

「どうすれば売れる作品を作れるんだろう?」と日々頭を悩ませている作家さんが多いことでしょう。
作品を企画するには、様々な切り口があります。選択肢は無限にあるので一筋縄ではいきません。何でもできるからこそ、難しいですよね。
しかししかし。
これ見つけたら、ほぼ売れることが確定するというサインがあります。このサインを見たり聞いたりしたら、絶対に見逃さないでください。

もしかしたら、すでにあなたにもそのサインが訪れているかも?

おいおい、めっちゃ気になるじゃねーか!
この記事を理解しておけば、千載一遇の売れ筋確定チャンスを見逃さなくなります。
ちなみにそのサインを見た瞬間に行動しなきゃ即アウトというわけではありません。ちょっと前に来ていたサインを、これから拾いに行ってもOKです。
あれこれ考えるのももちろん大事ですが、向こうからやってくるチャンスボールを見逃すのは惜しい!
見逃し三振にならないよう、ぜひこの記事でチャンスをものにしてください!
【本題の前に】売れるが確定する確かなサイン
本記事のテーマは、「売れることがほぼ確定するサイン」で、「ほぼ」はちょっと盛ってるんですが、確度50〜80%のイメージです。

50%を「ほぼ」と言っていいの?

盛ってるのは認める!
でもビジネスなんて当たらないのが普通だから、50%はメチャ高いよ!
ですが、これが確認できたら、「売れることが90〜100%確定するサイン」という、確かなものもあります。これを事前にお話ししておきましょう。
それは、「リピート購入されたら」です。
同時に複数点購入はカウントしません。1人のお客さんが、1度購入した後に、時間を置いて再度購入してくれたらということです。
なぜかそう言い切れるか?
1つ例を出しましょう。
先日、子供のリクエストで、回転寿司に行きました。良いところじゃないですよ、ファミリーが行くようなとこです。
普段はバラバラに1皿ずつ食べておしまいなんですが、その日は「鯛」が思ったより美味しかったのです。なので、最後にもう1皿「鯛」を注文しました。
1回食べたメニューを、もう1度注文した経験、あなたにもあると思います。なぜ再注文したのか。ぜひ、胸に手を当てて考えてみてください。
リピートするのは、1回目の体験で満足したからですよね?

「美味しかった」から、リピートするもんね。満足しなきゃ、もう1皿頼むことはない!
お客さんの満足度を測る指標で思い浮かぶのは、「レビュー」だと思います。ビジネス全般では、「NPS(ネット・プロモーター・スコア)」という0〜10点のスコアも有名です。
しかし、1番確度が高いのは、何と言っても「リピート購入」です。
再度財布を開いたという論より証拠が残っているからです。
少数でもリピート購入が発生しているのであれば、お客さんを満足させられる作品に仕上がっている可能性は非常に高いと言えるでしょう。
数が売れるかは、インプレッション(露出)数や、販売ページの仕上がりにも左右されますが、作品自体は売れる土台に乗っていると考えてOKです。

ただ、ハンドメイド作品は、必ずしもリピートされやすい商材とは限らないからね
これから紹介する「ほぼのサイン」も見ていくとよろし
「売れる」がほぼ確定する5つのサイン
では、本題の売れるがほぼ確定するサインをご紹介しましょう。
「売れる」がほぼ確定する5つのサイン
- 「こんなショボいレベルが売れてるの?」
- 「こういうのって作れますか?」
- 「これいくらですか?」
- 自作している人が多い
- 熱烈なレビューコメントが来た

ひょっとすると、あなたもすでに遭遇しているかも?
サイン①:「こんなショボいレベルが売れてるの?」

「え?こんな低レベルな作品に金払う人がいるの?」っと思ったら、これは売れるサインです。
つまり、「自分より下手なのに売れている作品」は狙い目ということです。
これはハンドメイドに限らず、様々なビジネスシーンで見られる現象です。
- YouTube
- ブログ
- SNSのインフルエンサー
も、黎明期は何もないド素人でも稼げました。
しかし結局は、何かしらに秀でた人だけじゃなきゃ生き残れない世界になっていますよね?

芸もなければ顔が良いわけでもない一般人が、日常を垂れ流して稼げる時代は終わったでしょ?

んだな
YouTubeもブログもインフルエンサーも、ビッグマネーが動くので、比較的早く厳しい世界になってしまいました。
しかしハンドメイドはガッポガッポ儲かるビジネスではないので、ショボいまま見過ごされている作品ジャンルがまだまだ転がっています。
基本的にお客さんは素人なので、その道の良し悪しはわかりません。だから実際にショボいかどうかは、意外とわからないものです。
しかしその道の人には、その作品の技術レベルが高いか低いかは一目瞭然。
もし「これショボくない?」と思ったなら、あなたはもっと高品質な作品を作れるということになります。ここは高い勝率が狙えるフィールドです。

確かに勝てそう!自信が湧いてきた!

素人のお客さんでも違いがわかるように、高品質の見分け方を伝えて教育すると尚よし!
サイン②:「こういうのって作れますか?」

稀にSNSのDMなどで、「こういう作品って作れますか?」という問い合わせが来ることがあります。
まず問い合わせてきた人は、値段も聞く前に買う気マンマンということになりますね。
しかも個別に問い合わせをするのは、なかなか勇気がいるもの。それほどのハードルを乗り越えてでも、「あなたから欲しい!」と言ってくれているわけです。

聞いたら嬉しくなっちゃうね!

これは激アツなサインだよ!
また、わざわざ「作れますか?」と聞いてくる時点で、お客さんが求める商品が市場に存在しないとわかります。または近しい商品はあるが、レベルが低すぎたり、センスが合わなかったりするのでしょう。
あなたが商品化すれば、間違いなく売れます。
なお、「たった1人欲しいって言ってるだけだよ?他の人にも売れるとは限らないんじゃない?」と思った人もいるかもしれません。
しかし、1人の問い合わせの裏には、かなりの数の潜在顧客が眠っています。個人の作家には、十分過ぎる市場が広がっていると思ってください。
目の前の1人のお客さんを大満足させられるなら(しかもその可能性は高い!)、その作品は絶対に他のお客さんも買ってくれます。

おぉ!これは大チャンスだ!!

絶対に見逃さないで!
サイン③:「これいくらで買えるんですか?」

マーケティングインタビューで、引き出したら売れるのが確定する言葉が、「これいくらで買えるんですか?」です。
いくらかはさておき、お客さんの脳内ではGOサインが出ているので、「この商品は、お客さんの財布をこじ開けるだけの魅力がある」と判断されるからです。

こんなノウハウがあるんだ!

これが聞けると、平静を装いながらも内心はガッツポーズだね
ハンドメイドでも、商品企画のためにインタビューをしていれば、このコメントを引き出せたら勝ちでしょう。
ただハンドメイド作家で、そんな高度な取り組みをしている人は少ないと思います。
インタビューでなくても、
- 売るつもりはなく、遊びで作ってみた作品
- 「こんな作品あったら良いかも?」と語った構想
- 試作で作ってみた荒削りなコンセプト作品
などをSNSにアップして、「いくらですか!?」とコメントが入れば勝率は高いと見えます。
こちらも1人が欲しがれば、その裏にはたくさんの潜在顧客がいると思ってもらってOKです。

じゃあ、荒削りでもじゃんじゃんSNSにアップした方が良さそうだね

その通り!お客さんもきっと見たいと思ってるよ!
サイン④:自作している人が多い

「何やら巷では、〇〇を自作している人が多いらしいぞ?」と気づいたら、その「〇〇」という商品ジャンルは、アツいですね。
自作している人が多いということは、
- 市場に満足する商品が存在しない(あるいは、あることにはあるが、ほとんどの人が見つけられない状態にある)
- 市場の価格が高すぎて、予算感が合わない人が多い
のどちらかです。どちらにしても、チャンスでしょう。
市場にまともな商品が存在しないなら、あなたがそれをプロ品質で作れば良いだけです。プロと言われると気負いするしれませんが、素人の手作りよりはずっと優れたものを作れるはずですね?
市場価格が高すぎる場合は、高所得者をターゲットにした商品しか存在していない可能性があります。ちょっと目線を落として、中間層に向けた価格帯で作品を作れば、売れる見込みがありますね。

SNSで流れてくる「作ってみた系投稿」を、見落とさないようにしなきゃ!
ここで1つ注意点。そもそも「自分で作りたい!」と思って作っている商品は対象外です。クリスマスリースなんかは、作りたくて作っている人が相当数いると思います。
そうではなく、「しょうがないから、自分で作るしかないか…」となっている商品を見つけるのです。
サイン⑤:熱烈なレビューコメントが来た

もしあなたの作品を買ってくれたお客さんから、熱量のこもったレビューコメントが来たらガッズポーズしてください。これは明確なチャンスです。
例えば、ボクの奥さんはこんなコメントをもらったことがあります。
- こんな素敵な作品に出会えて、本当に感動しています!
- 次も絶対〇〇さんから買います!親友にも勧めます!
- 他の作家とは、レベルが違うと感じました
もしこんなコメントを引き出せたとしたら、商品設計がうまくいっていて、クオリティ面でも満足いく作品に仕上がっている証拠。売れないワケがありません。
逆に簡素なコメントしか寄せられていない場合は、あなたの作品はお客さんに十分な価値を与えられていません。レビューの星は低くなかったとしても、作品の改善が必要になります。

たくさんじゃなくて良い。アツいコメントが1件でもあれば、十分信頼できるサインだよ
もし現状で、熱のこもったコメントが引き出せているにも関わらず、数が売れないとしたら、それは作品自体の問題ではありません。
- 作品が見られている回数が絶対的に少ない
- 作品の伝え方に問題がある
のどちらかです。
おそらくは前者で、そもそも露出が少なすぎて売れていない可能性が高いです。このパターンで、モノは良いのに売れていないケースは、かなり多いです。

心当たりがある人は、↓の記事を参考にしてね
【おまけ】チャンスかもしれないサイン

確定ではありませんが、「これが来たらチャンス到来かも?」というサインもあります。おまけに紹介しましょう。
それは、あなたの作品を、想定外の用途で買っていくお客さんがいたときです。
これだけ言われれもピンとこないと思うので、一つ例を出しましょう。
ボクが18歳かそこらの頃、メルカリはおろかスマホもない時代の話です。当時、個人がネットで気軽に販売できる場所は、「ヤフオク」しかありませんでした。
ある日、ヤフオク上で、変な商品が売られていることに気がつきました。
- 正規のApple製品を定価より安く買う方法
- 経験0でもネットで10万円稼ぐ方法
いわゆる「情報商材」というヤツですね。
購入した人の話によると、購入後のメッセージのやり取りで、そのノウハウが提供されるそうです。
*ちなみにApple製品を安く買う方法は、公式サイトの整備済み品のページから買うことだったとか。それ金取るレベルの情報か?と思ったのを覚えています。
ヤフオクの運営が想定していたのは、今のメルカリと同じく、物理的な商品のやり取りです。情報商材の販売は、想定外の使われ方でしょう。
現在、情報商材を手軽に販売するプラットフォームとして、「note」や「Brain」があります。かつてヤフオクで想定外だった用途に、最適化されたサービスです。
想定外の方法で使われるのは、それ以外に最適な方法がないことの裏返し。そこには、ビジネスチャンスが眠っている可能性が高いと言えるでしょう。

なるほどねぇ。確かに売れる作品のヒントになりそう!
ボクの奥さんが販売していた「ドライフラワーと造花のウェディングブーケ」を、税理士のお客さんに買ってもらったことがありました。
「その税理士さんが結婚するのかな?」と思いきや、税理士事務所に飾るためという理由でした。わからんでもないけど、ちょっと意外ですよね。
おそらく、事務所用にちょうど良いお花が見つからなかったんでしょうね。
近所のお花屋さんだと、大抵生花になってしまうので、日持ちしません。メンテナンス不要で長く使えるお花を探して、ウチのウェディングブーケに行き着いたんでしょう。

「事務所・店舗向けのフラワーアイテム」に、需要がありそうだと判断できるね
実は、全然チャンスじゃないサイン

ポジティブな反応に聞こえるけど、実際にはボール球である可能性が高いサインもあります。
全然チャンスじゃないサイン
- かわいい!ステキ!
- 面白い!
- ハマる人にはハマりそう!
このサインを見聞きしたからといって、ぬか喜びして商品化しても、おそらく売れません。
「かわいい!ステキ!」
「かわいい!」や「ステキ!」は、ポジティブな反応ではあります。少なくともセンスに一定の評価を受けてはいるので、多少は喜んでもいいでしょう。
ただ、これだけでは売れません。
ボクだって、ミッキーのアイテムや、ネコバスのアイテムを見たら、かわいいとは思います。でも別に買ったりしません。
「このアーティストの絵の感じキレイだなぁ」と思っても、別にポストカードを買ったりすることもありません。

確かに「かわいい」と「買う」は、ハードルの高さが全然違うな

「かわいい!」や「ステキ!」と、「お金を払ってでも欲しい!」は、全く別の次元だよ!
「面白い!」
「この作品、面白いね!」は、どちらかと言うとネガティブな反応です。
何かしら特徴的な要素は見てとれたものの、「別に好きでもないし、欲しくもない」が「面白い」という反応です。

購買からはかなり遠い反応だと理解しよう!

「何だこれ?」の優しい言い方だもんな
「ハマる人にはハマりそう!」
「ハマる人にはハマりそう!」も、ネガティブな反応ですね。
本人には全く刺さっておらず、「わたしは全然いらない」という意味です。
なお「誰かにはハマりそう」というニュアンスも、全く当てになりません。お客さんのことを必死に考えている作家でさえ、お客さんが欲しがる作品を当てるのは難しいんですから。

特に意識もしていない人が、誰に何がハマるかなんてわかるわけない!

これもハズレなんだねぇ
まとめ

「これを見つけたら激アツ!」ってサインを紹介してみたよ!
ありそうだった?

しょっちゅうではないけど、稀に見つかるね!
この記事をまとめます。
売れるのがほぼ確定するサイン
- 「こんなショボいレベルが売れてるの?」
あなたがもっと高品質な作品を作れるというサイン - 「こういうのって作れますか?」
お客さんが求める商品が市場に存在しないサイン - 「これいくらですか?」
お客さんの財布をこじ開けるだけの魅力があるサイン - 自作している人が多い
市場にまともな商品が存在しないか、高すぎて買えない人がいるサイン - 熱烈なレビューコメントが来た
あなたの作品が、お客さんに十分な価値を与えられているサイン。もしそれでも数が売れないなら、作品の問題ではない
実は売れないサイン
- 「かわいい!」「ステキ!」
悪い反応ではないが、これだけでは買われない - 「面白い!」
この反応は、「別に欲しくもないし、好きでもない」という意味 - 「ハマる人にはハマりそう!」
本人には全く刺さっていない。かといって他の人に刺さる確証もない
真面目に活動してれば、いつかは遭遇するはず!
そのときが来たら、ぜひ見逃さないように意識してみてください!
コメントを残す