の裏もないなら、顔出しできるだろ?」というのが、どうしても根底にあります。実際には、「顔出ししているから悪人じゃない」なんてことはないのですが。
ただこれは、ビジネス形態にもよるでしょう。
投資ビジネスなど、詐欺が横行するようなビジネスなら、顔が見えないのは不安です。しかし、レストランで料理をする人の顔は、ボクはさほど気になりません。

後でまた話すけど、ハンドメイド作家は「信頼」が必要なビジネスってほどではないからね

騙すとか、そういう商売じゃないもんな
「顔出し」のデメリットは?

顔出しすることでのメリットはわかりましたね。
冒頭で「顔出し不要」と言ったのですが、メリットを並べて見てみると、無視できないくらいの効果はあるな思ってしまいます。
では、対になるデメリットは何でしょうか?
顔出しのデメリット
- 副業がバレる
- 顔写真が悪用される
- 顔を受け付けられない人もいる
- 組織で仕事をする場合

「何となくイヤだから…」という感情的な話はさておいて、実害だけを拾っていこう
デメリット1. 副業がバレる
これはリアルにあるかなと思います。
今どき副業禁止の企業なんて、こっちから願い下げですが、公務員は法律でNGですからね。中には、切実にムリな人もいるでしょう。

副業バレがマイナスになるなら、顔出しはやめておこう
デメリット2. 顔写真が悪用される
ケースとしては稀でしょうが、アップした顔写真が悪用されるケースも考えられます。
ただ、インターネット上には何億人もの顔写真がアップされているでしょうから、その中であなたの顔が選ばれる可能性は、限りなく低いと思われます。

いやーな感じはあるけど、大抵は気持ちの問題なんだろうね
デメリット3. 顔を受け付けられない人もいる
中には、「顔」を見たときに、「あ、この人ムリかも」と思うことがあります。
正直に言うと、男性のボクでもこう思うことがあります。「なんか、この人から買いたくないな」って。女性は尚更ありそうな気がしますが、どうでしょう?

必ずしも不細工ということではなくて、好きじゃない顔ってあるでしょ?

あるな。なーんかいけ好かない顔
顔を見られてしまったが故に、買わなくなってしまうお客さんが出てしまうのは、デメリットですね。
昔の少年ジャンプでは、年に1回くらい、表紙に連載作家さんの素顔を載せていました。しかし、とある作家さんの顔面がちょっとアレで、やらなくなっちゃったんですよね。
ケースとしては稀だと思います。あなたが、ごく普通の範囲内で収まるお顔立ちなら、影響は皆無と言っていいでしょう。
何だか微妙な言い方をしてしまいましたが、気にする必要はないと思いますよ。
ただし、作風と本人にあまりにもギャップがあるなら、顔出しはやめておいた方が良いかもしれません。ファンシーな作品を作っているのが、ヒゲ面のオジさんだったら、顔出しはちょっと微妙かも…。
デメリット4. 組織で仕事をする場合
ハンドメイド作家よりも、組織が運営する場合に言えることですが、属人性が出ることが裏目に出ることもあります。
誰か1人の顔を出していると、「ブランド」と「その人の顔」がリンクしてしまいます。その状態で、その人が辞めたらどうする…?
顔がコロコロ変わるくらいなら、顔なんて出さない方が良いのです。まぁ、ハンドメイドのブランドで、この記事を読んでいるあなたが抜けることはないでしょうが。
こういうケースも考えられます。あなた自身は作品を作っておらず、裏で別の人に外注していたとしましょう。ビジネスとして、全くおかしいとは思いません。
しかし、あなたの顔が出ているのに、別の人が作っていると知って、怒るお客も出てくるでしょう。ブランド名に自分の名前をつけていても、同じ現象は起こるでしょうね。
この場合は、「自分はデザイナーです」と名乗って、暗に「制作は外注」と匂わせるか言っておかないと、リスクになるかもしれませんね。

「イブサンローランが自分で作ってないんかい!」みたいな話よね

アホらしいと思うけど、実際怒る人はいるんだよね
ただ、個人で活動する大多数の作家には無関係な話よ
「顔出しなし」が不利にならない理由

正直なところ、ハンドメイド作家は、「顔出しなし」がほとんど不利にならないと考えています。
ちょっと主観っぽくなっちゃいますが、理由をお話ししましょう。

実際、顔出しなしで売れてる作家さん、たくさんいるしね!
クリエーターは「顔」のビジネスではない
まず、ハンドメイド作家を含むクリエーターは、「作品」を売っています。
「俳優」や「アイドル」のように、人が売り物のビジネスではありません。「塾講師」や「弁護士」や「コンサルタント」のように、信頼が売りのビジネスではありません。
「顔」が見えるかどうかは、さほど重要ではないビジネスです。
ボクは、ONE PIECEの作者「尾田栄一郎」さんの顔を知りませんし、奥さんは、お気に入りの絵本作家「ヒグチヨウコ」さんの顔を知りません。
しかし顔を知らないからといって、ONE PIECEが面白いことも、ヒグチ先生の絵本が魅力的なことも、何も変わりません。

あー、素顔なんて気にしたこともないね
それがクリエーターというもの。「顔」を出しても良いけど、出さなくても一向に構わない。その程度の話です。
講座系でマネタイズするなら顔出しが良い
ただし、あなたの売り物が「作品」ではなく、「ワークショップ」や「講座」であるなら、顔出ししておいた方が得策ですね。
あなたが「教えること」を売り物にするなら、弁護士や塾講師と同じように、「顔」が見えることでお客さんは安心します。
「顔出しなし=悪」の時代じゃなくなった
ボクが子供の頃は、顔出しどころか、名前も住所も、当たり前のように公開されている時代でした。プライバシー皆無の時代に、顔を見せない人間なんて、悪人に違いありませんでした。
しかし最近では、顔出ししないまま活躍する人が増えましたね。
GReeeeNさんやClariSさんが出始めた頃は、まだ「ん?」という感じもありましたが、今はそんな風潮もどこへやら。
ボカロPは基本顔出しなしですし、Adoさんは永遠に顔出ししなそうですね。Vtuberもアバターにしゃべらせています。それで何の問題もなく、受け入れられています。

「顔出しなし」は、今となってはごく普通のことよ
イベント出店すれば顔出すんだけどね

もし将来的に、イベント(マルシェ)出店する予定があるなら、どっちみち顔出しすることにはなります。
もちろん、ネットで全世界に公開するのと、現地に行かなきゃ見れないとでは、意味はずいぶん異なりますが。
接客は、顔出ししといた方が有利
気にするほどのことではないんですが、ちょっとだけ。
あなたも経験があると思うのですが、顔を知らなかった人を初めて会ったときに、「あ、この人こんな顔だったんだ…」と微妙な空気に包まれることがあります。
お客さんはあなたのファンなので、勝手にあなたの顔面を美化したイメージで捉えている可能性があります。初見で、「お、おぅ」みたいな感じに一瞬なるかもしれません。
それよりは、事前に顔を知っていて、ブース近くを通ったときに、「あ、〇〇さんだ!」となった方が、その後のトークは弾むでしょう。もちろん接客にもプラスに働きます。
イベント出店を考えているなら、顔出しも視野に入れても良いかもしれませんね。

いわゆる面通しってやつ?

あくまで抵抗がなければの話だけどね
SNSアイコンはどうする?

SNSのアイコンに、ブランドロゴをそのまま使う作家さんも多いですね。それがダメだとは思いません。ブランドロゴも露出する必要はありますから。
が、ここは、ブランドロゴとは別に、アイコン用の画像を用意する方が良かろうと思います。
SNSは属人的なメディアですね。顔のイマイチ見えない企業アカウントよりも、人柄が見える個人アカウントの方がウケているメディアは、SNSくらいでしょう。
優先順位は、「人物の写真>人物のイラスト>生物>無生物」ですね。
無生物(物や風景)よりは、生物が良い。動物よりは人間の方が良い。というイメージです。より人柄が垣間見えるアイコンが良いとも言えましょう。
先ほども紹介した、「紡錘状回」の存在が大きいですね。脳内で、顔の識別を司どっている部位です。モノよりも顔、同じ顔でも人間の顔の方が、記憶に残りやすいのです。

無生物をアイコンにしている人もいるけど、既に知名度があるか、よほど作品に圧倒的な自信を持ってる場合に限られる
ベストは自分の写真
やはり1番は顔出しの写真です。
一般的には、写真屋さんで宣材写真のような1枚を撮るようにオススメされます。
ほとんどのビジネスではその通りです。会社代表、コンサルタント、政治家、医者、塾講師はそうでしょうね。爽やかで明るい印象の写真で、信頼感を植え付けるべきです。
しかし、画家や陶芸家やハンドメイド作家はどうでしょうね。
クリエーター界隈は、とかく商業臭が好まれません。かえって逆ブランディング(お客さんに好ましくないイメージを与える)になってしまう恐れがあります。
「バリキャリ風に決めた女性作家」のアイコンを見て、あなたはどう感じますか?ボクなら、何となく鼻をつまみたくなる思いがします。

うーん。なんか、近寄りたくないかも…
それよりも、作家さんの「らしさ」が垣間見えるような写真の方が良いのではないでしょうか?
言いたかったのは、優先されるべきは、世間一般の宣材写真のイメージではなく、あなたのブランドイメージということです。作風や世界観にマッチしているかということです。
写真屋さんで、バッチリ格好つけた1枚を撮っても良いんですよ。あなたが格好つけた感じのブランドで売っているなら、それが正解でしょう。
子供の顔は?
ハンドメイド作家さんには、小さな子供がいるケースも多いですね。そこで、子供の顔をアイコンにしているケースもまま見受けられます。
子供の顔は、基本的に好かれます。
心理学では「ベビーフェイス効果」と呼ばれていて、幼さが残る顔(大きな目、丸い顔、小さな鼻など)の方が印象良く写るからです。
人類が進化の過程で培った習性でしょうね。社会からの庇護が必要な子供を、大人が好きにならなかったら、それは人類種の生存に不利に働きますから。
ただ、気になるのが「肖像権」や「プライバシー権」の話。
子供にも人権はあります。本来であれば、子供の顔を公開するには、本人の許可が必要です。しかし判断能力のない子供本人の許可なんて、あってないようなもの。
事実上、子供の顔をアップするのは、厳密には人権侵害になってしまうと思います。成長したら顔が変わるからという理由は、正当な言い訳にはなっていないかと。
ただこれを言ってしまうと、子役も子供モデルもダメになるので、あまりうるさく言う話ではないんでしょうね。ボクも、他所の家庭の方針に、どうこう言う気はありません。

とりあえず、自分の顔は隠して、子供の顔は出す人はモヤっとするな

子供の頃の自分の写真を出すという手もあるかも?
イラストもアリ
写真で顔出しに抵抗がある人は、イラストにするのもアリです。
ビジネス一般で言えば、可愛い感じのタッチが好まれます。先ほどの「ベビーフェイス効果」ですね。
とはいえ、あなたはクリエーターです。あなたの作風や世界観が優先されます。イラストの調子も、作風や世界観とマッチしているべきでしょう。
注意点は、美化しすぎたイラストにしないこと。今後イベントなどで顔出しする機会があったとき、マイナス方面のギャップが逆ブランディングになってしまうからです。
「え、この作家さん、実物はそこまでキレイじゃなかったんだ…」と、本質的ではない部分でクリエーターの評判を損なってしまう恐れが。
というか、自分自身が、顔を晒す機会を避けるようになってしまうと思います。
※AMEXのカードに描かれてある古代ローマ兵士のような、明らかに「この顔は、作家自身じゃない」とわかるイラストなら、その限りではありません。

死ぬまで顔出ししない予定ならいいけどね

未来の顔出しの選択肢を摘まない方が良いのかもね
高いクオリティでイラストを描ける人は、自分で描いても良いでしょう。
自分で描くのが難しい人は、「ココナラ」で、雰囲気がマッチするイラストレーターさんに外注しましょう。数千円〜と、リーズナブルにお願いできます。
まとめ

する気はないけど、顔出しには色々いいことがあるね〜

そうだね〜。絶対にしたくないってほどじゃないんだけどねぇ
顔出しのメリット
- 顔出しした方が好かれる
近しい人間ほど好かれる。近しい人は面が割れてるもの - クレーム防止になる
顔がわかっている相手に、面と向かって非難しづらい - 覚えてもらいやすい
脳は「人間の顔」を特に高性能に識別できるようになっている - 信頼されやすい
やましいことがなければ、顔を出せるという暗黙の理解
顔出しのデメリット
- 副業がバレる
公務員はやめておいた方が良い - 顔写真が悪用される
ただしそのリスクはかなり低い - 顔を受け付けられない人もいる
人によって、生理的に受け付けられない顔というのはどうしてもある - 組織で仕事をする場合
組織で運営しているブランドの場合、属人性が悪い方向に転ぶことも
顔出しは不利にならない時代になった
- クリエーターは、「顔」で売るビジネスではない
- 「顔出しなし」が怪しい時代はもう終わった
その他
- 美男美女なら顔出しのメリットは殊更に大きい
- 講座やワークショップでマネタイズするなら顔出しが有利
- マルシェは事前に面通ししていた方が接客しやすい
- SNSのアイコンは、ブランドロゴでも良いけど顔の方が有利
色んな側面を話しましたが、ぶっちゃけどっちでも良いです。顔出ししたから売れるとか、顔出ししなかったから売れないとか、そういうのはないので。
顔出しした方がいくらかは有利。でも、したくないならしなきゃ良い。その程度の話かなと。
女性だと、お化粧や髪型も気を使うでしょう。全身が映るなら服装も考えなきゃいけません。すっぴんに上下スウェットでファンの前に現れて、ブランドイメージを損なうわけにはいきませんから。
面倒だなぁ…と思うなら、顔出ししなくても良いと思います。これだけ言っておいて、ウチも顔出しする予定はありませんから。
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