

「これをやれば、確実に売れます!」
「絶対に、成果が出ます!」
こういう甘い言葉に、ピクッと反応しちゃうかもしれないですね。
しかし、このような甘言を耳にしたら、大いにその発言者の人間性を疑ってください。あまり誠実な人間ではないので。
「絶対に売れる」なんて、絶対にあり得ませんから。
事例を挟みながら、いかに「絶対」があり得ないかを説きましょう。ここで話すことは全て「ファクト(事実)」ですから、ぜひ真っ直ぐ向き合ってほしいと思います。
なお、今回するお話は、「誰の言うことを聞いても確実はない」という意味では、絶望にも聞こえるかもしれません。
しかし、趣旨としては、ファクトから希望を見出して欲しいのです。ファクトに向き合って努力を続ける人に、勝利の女神は微笑むという話をしたいのです。
銀の弾丸はない

ITやビジネスの世界では、「銀の弾丸はない(No Silver Bullet)」という有名な言葉があります。
「銀の弾丸」とは、「解決困難な問題を一撃で解決できる万能の特効薬」の意味。
銀の弾丸が、狼男を一撃で屠ることができる唯一の武器であることから、このような比喩表現が用いられるようになりました。
が、「現実世界に、そんな便利なもんはねーよ」と、こういう話ですね。

コナン君は、ベルモットに「シルバーブレット」って呼ばれてるね

黒の組織を倒す「銀の弾丸」って伏線なんだろうね
解決できないから問題なんだ
ひょっとしたら、0.001%くらいは、銀の弾丸によって解決できる問題もあるかもしれません。
ドライバー不足も満員電車も、「どこでもドア」ができたら立ち所に消え去りますね。どこでもドアは、数多くの問題を解決する銀の弾丸になるでしょう。
ただ、そんな美味い話は、滅多に転がっていません。
大昔は、「近視」は大問題だったでしょう。
しかし、「メガネ」という銀の弾丸によって解決されました。かけるだけで解決できるなら、それはもう問題ではないのです。
その証拠に、現代社会で、「近視」は障害とは見做されていません。メガネをかければ、社会生活にほとんど支障がないからです。
つまり、こういうこと。
問題は、解決できないから、問題なのです。サクッと解決できるなら、それは問題にすらなりませんから。
現代の先進国で暮らしているあなたは、解決済みの結核や天然痘を問題とは思わないでしょう。それよりも、肩こりや腰痛の方が、あなたにとって問題じゃないですか?
銀の弾丸がないから、世界はこれほどまでに悩みを抱えているのです。あなたが抱えている問題も、一発で解決する手立てがないから問題として認識されているのです。
ビジネスの文脈も同様。
もし「思うように売れない」と悩んでいるなら、それは「簡単に売れる方法がこの世に存在しない」ことの裏返し。裏技なんて存在しないのです。
振りかけるだけで料理が美味しくなる「魔法の粉」があったら、全てのレストランが使うでしょう。魔法の粉は、一瞬にして銀の弾丸から、前提条件に格下げされます。

狼男だって、自分の弱点が「銀の弾丸」だとわかっていれば、なんか対策するだろう

銀の弾丸は、いつまでも万能の特効薬ではいられないんだな
「優れた商品=売れる」とは限らない

優れた商品であれば、必ず売れるのか。
これも答えは「NO」です。
歴史的大ヒット作の『ハリーポッター』は、シリーズ累計6億部(桁がおかしい!)売れています。これだけ売れたわけですから、文句なしに優れた作品でしょう。
ところで、著者であるJKローリングさんは、ハリーの物語を12の出版社に持ち込んで断られたという話はご存知でしょうか?
ハリーが世界一有名な魔法使いになれたのは、彼女が13回目のトライを決行したから。12回で諦めていたら(普通はそうなる)、ハリーポッターはお蔵入りだったのです。
ハリーポッターがシンデレラストーリーを歩んでいるその裏で、どれだけの名作候補が、引き出し放り込まれて埃をかぶっているか。

悲しきかな。優れていれば、イコール売れるわけではないのだ
モノが優れている ≠ 多くの人にそうだと認知される
マーケティングっぽく言えば、「商品が優れていること」と「商品が優れていると多くの人に認知されること」の間には、大きな溝があるわけですね。
ハリーポッターは、編集者のウケは最悪でした。アンパンマンや進撃の巨人も、当初は編集者にはウケなかったようですね。
ここで、ハリーを一瞥して切った12人の編集者、あるいは進撃の巨人が先に持ち込まれたジャンプの編集者を、無能だったと個人の資質のせいにするのは簡単です。
しかし実際には、何がヒットするかを見極めるのって、とても難しいんですね。
こういう例には枚挙がありません。
ハーマンミラーの定番中の定番アーロンチェアも、最初は評判が悪かったそうです。しかも、デザインの評価が低かったとか。後世の人からしたら、「いやいや」ですが。
ボクは初代ポケモン世代ですが、発売してから1年くらいは誰も見向きもしていませんでした。「変なCMやってるなぁ」くらいで、みんな無視してましたよ。
初見では、パッと見では、なかなかわからない。プロの目利きもよく外れる。
しばらく触れた人が、「あれ?これ実はめっちゃ良くない?」と気づくと。
いかに優れた商品であっても、市場に投入し、生のお客さんに揉まれてみないことには、売れるかどうかはわかりません。

新規性の強い商品ほど、この傾向が強く出るね
楽ではないが門戸は開かれている
ただし、本当に優れているなら、ターゲットに広まるきっかけさえ掴めれば、明るい未来が待っているかもしれません。
きっかけとは要するに、露出の獲得です。
- 視界に入って
- →気づいてもらって
- →興味を持ってもらって
- →好きになってもらう
という流れの第一歩目。
ほんの一昔前までは、一般個人が知人以外の露出を取るって、かなり高いハードルでした(そんな昔の話、もう忘れちゃいましたかね?)。
現代は、SNSがあり、ブログがあり、個人レベルのささやかな予算でも広告を打てる時代です。自分自身で、きっかけを作ることができる時代になりました。
JKローリングさんが持ち込みしていた時代よりは、ずっとチャンスに恵まれているんじゃないでしょうか?

まぁ、その分ライバルも爆増したから、やっぱり簡単ではないんだがね

門戸が開かれているだけ、ありがたいと思おう
スーパー有能企業でも失敗する

世界的な有名企業でも盛大に失敗していると知ったら、あなたの見方も少し変わるでしょうか?
- 有能な社員がいて、
- 潤沢な資金があって、
- 緻密な計画を立てて、
- 満を辞して世に送り出したにも関わらず、
盛大にコケた製品を紹介しましょう。
Appleの失敗事例
実は、Appleの失敗事例は、結構たくさんあります。
その1つが、「Pipin @」というゲーム機。知らないですよね?

バンダイと提携して開発したのですが、当時市場を席巻していたプレイステーションには勝てず、「世界で最も売れなかったゲーム機」という不名誉な称号を授かっています。
なお、Pipin @は、スティーブ・ジョブズ不在の時期のプロダクトです(ジョブズはAppleの共同創業者ですが、途中で追い出されていた期間がある)。

ジョブズだったら、そんなヘマしないんじゃない?

と思いきや、ジョブズが関わった製品でも、失敗作はいくつもあるんだな
ジョブズが関わった失敗作の1つが、「Power Mac G4 Cube」。

失敗要因は、中途半端な立ち位置。ハイスペックPCほどではない性能で、価格はエントリー機の3倍ほど。「帯に短し襷に長し」で、1年で店頭から姿を消しました。
ただ美観は優れていたので、MoMA(ニューヨーク現代美術館)に収蔵されています。ビジネス的には失敗でしたが、美術品としては成功だったのかもしれません。
Googleの失敗事例
Googleも果敢に攻めては、たくさんの失敗プロジェクトを生み出してきました。
FacebookやTwitterに敗れて散った、SNSの「Google+」もその1つですね。
あとは、「Google glass」も、失敗作としてよく名前が挙がります。スマホの次なる姿、ウェアラブル端末として、非常に注目されていました。

が、いくつか問題がありました。
- メガネにカメラがくっついているというデザイン(←Appleなら絶対やらない)
- 常時カメラ撮影できてしまうというプライバシーの問題(←周りの人はイヤね)
- だいぶ高価だった
なんとなく、まだ時代が追いついてなかった感はありますね。
メガネの形かはさておき、スマホじゃない形のデバイスはいずれ出てくるんでしょう。

Googleさんの次回作にこうご期待!
AppleとGoogleは無能だったのか?
さて、AppleとGoogleの失敗作を少しだけ紹介しました。
彼らは無能だったのでしょうか?
そうじゃないですね。これが人間の限界なんですよ。どんなに優秀な人を集めて、どんなに金を注ぎ込んでも、失敗するときは失敗するのです。
むしろ、果敢に攻めた結果が、今の彼らの姿。攻めた副産物として、数多の失敗作がついてきているだけ。失敗作を生める社風がなかったら、成功作も生まれなかったでしょう。
ボクがサラリーマン時代に勤めていた会社は、割と攻める会社でした。
それで、隣の統括部に、若くして出世街道を爆進しているイケイケな統括部長がいました。彼には、以前にプロジェクトを企画して、盛大に失敗した過去があったんですね。
「会社にあんなに損害を負わせた人が、なんで出世してるんだろう?」と思う人もいたようですが、ボクはおかしいとは思いません。
チャレンジに失敗は付きものですから。それに、会社でプロジェクトを立ち上げるって、ものすごく体力がいるんですよ。ボクも経験したからよくわかります。
その経験をやり通した時点で、少なくても経験していない人より先行ってる。トップが張れるかはさておき、中間管理職としては十分出世の資格があると思います。

一番無能なのは、失敗作も出さず、成功作も出さない会社じゃない?
全員が同じ能力でも格差は生まれる?

突然ですが、1つクイズを出させてください。
↓のようなゲームを行ったら、どうなると思いますか?
ゲームのルール
- 10人に、それぞれ1万円ずつ渡す
- 10人の中からランダムに2人を選び、1人目から2人目に1,000円渡す
- このやり取りを、ずーっと繰り返す
直感的には、全員が1万円前後をキープしそうなものですよね。「9,000円」「1万円」「1万1,000円」あたりの人が多いのかなと。
少なくとも、ボクはそう思いました。たぶん、あなたも同じじゃないですかね?

え、そうでしょ?違うの?
しかし、この直感は大いに外れています。
実際には、大半が貧乏人になって、一部の人にお金が集中します。半数は無一文になっています。ランダムなのに、均一には行き渡らないんですね。
細かい数字を変えても、最終的には同じような結果に収束します。

なんだか、ポケットの中で絡んじゃうイヤホンのコードみたいじゃない?

どんな奇跡が起きて、こんな絡まってんだよってなw
でも絶対なるから、必然なんだろうね
このゲームからわかることは、能力は全く同じであっても、運だけで格差が生まれるということ。
この現象は、「ボルツマン分布」と呼ばれていて、数学的に証明されています(中身の数式はわかりません!)
あーだこーだと偉そうに述べたところで、実は成功要因なんて存在しなくて、運だけで富を得ている人もいるのです。逆に、運だけで歯痒い思いをしている人もいるのです。

んー、理不尽…。なんか、認めたくないなぁ
モナリザやゴッホの作は、絵画の格で言えばSSS級でしょう。
でも、これも「たまたま」の可能性あるなと思うのです。もう一度時間を巻き戻して、ドンガラガッシャンでリスタートさせたらどうなるでしょう?
ボチボチA級くらいの評価を受けていたかもしれません。その代わりに、全然違う作品が世界の名画として名を馳せていても、全く不思議はないなと。

上手な絵はいっぱいあるしね。どれかがトップに来るとして、それはモナリザじゃなくても良かった気はする
この世界には、こういう不思議な現象が起こるんですね。
運が悪いだけで冷や飯食っている人が、世界には間違いなくいます。しかも結構たくさん。このような話を知ってなお、「確実に売れる方法」があると言えるでしょうか?
ボクには言えません。世界には、人知の及ばない法則があるのです。
100%当たる商品は特定できない

お客さんが買う理由を全て特定できれば、逆算して売れる方法を導き出すこともできるでしょう。
しかし、「お客さんが買う理由」は、原理的に特定できないのです。ボクは言語化が得意なのですが、全てを言語化することは到底できません。

何言われてんのかよくわからないよね

うむ。続けてくれたまえ
人間が何かの行動をしようとするとき、脳の「補足運動野」という領域が活動します。
この補足運動野は、実際に体を動かすより前に、準備活動を開始します。体が動く前に、頭で考えているという話ですから、それはそうでしょう。
しかし、この準備活動が、脳が「(その行動を)始めよう」と思うより前に、既に生じていると聞いたらどうでしょう?
察しの良い人は、「ハッ」としたはず。
つまり、あなたの意思が「このバッグにしよう!」と購入を決意するより前に、あなたの無意識は、そのバッグを買うことを既に決定しているのです。

ええええ!?
じゃあわたしの意思って一体なんなの?

それな。ホントに何だんだろね
1つ言えるのは、あなたの意思は、無意識の決定をダブルチェックする機能を果たしています。問題なければ、無意識の方針を追認します。おそらく、大抵の意思決定は追認されているでしょう。
しかし、「よく考えるとマズい。引き返した方がいいんじゃないか?」と冷静に判断する場面も中にはあります。政治家の方々は、「美味しい展開っぽいけど、これハニートラップじゃない?」と気づいて欲しいもの。
ここで勇気ある撤退を下すのは、意識の仕事です。
余談
行動経済学では、脳がこのように2段階に働く様を、「システム1・システム2」と呼んでいます。
「直感的なシステム1」が、日常のほとんどの意思決定を下しています。たまに注意力が必要なときだけ、「熟考するシステム2」が駆り出されるという具合です。
「システム1≒無意識」「システム2≒意識」と思ってもらって、概ね差し支えないでしょう(厳密ではありませんが、そう捉えても支障はありません)。
もちろん、本当に脳内が、物理的に「システム1領域」と「システム2領域」に区分けされているわけではありません。そういう風に機能しているよね、というモデルの話です。
お客さんは真実を知らない
ここに、マーケティングインタビューの難しさがあります。
「なぜ、この商品を選んだんですか?」と聞かれた消費者は、嘘偽りなく自分が思った理由を述べるでしょう。
しかし、ここで述べた理由は、あくまで意識が作った理由。真実ではありません。
本当の理由は、無意識の中にあるブラックボックスが弾き出しています。意識がアクセスできない場所で導かれているので、本人ですら言葉で説明できないのです。
先ほど述べた、「全てを言語化することはできない」というのは、こういう話。脳内には、言葉で説明不能な未開領域があるので、人間の行動原理を全て説明することできないのです。
そのため、ロジックだけで、100%売れる商品を特定することはできません。
言語化フェチとしては、何とか説明を試みるんですけどね。でも、肝心な部分は、こうやって敗北理由の方を言語化せざるを得ないのです。

ハリーポッター、アーロンチェア、ポケモンが、当初はイマイチな評価って話を思い出して

お客さん自身もホントのところは分かってないんだから、そりゃ外すこともあるわな
「確実に売れる」に隠された罠

それでも、安易に「確実に売れる方法」という言葉を使う人もいるでしょう。特に、「誰でも、手軽に、確実に」と言われたら、相当に危ないと思ってください。
この世界を支配する法則の1つに、「ハイリスク・ハイリターンの原則」があります。
つまり、「リスクの大きさとリターンの大きさは比例する」ということ。
なお、「リスク」の本来の意味は、「危ない」ではありません。正確には、「リスク=不確実性」です。先にどう転ぶかわからない状態を、リスクと呼ぶのです。
ざっとまとめると、より大きな「不確実さ」を受け入れるほど、期待リターンが高くなるということですね。
- 元本が概ね保証されている債券よりも、紙切れになる可能性がある株式の方が、リターンは高くなります。
- 同じ程度の成功度合いであれば、サラリーマンよりも、自営業の方が高収入になります。
- 競馬は、下馬評通りの結果であれば、単勝の配当は数百円です。しかし、誰も勝つと思わなかった大穴が一等だと、万馬券になります。
「確実=100%起こる=リスク0」となります。
「確実に儲かる」は、「ローリスク(というかノーリスク)・ハイリターン」であり、この世界の法則に反しています。

確実に儲かる万馬券なんて、あり得ないっしょ?
「確実に儲かる」は、「賞味期限が短い」の裏返し
「ローリスク・ハイリターン」は、一時的には存在しても、神の見えざる手によって下方修正されます。リターンも0か、限りなく低いものになるでしょう。
「確実に儲かる」が本当であれば、賞味期限はかなり短いとみて間違いありません。
例えば、ごく普通の女子高生が、何の気なしに友達と踊った動画を、SNSにアップしたとしましょう。それがバズって、翌日には10万人のフォロワーついたと。
味を占めたこの女子高生は、この「バズるノウハウ」を販売することにしました。中身は、若い女の子を用意して、カメラの前で、流行りの曲に合わせて踊るというもの。
初めのうちは、再現性があるかもしれません。
しかし、そのうちに真似するアカウントが続出し、世間も女の子が踊っている動画に見慣れてします。
すごく美人なわけでもない。歌が上手いわけでもない。踊りが上手いわけでもない。動画編集の技術が飛び抜けているわけでもない。
このノウハウの賞味期限は、一体どれほどでしょうか?
最初期に参加したごく一部だけが潤い、後に続く大勢はカモられておしまい。構造的には、ポンジスキーム(またの名を「マルチ商法」「ネズミ講」)と大差ありません。
繰り返しになりますが、世界は、「ローリスク・ハイリターン」を絶対に見逃しません。神の見えざる手が、リスク相応になるまでリターンを押し下げます。これは自然の摂理です。
いつまで美味しい期間が続くかは、情報の伝播速度によります。情報があまり広まっていかない世の中であれば、美味しい期間は何年・何十年か続くかもしれません。
インターネットによって、情報の透明性が上がった現代では、美味しい期間は瞬間的に通り過ぎていきます。1年持てば良い方じゃないですか?
「特定の人だけ、楽じゃない、確実でもない」は、耳にはあまり心地よくないかもしれません。しかし、こういうファクトを言ってくれる人の方がずっと誠実ですよ。

「1年だけ確実に儲かる方法」と謳うなら、誠実かもしれないね

「先行者利益がー」とか、急かすばっかりで、賞味期限の話は誰もせんな
「確実にプラスになる」方法はある

「これさえやれば絶対に成功する!」という一撃必殺の銀の弾丸は、どこにも存在しません。不老不死の仙薬みたいなものですから、追い求めるだけ無駄というもの。
しかし、「これをやれば確実にプラスになる」というノウハウは、数多く存在します。
プラスには違いないけど、どれほどプラスになるかは、やってみないとわからない。1つの方法だけでどうにかなるのではなく、複数の方法を地道に積み上げて、チリツモで成功に手が届くか。と、こういう類のものです。
鉛玉でも、何発も打てば、狼男に確実にダメージを与えることはできますね?
それで倒せると確約はできませんが、少しずつでもダメージを蓄積させることができるのは確かです。
この記事の趣旨ではないので、細かくリストアップはしませんが、
- ターゲットを絞る
- ニーズのある商品にする
- 安すぎない価格をつける
- インプレッション(露出)の数を増やす
- 着画を載せる
- 長い文章を用意する
などは、確実に成果を引き寄せる方法です。
これらの鉛玉は、地味で、目新しくもなく、昔から言われているもの。本サイト内にも、こういった鉛玉を解説する記事がたっくさんあります。
存在しない銀の弾丸を探すのはやめて、腹を括って、やることリストに連なっている定番の鉛玉を何発も打つのです。打って打って、打ちまくるのです。
一足飛びに成功する裏技を夢見るのではなく、「1%のための努力を積み上げる」の精神が大事ですよ。

1%の改善のために、できることは何でもやるのよ

いつまでも白馬に乗った王子様を待つんじゃなくてな
人事を尽くして、トライ、トライ、トライ!
「人事を尽くして天命を待つ」は、先人が残した素晴らしい教訓ですね。
やれることをやって、少しでも勝利の可能性を引き上げる。
でも、どこまでやっても「絶対」はない。
やるだけやって、あとは天の運に任せよう。
これ以上できることは、もうないのだから。

グゥの音も出ない正論!

こんな諺が残っていること自体が、「確実な勝利はない」ことの証左だね
戦の場合は、負けたら死んだり国が滅んだりするので、そこでゲームオーバーということもあります。が、ビジネスはそこまで厳しくありません。
チリツモでできることを積み上げて、仮に成功確率50%まで引き上げられていたなら、1回失敗しても、2回目で成功する可能性は大いにあります。
成功確率33%であっても、3回やれば確率的に1回は成功の見込みがあります。4回、5回やったら、高確率で成功を収められるでしょう。
ちなみにですが、ボクのこれまで立ち上げたブログ(サイト)は、
- 1作目:失敗
- 2作目:成功
- 3作目:成功
- 4作目:失敗
- 5作目:失敗
- 6作目:成功(←当サイト)
といった具合です。まぁ、こんなもんですよ。
「人事を尽くして天命を待ち、ダメだったら何度も繰り返しトライする」が、確実に成功に近づく方法なのです。
失敗は必要経費と思って、どんどん次にトライする。あるいは、別の手を講じてみる。結局のところ、これしかないと思いますよ。
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