現役専業ハンドメイド作家の奥さんのマーケティングやってます♪
「文章書くの苦手!」
「プロフィールって、何を書けば良いの!?(泣)」
と思っている作家さん。多いんじゃないでしょうか?
ボクの奥さんはハンドメイド作家です。文章が苦手で、どこかの作家さんの文章をマネして、なんとか500文字くらい埋めていました。
とりあえず何か埋めときゃいいって思ってたでしょ?
ギクっ!形だけ整えときゃいいかなって…
99%のハンドメイド作家のプロフィール文は、お客さんにまったく刺さっていません。
ボクは、文章で飯を食ってる人間の端くれ。ちょっと見ただけわかっちゃいます。
読み手を引き込む文章は誰でも書けます。大事なのは構成。型にはめるだけで、誰でも書けます。なぜ義務教育で教えてくれないのか、不思議でなりません。
あなたの作品を買おうか迷っているお客さんは、高い確率でプロフィールをチェックしています。「この作家さんから買いたい!」と思わせる文章を書きたくありませんか?
この記事では、ハンドメイド作家のためのプロフィール文の書き方を解説しています。minnneとCreemaを想定した内容ですが、考え方はどんなプラットフォームでも、自社ネットショップでも変わりません。
当てはめる書くだけで、あなたのプロフィールは見違えるほど魅力的になります。
更新する機会はあれど、基本的には1回書くだけ
ぜひ重い腰を上げて、チャレンジしてほしい!
なぜプロフィール文を充実させる必要があるのか?
プロフィール文を魅力的に書かなねばならない理由はなんでしょうか?
それは、あなたの作品を買おうか悩んでいるお客さんは、プロフィールもチェックした上で、購入するか否かを判断しているからです。
ハンドメイド販売は、Amazonや楽天のショップとは違い、作り手の顔が見えます。顔出ししているか否かという話ではなく、人柄が見えるという意味です。
またメルカリで不用品を売るアカウントとは違い、売っているものは工業製品ではなく、作家が手作りした作品です。
つまりハンドメイド作家とは、ものすごく属人的なビジネスなわけです。
SNSやアーティストと同じように、
- 「誰が作っているのか?」
- 「どんな人なのか?」
がすっごく見られているのです。
もしプロフィール文が魅力的に書けていなければ、どうなるでしょう?
どこの誰とも知らない人の個展に脚を運ぶでしょうか?
答えはNOですよね。人柄が見えないクリエーターの作品を買う人などいませんから。
プロフィール文は読まれてる!
「プロフィールなんて、誰も読んでないんじゃない?」と思いましたか?
誰にも読まれてないと思うと、しっかり書こうという気持ちも起きませんね。
確かに買わない人は、作品ページを見て、「ふーん」と戻るボタンを押して終わりです。
しかしあなたの作品に興味を持った人は、
- 「他にどんな作品があるんだろう?」
→作品一覧を見る - 「どんな作家さんなんだろう?」
→プロフィール文を見る
という行動を取ります。かなり高い確率で。
買ってくれる人ほど、プロフィール文はちゃんと読んでいます。
SNSで誰かをフォローするときも、プロフィール文を読むよね
それと同じか
だから「ちゃんと書けよ!」ってこと
プロフィールに使える文字数は?
「いったい何文字書けばクリアなんだろう?」と思っている人もいるはず。文章が苦手だと、ついこう考えちゃいますよね。
今回はminneとCreemaのプロフィール欄の上限文字数を基準に考えます。
minneの上限文字数 | Creemaの上限文字数 |
---|---|
ショップ紹介:10,000文字 自己紹介:255文字 | 合計で2,000文字 |
minneの方がたっぷり書けるので、minneとCreemaでそれぞれ分けて文章を用意するのが、ベストではあります。しかし文章を2パターン用意するのは面倒ですね。
現実的には、少ない方に合わせて「2,000文字」までで収める運用がオススメです。
ただminneとCreemaの文字入力欄はクセがあって、上限が2,000文字でも、実際には2,000文字だと文字数オーバーになります。
どうやら改行すると、画面上では見えないタグが入力され、そのタグも文字数にカウントされている模様。とはいえ改行しないと、見にくくてしょうがありません。
実際には、「正味1,850文字くらい」しか入力できません。
上限まで埋めるのは当たり前
1,850文字は、400字詰めの原稿用紙で4枚半ちょっと。これが長いか短いかというと、ものすごく短いです。
個人的には、4,000〜5,000文字は使いたいところ(ちなみにこのサイトのボクのプロフィールは、約9,000文字あります)。
やる気があるなら、文字数上限までギッチギチに埋めてください。「まずは500文字は埋めましょう」なんて言う人もいますが、そんな甘言に耳を傾けてはいけません。
なお、「長すぎても、読まれないのでいけないのでは?」と思った人もいるかもしれません。
しかしそれは間違いです。
本来あるべき最高の文章とは、「読み手に必要な内容を全て含んだ上で、もっとも短くまとめられた文章」です。
つまり、あなたが必要な内容を書いている限り、それがどんなに長い文章であっても、お客さんにとって長すぎることはありません。
ちなみにこの記事は、ここまでで2,000文字くらい。あなたがここまで読み進めたということは、この記事があなたにとって必要な内容だったからです。
10,000文字とかで、「ちょっと長すぎるかな」と思うくらいだよ
たった1,850文字で長すぎるなんて、絶っっっっ対にない!
長く書いて、短く削れ
ただ「1,850文字を埋めよう」というマインドセットで取り組む人は、きっと魅力的なプロフィール文を書くことはできないでしょう。
短い手紙を書く時間がなかったので、代わりに長い手紙を書きました。
フランスの哲学者・数学者パスカルが友人に宛てた手紙
文章を書く人の間では、とっても有名な逸話です。物書きの真理ですね。
ダラダラと長い文章を書くのは、実はそれほど難しいことじゃありません。本当に大変なのは、必要な文字だけを選別して、残りを削ぎ落とす作業なのです。
ボクが、奥さんのプロフィール文を代筆した際は、まず3,500文字くらい書いて、これを1,850文字まで縮めました。
文章を縮めるのは苦しい作業です。
- 優先度の低い文章を削除し、
- 意味が近い2つの文章を1文にまとめ、
- なくても伝わる形容詞を削除し、
- 最後は、句読点や記号まで切り詰める。
「もうこれ以上削れない!」というところから、何度も何度も削って、最後に残るのが本当に伝えるべき文章なのです。
もしあなたが「5人組のアイドルグループ」を企画するプロデューサーだったら、どうやって最高の5人を集めるでしょうか?
原宿を歩いている可愛い子に1人ずつ声をかけて、5人集まったらそれでOKでしょうか?
違いますよね。オーディションで何百人もの候補を見比べて、最高の5人を選抜するはずです。
文章もこれと同じ。
まずは思うがままに書き連ねてください。そしてそこから、本当に意味のある文章だけを残して、残りを削ぎ落としていくのです。
言ってることはわかるんだけど、結構スパルタやん…
わたしにできるかしら…
もしこれがSNSやブログだったら、続けられないようなクオリティは求めません。ボクはリアリストなので、現実的に続かないやり方なんてオススメしませんから。
しかしプロフィール文は、1度書けばずっと使いまわすもの。毎日、継続して書く文章ではありません。
たった1回ですから、しっかし腰を据えて書いてみてください。
あなたの本気度が試されてるよ!
ブランドコンセプトを事前に準備しよう
プロフィール文の筆が進まない原因No.1は、「ブランドコンセプトが定まっていないから」です。
ブランドコンセプトとは、カンタンに言えば「誰に何を届けるか」です。
ハンドメイド作家であるあなたは、作品を通して、
- 「誰(どんなお客さん)」に、
- 「何(どんな理想の未来)」を届けるのでしょうか?
ブランドコンセプトが言語化できていない状態で、プロフィール文を書くことはできません。というより書きようがないです。
もしボクが誰かに代筆を頼まれたら、まずブランドコンセプトを聞き返しますね。
もし定まっていないなら代筆は断ります。できないものはできませんから。もしくは、ブランドコンセプトを言語化するお手伝いから始めます。
ブランドコンセプトは事前に決めておこう!
話はそれからだ!
プロフィール文を構成する9の要素
プロフィール文は、次のような構成で書きましょう。
ご覧いただきありがとうございます!
<ブランド名>のオーナーで、<肩書き>の<名前>と申します。
「<①キャッチコピー>」が当ブランドのテーマ。
<②ターゲット>に向けて、<②ベネフィット>アイテムを製作しています。
◉ブランド名に込めた想い
<③ブランド名の由来>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◉ストーリー
<④ストーリー>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◉こだわり
<②ベネフィット>を実現するための当ブランドのこだわりを一部紹介します。
▼<⑤こだわり その1>
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
▼<⑤こだわり その2>
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▼<⑤こだわり その3>
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◉活動履歴/受賞履歴
▼<⑥活動履歴/受賞履歴 その1>
ーーーを受賞しました。
https://URLを記載
▼<⑥活動履歴/受賞履歴 その2>
ーーーに採用されました。
https://URLを記載
▼<⑥活動履歴/受賞履歴 その3>
ーーーに選出されました。
https://URLを記載
◉出店履歴
▼<⑦出店履歴>〇〇フェスタ20xx
▼<⑦出店履歴>〇〇マーケット20xx
▼<⑦出店予定>〇〇ジャパンフェス20xxに参加予定
◉自己紹介
<肩書き>
<名前>
【経歴】
▼<⑧経歴>学校卒業
▼<⑧経歴>〇〇のお店でx年修行
▼<⑧経歴>〇〇検定1級
▼<⑧経歴>20xx年x月当ブランドをオープン
【人物】
▼<⑨人物像>出身地:
▼<⑨人物像>家族構成:
▼<⑨人物像>趣味:
▼<⑨人物像>好きな食べ物:
多少アレンジしてもらってもOKですが、大筋は変えないように。
各構成要素について、ブレイクダウンして解説していきます。
①キャッチコピー
「キャッチコピー」とは、広告などで一番目立つ場所に、大きく書かれている短い文章のこと。
「キャッチ」の文字通り、一瞬でお客さんの興味を惹く文章です。「お、何それ?」と、その先を聞きたくなるフレーズですね。
キャッチコピーには、ブランドコンセプトを端的に表す言葉を用います。お客さんがグッとくる表現を見つけましょう。
世の中にあるキャッチコピーの例
- 志望校が母校になる(代ゼミ)
- うまい、安い、早い(吉野家)
- 吸引力が変わらないただ一つの掃除機(ダイソン)
②「ターゲット」と「ベネフィット」
続けて、キャッチコピーでは伝えきれないブランドコンセプトを、もう少し丁寧に伝えます。
ブランドコンセプトとは、「誰に何を届けるか」。これをそのまま伝えればOKです。
「誰」は、あなたがターゲットにするお客さんのことです。
「何」は、ターゲットのお客さんが実現したい理想の未来です。ビジネスの世界では、「ベネフィット」と呼びます。重要ワードの1つなので、ここで覚えてしまってください。
例えば、次のような表現になるでしょう。
- 「親子でリンクコーデを楽しみたい母と娘」に向けて、
「大人も子供もおしゃれに着れるリメイクファッション」を製作しています。 - 「異世界ファンタジー系のレイヤーさん」に向けて、
「黒魔法使いになれる小道具」を製作しています。 - 「中世ヨーロッパを愛する歴女」に向けて、
「上流貴族の気分を味わえるアンティーク調のインテリア」を製作しています。
*注意:パッと考えた例なので、これが本当にウケるコンセプトかは保証しません。
③ブランド名の由来
作品に興味を持ったお客さんが、プロフィールを見に行って最初に目にするのがブランド名です。
お客さんは、あなたがなぜそのブランド名をつけたのかを知りたがっています。ぜひお客さんのクエスチョンに、アンサーを返してあげてください。
そして、ここで大事なコツがあります。
あなたのブランドは何へのアンチテーゼか?
やんわりと、他の作家をディスって(否定して)ください。特定の個人を否定するのではなく、世間一般の作品に足りない部分を言い当てる感じです。
コードギアスR2で主人公のルルーシュが言い放った、「間違っているのは俺じゃない!世界の方だ!」みたいなニュアンスですね。
語気が強すぎると、逆にあなたのイメージが悪くなるので、ほどほどのラインでね
あなたのブランド名には、あなたが作品作りで大切にしている価値観が反映されているはずですね?きっとそうでしょう。
あなたがその価値観にこだわっているということは、世間一般には、その価値観がマイノリティーであることの裏返しなはずです。
- 「スローライフ」の価値観を大事にしている人がいるのは、みんなが忙しすぎるからですよね。
- 「オーガニック」の価値観を大事にしている人がいるのは、みんなが添加物や農薬まみれの食事をしているからです。
- 「本物思考」の価値観を大事にしている人がいるのは、世の中に偽物や粗悪品が溢れているからです。
あなたのブランド名の裏には、あなたが「間違っている」あるいは、「気に食わない」と思っている世間一般の常識があります。
- 他の作家は、質の低い素材を使っている
- 他の作家は、技術力が乏しい
- わたしの求める世界を表現した作品は存在しない
といった具合に、あなたのブランドは、間違った世界へのアンチテーゼでなければなりません。あなたの意見として、そんな世間の常識に一石を投じるのです。
そうすることでお客さんは、「あなた」と「あなたのライバル」の違いを明確に理解します。つまりブランドの差別化ですね。これはとっても重要なことです。
ちなみに本サイトは、「世の中にあるハンドメイド販売のノウハウは、レベルが低い」という立場を取っているよ。その反対を行くのが、このサイトという立場だね
④ストーリー
あなたのブランドのストーリーを共有しましょう。
ストーリーとは、頭からお尻までが1つの文脈でつながっている状態を指します。
あなたのブランドの始まりから、現在までの経緯を語りましょう。
ストーリーに含めるべきプロット
- あなたがそのジャンル(刺繍やレザークラフトや洋裁など)に興味を持った、1番最初のきっかけ
- ただの趣味ではなく、仕事にしたいと思ったきっかけ
- 雇われの身ではなく、作家デビューしなければ理想が叶えられないと確信した理由
- 作家活動の中で乗り越えた困難
ここでは、2つのコツがあります。
個別具体系なエピソードを語る
ここで語るストーリーには、一般化された言葉を用いるべきではありません。個別具体的で、そのシーンが目に浮かぶような描写が好まれます。
例えば、あなたがビーズ刺繍の作家だとしましょう。最初にビーズ刺繍に心打たれたきかけは、いつ、どこで、誰の作品を見たからでしょうか?
影響を受けた
- アーティストの名前
- ドラマのタイトル
- アニメのキャラクター名
など、具体名にまで触れてください。
挫折を印象付ける
人は本能的に、逆転のストーリーを好みます。ドン底を味わった人が、大成功するお話はいくつ挙げてもキリがないほどです。
大小は別にしても、あなたの中にも挫折のような経験があるのではないでしょうか?
おそらく作家活動を始める前に、何か思い通りにならない理由があったのではないでしょうか?何の葛藤もないまま、いきなり作家デビューした人は少数派だと思います。
また作家デビューした後も、苦労があったことでしょう。
現在進行中で苦労している場合は、ここで言及するとかえってお客さんを不安にさせます。しかし乗り越えた後なら、その苦労のエピソードに触れるのも良いでしょう。
ここまでで山は超えたよ!お疲れ様!
あとはそれほど頭を使う内容は残ってないから安心してね
⑤こだわり
あなたが制作に際して、こだわっていることを3つ伝えましょう。
「3」は魔法の数字です。「2」は少ないけど、「4」はキリがわるい。「5」も悪くありませんが、途中で頭に入らなくなる人が出てきます。
- 素材であったり
- 技法であったり
- デザインであったり
あなたがこだわっているのはどこでしょうか?
ライバルはやっていない、あなただけのこだわりはありますか?
お客さんが、「え!?そこまでするの?」とビックリする内容だとなお良いですね。
本人は意外と気づいていない場合も
僕が奥さんのプロフィールを代筆したときは、まず奥さんにインタビューすることにしました。
その中で制作のこだわりを聞いたのですが、「え?そんなことしてたの?」とびっくりしました。作品をパッと見ではわからない工夫がいくつもありました。
作家が当たり前と感じていることは、お客さんには意外な内容だったりします。そして、それは素人のパッと見ではわからないものなのです。
言われて初めて気づいた!
みんなにとっては当たり前じゃないんだ!
プロフェッショナルな人ほど、当たり前の基準が高い!
そして伝え漏らしているこだわりが多い!
ここは逆説的に考えてみると良いかもしれません。
あなたと同じジャンルのライバル作家の作品で、
- 気に食わないポイントはどこか?
- プロの目線で、未熟と感じるところはどこか?
- 明らかに妥協しているところはどこか?
を洗い出してみてください。
ライバルのネガティブな要素の裏返しが、あなたのアピールになるこだわりです。
⑥活動履歴/受賞履歴
ここでは、あなたが対外的に取り上げられたり、受賞されたりした履歴を列挙します。
理由は、あなたの「権威性」をアピールするためです。
お客さんは素人なので、あなたの作品がどれだけ素晴らしいかを、自分のモノサシだけでは判断しきれません。
そこであなたの作品が、すでに第三者の評価を受けているという「お墨付き」をアピールするのです。お客さんは、権威には従順です。
- 〇〇のメディアに取り上げられました
- 〇〇コンテストで、xx賞を受賞しました
などですね。
文字数が許せば、紹介されているURLも添えましょう。あなたが嘘をついていない証拠になります。
デビューしたててで、書くことがなければスキップでOK
ただ少しでも書ける内容があるなら、書いておこう!
⑦出店履歴/出店予定
- リアルなイベントやポップアップなどの出店履歴
- これから出店する予定
も書いておきましょう。
お客さんは気に入ったあなたの作品を、できれば直に見たいと思っています。もし行ける距離なら、きっと遊びにきてくれるでしょう。ファン化の促進になりますね。
またイベントに出店しているという事実は、あなたが趣味ではなく、仕事として本気で取り組んでいることのアピールになります。
お客さんは、素人の工作よりもプロフェッショナルな作品を求めています。来てくれるかとは別に、出店しているという事実が、お客さんを安心させる材料になるのです。
ただし、しょっちゅう出店している作家さんは、ここで字数を消費してももったいないですね。未来の予定を優先し、過去は代表的なイベントだけ書いておくのが良いでしょう。
ネット専業でリアル出店の機会がなければ、ここもスキップで
でも一度リアル出店すると勉強になるよ!楽しいしね!
⑧経歴
あなたのハンドメイドに関する経歴を書いておきましょう。
あなたが、作品を売るに相応しい資格があることをアピールするためです。
- 専門学校や美大などの学歴
- その道のプロとして働いた年数
- 修行したお店
- 関連する資格
といったあなたの専門性をアピールできる経歴を書いておきましょう。
余談だけど、人が嘘をついてまで持っていると主張する何かには、必ず意味がある。「経歴」もその一つだよ
なお、「そんな専門的な経歴は持っていない!」という作家さんもいるでしょう。
それなら、
- どうやって独学で学んできたか
- 独学でどれほどの期間活動してきたか
を書いておきましょう。
⑨プライベートな人物像
最後に、あなたのプライベートな人となりも必ず書いておきましょう。
- 出身地
- 家族構成
- 趣味
- 好きな食べ物
- 好きなアーティスト
などですね。
家族構成などは、言いたくない人もいるよね
言いたくないことは、無理に書く必要ないよ
ここでお客さんに伝えたいのは、「あなたがお客さんと同じような人間である」ということ。
人間は、共通点がある人ほど好きになる傾向があるからです。ママさんは、同じ年頃の子供がいるママタレントを好きになりますよね。そういうことです。
例えば、次のような人物像にどんなイメージを持ちますか?
- イギリスからの帰国子女
- 日本に帰国し、中学→大学まで慶應
- 好きなブランドはエルメス
- 好物は銀座の回らないお寿司
いけすかねーヤツだ
気づきましたか?自分とかけ離れた人からは、買いたくないんです。
どんな共通点でも機能するのですが、同じような社会的身分で、同じようなレベルの生活をしているという事実はよく効きます。
あなたのお客さんの99%は庶民ですよね?そしてボクもあなたも庶民です(よね?)。
ここであなたが庶民的であることをアピールするのが得策です。
見出しの付け方
最後に、「見出し」の付け方について触れておきましょう。
minneやCreemaの文章入力欄は、マークアップができません。
- 太字にしたり
- 文字サイズを変えたり
- 下線を引いたり
といった、文字装飾ができないのです。
そのため、読み手に「見出し」と「文章」を区別させるためには、記号を使って視覚的に「ここが見出しだよ」と解らせなければなりません。
見出しに使う記号の条件
- 面積が大きい
- 黒っぽい(あるいははっきりした色)
条件を満たせば、あなたのセンスで記号を選んでもらってOKです。
例えば、次のような記号が見出しに使えますね。
- ◾️見出し
- ◉見出し
- ◆見出し
- ▼見出し
- ❤︎見出し
- 【見出し】
なお見出しは、大項目と小項目で2段階使うことが多いので、それぞれの記号を用意しておくと良いでしょう。
なお、次のような見出し記号はNGです。
- ーーーー見出しーーーー
- ∴∵∴ ୨୧ ∴∵∴ ୨୧ ∴∵∴ ୨୧ ∴∵∴
1万文字使えるならそれでも良いのですが、数少ない上限文字数がある中で、こんな文字数を消費する見出しを使ってはいけません。
まとめ
今回は、プロフィール文の書き方を解説してみたよ!
プロフィールで何を書けばいいか道筋が見えた!
それが何で必要なのかも!
この記事をまとめます。
文字数について
- minneとCreemaの両方で使い回す前提だと、正味1,850文字が上限
- 文字数上限まで埋めるのは当たり前
- 大幅にオーバーするくらい書き、何度も削って最後に残ったのが本当に必要な文章
プロフィール文に必要な構成要素
- キャッチコピー
ブランドコンセプトを端的に表現したフレーズ - 「ターゲット」と「ベネフィット」
誰にどんな理想の未来を届けるか - ブランド名の由来
ブランド名の裏に隠れている間違った常識を批判する - ストーリー
作家活動をするに至った個別具体的なエピソード - こだわり
3つ挙げる。ライバルのネガティブの要素の裏返しかも - 活動履歴/受賞履歴
あなたが優れた作家である「権威性」を示す - 出店履歴/出店予定
リアル出店の事実は、お客さんに作家の本気度が伝わる - 経歴
作品を売る資格がある人間であるとアピールする - プライベートな人物像
お客さんと同じ社会的身分であるとアピールする
この構成に沿って当てはめていけば、文章が苦手な人でも筆がスイスイ進むでしょう。
絶対につまづくのが、「どこを削ればいいんだ!」です。文章を書くツラさは乗り越え、短く削る苦しみを味わうことになるでしょう。それが正しいプロセスです。
1回書けば使い回せるので、ぜひ1度腰を据えて取り組んでみてくださいね。
ちなみに、今回は構成の話でしたが、読まれやすい文章を書くには別のテクニックがあります。↓の記事を参考にしてください。
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