現役専業ハンドメイド作家の奥さんのマーケティングやってます♪
ハンドメイドの世界は女性ばかり。作家さんは男性もいますが、お客さんは9割が女性です。少なくとも、ウチのお客さんだと99%女性です。
リアルイベントに行っても、やっぱり来場者はほぼ女性。奥さんや彼女の連れとして来ている男性はいますが、1人で来ている男性はほとんどいません。
実はこれ、理由があるんです。心理学や生物学の観点からも、ハンドメイドは基本的に女性にしか受けません。
じゃあ、男の人って全員ハンドメイド作品に興味ないの?
誤解を恐れずに言えばその通り
「よくできてるなぁ」とは思うけど、買いたいとは思わないよ
ここで、「ふーん、女性客が多いんだ。まぁ実際そうだしね」で終わってしまうともったいない。
ハンドメイドは女性客ばかりということは、男女の区別がない一般的なビジネスとは、攻め方が変わってくるということです。
ちなみに筆者は男性です。「男のおまえに何がわかるんだ?」と思われそうですが、まさにそこがこの記事のポイントなんですね。
男性目線だからこそ、自分と比較した違いから、女性の特徴がハッキリわかります。外国人の方が、日本の魅力がよく見えるのと同じこと。
女性に買ってもらうにはコツがあります。そこを押されると、どうにも抗えないツボがあるんです。おそらく女性自身は、当たり前すぎて気づけません。
少しマニアックな記事ですが、「言われてみると確かに…」という気づきがあるはず。ぜひハンドメイド販売に役立ててください!
本記事を読むにあたっての注意点
本記事の記述は、男女の生物学的な違いから論理を展開しています。
人によっては女性蔑視に感じるような表現があるかもしれませんが、筆者にそのような意図は一切ありません。
ご理解の上で、お読みください。
*ちなみにフルバージョンの記事は「【こんなに違う】女性向けマーケティングの本質とは?男性脳では絶対に見えない女性の心理」です。
より詳しく知りたい人はこちらもどうぞ。
なぜハンドメイドのお客さんの9割は女性なのか?
男女の思考の違いを読み解いた学問に、「進化心理学」があります。生物学と心理学とミックスしたような分野の学問です。
進化心理学に沿って考えると、ハンドメイドが女性にしか受けない理由がよくわかります。
入り口はお勉強の話なんだけど、ここがすごく真に迫る部分だから飛ばさずに読んで!
男と女はそもそもの思考回路が違う
進化心理学では、人間もただの生物の一種と考えます。生物に共通する唯一の生きる目的は、自分のDNAのコピーを作ること。つまり子孫を残すことです。
そのため、男も女も、「子孫を残すために最適化された思考回路を持つように進化してきた」ということになります。
進化は何万年とか何十万年もの年月をかけて、少しづつ変わっていくものです。人類はここ1万年で文明が急発展してしまったため、進化が追いついていません。
つまり、現代人は思考回路は、まだ狩りをしていた頃の縄文人と何も変わらないということです。
わたしの思考回路も縄文人と同じなのか!?
うん。脳の大きさも変わらないし、頭の良さや考え方の傾向も変わらない
人類は一夫多妻制だった
当時の人類は、一夫多妻制でした。
(補足)なぜ人類は一夫多妻制だったのか
現代の先進国は基本的に一夫一妻制ですが、こうなったのはごく最近のこと。本来人間という生物は、一夫多妻制でした。
その理由は、男性と女性の体の構造の違いにあります。
男性は妊娠・出産しないので、365日いつでも繁殖行動できます。また女性に比べると、繁殖できる期間が長めです。
一方で女性は、一度妊娠・出産すると2-3年はインターバルを置かなければなりません。また男性と比べると、繁殖できる期間は短めです。しかも出産の前後は満足に体を動かせないので、誰かにサポートしてもらわなければなりません。
男性は手当たり次第に女性に手をつけたがる一方で、女性は自分と子供をサポートできるだけの経済力がある男性を品定めします。
こうなると受給の関係から、力のある男性が、複数人の女性と結婚することで均衡が取れます。こうして一夫多妻になってしまうわけです。
ちなみに生物学的には、メスよりオスの体が大きい種は、例外なく一夫多妻制です。珍しい一夫一妻制のテナガザルは、雌雄で大きさが変わりません。
一見すると一夫多妻制は、ハーレムを作れる男性側に都合よく見えますが、実際には全く逆。男性にとって、一夫多妻制は超過酷なシステムです。
女性は高い確率で子供を作ることができましたが、男性は他の男と競争して女性争奪レースに勝たなければ子孫を残すことができませんでした。
この不均衡が、男女の考え方の違いを生んでいます。男女の買い物の違いも、ここから端を発しています。
ボクみたいな陰キャは、一夫多妻の世界だと結婚できなかったろうね。一夫一妻の世界で良かったよ
そんなことないって(多分)
男がハンドメイドを買わない理由
まず対比のために、先に男の話をしましょう。男性の思考を理解しておくと、女性の思考がハッキリわかるようになります。
男性は他の男とのレースに勝たなければ子孫が残せなかったので、「常に他人より秀でなければならない」とDNAに刻み込まれています。
どこまで強くなろうが、偉くなろうが、金持ちになろうが、上へ上へと目指さずにはいられないのです。物心がついた瞬間から性欲が尽きる老人になるまで、終わらないレースを走り続けています。
ボク自身は、理性では「他人と争ったり比較することに意味はない」という考えで生きていますが、いつだって本能は「勝て!蹴落とせ!」とささやいてきます。この感情を100%押さえ込むのは不可能です。
男の精神構造って「バキ」の世界そのものなんだよね。純度を突き詰めると、男の脳内はまさにあれ
あれギャグじゃなくて、男にとってはマジな話なんだ!
現実的にあきらめてる人が多いからそう見えないかもしれないけどね
でも本能では常に最強を目指してるんだよ。例外はない
男性の買い物は「コスパ」が命
だから、男性が買い物に求めるのは、自分の能力や魅力を伸ばしてくれる武器なのです。
筋肉をつけたり、年収を増やしたり、他人から羨まれるステータスを身につけたりできる武器です。究極的には女性にモテるための武器ですね。
同じ値段ならなるべく効果のある武器が欲しいので、コスパは命です。スペックを細かくチェックして、数字で比較して、もっともコスパが優れた武器を買います。
また買った武器が壊れたら、また同じ武器が手に入るかも気にします。そのため売り手の規模が大きく、継続的に武器を調達できそうかどうかまでチェックします。
男の買い物は入念に比較検討するから、衝動買いはほとんどしないよ
ハンドメイド作品は、その魅力がスペックや数字には表れません。ハイブランドのように、他人に見せつけることもできません。その上、手作業なのでコストがかかる。
コスパは最悪という判断になってしまいます。おまけに小規模な売り手なので、「再調達に難あり」という評価になってしまいます。
というわけで、ハンドメイド作品は男性向けにはとことん向いていません。
なるほど。これは確かに男性客とハンドメイドは相性が悪い
女がハンドメイドを欲しがる理由
一方の女性はというと、子孫を残すことに(少なくとも男性に比べれば遥かに)苦労しませんでした。
強くなる必要もなければ、他人と争って勝つ必要もありません。男性の関心のベクトルが外に向いている一方で、女性のベクトルは内向きです。
女性が買い物に求めるものは、自分(と子供)が心地よく過ごせる空間。安全で、暖かくて、気持ちが良くて、笑顔で過ごせる空間を作れるアイテムを求めています。
女性の買い物は「世界観」が命
女性は、男性のようにコスパで比較することにさほど興味がありません。スペックを気にすることはなく、価格にもシビアではありません。
言われてみると、確かに比較とかしないな。面倒だし
大切なのは、そのアイテムを買ったら手に入る理想の世界観です。
女性にとって、ハンドメイド作品でなければ手に入らない世界が間違いなくあります。既製品にはない独特の世界観を叶えてくれる作品には、お金を惜しみません。
というわけで、ハンドメイドは女性客が9割なんだ
ひょっとしたら9割9分かもね
ハンドメイド作家は「魔法使い」になれ!
次の章で、女性客向けの攻め方をアレコレと解説しますが、共通して持って欲しい意識があります。
それは、「ハンドメイド作家は、冴えないお客さんをプリンセスに変える『魔法使い』である」という意識です。
男女が求める「売り手との関係」の違い
男性客の場合、売り手が「師匠」で、自分が「弟子」という関係を求めています。
生涯続くレースで勝ち抜く力を授けてくれる「師匠」に出会って、鍛えてもらい、努力して、強い男になりたいと思っています。
一方で女性客は、売り手が「魔法使い」で、自分は「プリンセス」の関係を求めています。
女性は努力なんて求めていません。ディズニー映画を見ればわかりますが、プリンセスは修行なんてしません。ある日突然、見出されて、憧れの世界に連れ去ってもらいます。
いわゆるシンデレラストーリーだ!
女性客は、魔法で一瞬のうちに理想の世界に連れて行ってくれる「魔法使い」を待っています。そしてその魔法使いが、ハンドメイド作家であるあなた。
お客さんが身につけたり飾ったりした瞬間に、パッと理想の世界が訪れるような作品を目指しましょう。
イメージは、シンデレラそのもの
色々あって冴えない現実に甘んじているお客さんを、魔法で瞬時にプリンセスに変える「フェアリーゴッドマザー」になろう!
女性客の心を掴む5のコツ
ハンドメイド販売は、基本的に女性がターゲットになります。女性のツボを押さえた販売戦略を取りましょう。
女性客の心を掴むコツ
- ターゲットを絞って強気の値付け
- オリジナリティーあふれるデザイン
- 第一印象が全て
- 数字よりも雰囲気
- 作品以外も抜かりなく
それぞれ解説します。
コツ①:ターゲットを絞って強気の値付け
ターゲットを絞るのは男性客も女性客も変わりません。基本的にターゲットは、絞れば絞るほど高額で売れるようになります。
しかしより財布の紐が緩いのは女性の方。作品のターゲットを絞って、よりお客さんの理想の世界に近づけば、強気の値段でも売れてしまいます。
男性と女性の価格感度の違い
男と女で、どちらが買い物にお金を使うかは、意見が分かれるところでしょう。
男の場合は、強力な武器にはいくらでも払う準備があります。だから高級車や高級腕時計は、女性からすると意味不明なくらい高額で取引されています。
しかし武器にならない出費、例えば日用品やちょっとした家具などは、とことん安く済ませます。
男性物のブランド品って、女性物より高かったりするよね
プレミアついてたりとかするし
一方で女性はというと、武器で際限なく強くなりたいという考えは持っていないので、男性のように超高額を払う気持ちは毛頭ありません。
ただちょっとした日用品や家具でも、雰囲気が気に入れば+αの価格を支払います。ハンドメイド作品のようなアイテムでも、ポンと高額を払ってくれるのは女性の方です。
ここぞというときの一発は男性の方が何倍も払うけど、トータルの出費だとチリツモで女性の方が多いかもね
コツ②:オリジナリティーあふれるデザイン
デザインがより購買に直結しやすいのが女性です。
男性の場合は、デザインを考慮しつつも、スペックと価格を見比べて、総合的にジャッジします。結果的に安いアイテムに落ち着くことが多いです。
一方で女性は、好みのデザインであれば、あまり比較せずに選んでくれます。間違いなく、「デザイン>スペック」の思考回路です。
あえて既製品じゃなくてハンドメイド作品が選ばれるのは、ハンドメイドにしかない独特のデザインに魅了されるからです。
だからこそハンドメイド作家は、オリジナリティーあふれるデザインを追求しなければなりません。
「デザイン」とも言えるし、「モチーフ」や「世界観」とも言えるね
とにかくお客さんの理想像にマッチすれば、間違いなく買ってもらえるよ
結局のところ、ハンドメイドの良さってソコだもんね
コツ③:第一印象が全て
実は、その商品を買うか買わないかは、第一印象でほぼ決まっています。見た瞬間のトキメキで、もう購入のジャッジは完了しているのです。
商品の詳細情報を見るのは、「買うかどうかを検討している」のではなく、「ホントに買って良いかを追認している」だけなのです。
男性の場合は、スペックを見てコスパを計算するので、この追認プロセスがかなりシビア。追認の結果、購入を取りやめるケースが結構あります。
一方でスペックやコスパを気にしない女性は、追認プロセスが緩い。ほぼ第一印象だけで購入を決定する傾向があります。むしろ詳細情報を読んですらいないケースも多いです。
「百聞は一見にしかず」という諺があるように、作品の第一印象を決定づけるのは映像的なイメージ。そのため、作品画像はかなり重要なウェイトを占めます。
過去にホントに欲しくて買ったものを思い出してみて
多分、最初に見た瞬間に決まってたはずだよ
言われてみると確かに!
値段とか耐久性とかで「うーん」って悩んでも、最終的には第一印象で買ってるわ
コツ④:数字よりも雰囲気
数字的なスペックを気にせずに買うのも、女性の買い物の特徴です。
そのため、「10mm」とか「1,000ml」とか「10種類」といった客観的な数字は、割とどうでも良かったりします。もちろんそういった情報も載せますが、目立たせる必要はありません。
それよりも、
- 「大粒のパールが耳元で揺れる」
- 「まるでおとぎ話の世界に紛れ込んだような」
といった、主観的なイメージの方が重要です。
比喩やオノマトペを上手に使うと、よりイメージが伝わります。
化粧品のCMも「プルプル」とか「モチっと」とか言ってるもんね
ビジネスの世界は「数字が命!」って考え方があるけど、こと女性向けの訴求だと数字はあんま意味ないんだよね
コツ⑤:作品以外も抜かりなく
男性は、商品のコスパさえ良ければ、それ以外のポイントは目を瞑る傾向があります。ダサかろうが、少々汚かろうが、美味いラーメン屋なら喜んで行きます。
しかし女性は、買い物に気持ち良い体験を求めているので、商品以外のポイントも評価します。もし気分が害されると思ったら、どんな良い商品でも買われません。
男はドトールで十分って思ってるけど、女性は純喫茶とかアフタヌーンティーが好きな人が多いよね
その違いもここにある
そのため、女性客がメインのハンドメイド販売は、作品以外のポイントで減点されないように気を配る必要があります。
- 素人くさすぎない写真や文章
- 丁寧なコミュニケーション
- 迅速なレスポンス
- 丁寧な梱包
- ちょうど良いレベルの包装
といった点でお客さんに良い印象を与えるようにしましょう。
「ハリボテの裏側が見えないようにする」ってイメージを持つと良いと思います。
手間をかけすぎない範囲でやっていきたいね!
原則、男性に作品の意見を聞かない
ハンドメイドはお客さんだけでなく、作家さんも女性がメインです。一番身近な人が、旦那さんや彼氏であることが多いと思います。
ついつい、「この作品どう思う?」「いくらで売れそう?」なんて意見をパートナーに求めがちですが、コレ、男性には聞かない方が良いです。
例えば「いくらだと思う?」と聞いても、「(100円ショップと大して変わらないけど、気を遣って)1,000円!」とか平気で言ってきます。
男性はハンドメイド作品に興味がないので、お客さんじゃありません。お客さんじゃない人の意見なんて、全く参考になりません。
一生懸命作った作品が1,000円って…
方向性が定まらないばかりか、ダメージを負ったり、間違ったアドバイスすらされかねないから注意!
ちなみに男性よりはずっとマシですが、女性の意見ならOKということでもありません。
実際にその作品を買ってくれているお客さん、またはお客さん候補の人の意見だけが、汲み取るに値する意見だと心得ておきましょう。
ハンドメイドで男性を狙うのはアリか?
ここまでハンドメイドは女性の世界で、男性不可侵の領域のように話してきました。
じゃあ、男性向けのハンドメイド作品はありえないかというと、必ずしもそうではありません。売れる作品はグッと絞られますが、不可能ではありません。
男性向けのハンドメイド作品は需要が少ない分、ライバルも少ないです。ターゲットを絞る意味で、男性にアプローチする戦略もあり得るでしょう。
大多数の男性が求めるもの
その商品を買った後に訪れる理想の未来のことを、マーケティング用語で「ベネフィット」と呼びます。
女性向け作品の多くは、「身につけたり飾ったりすることで、(雰囲気的な意味で)理想の自分になれる」というベネフィットを持っています。ベクトルは自分に向いています。
一方で男性が求めるベネフィットは、「他人から見た自分を大きく見せること」です。自身の能力や魅力を増大してくれる武器を求めています。ベクトルは外を向いています。
カンタンに言うと、
- 「あの人、仕事できる!」
- 「あの人、お金持ち!」
- 「あの人、かっこいい!」
と思われたいのです。要するにモテたいわけです。
言ってて悲しくなるけど、これが男の深層心理なんだよ
このような背景から、実は女性よりも男性の方が、ハイブランド志向が強いです。
- ハイグレードなモノを持っている
- →経済力がある
- →仕事ができる
- →モテる
という連想ゲームが成立するからです。
主に個人で活動するハンドメイドには、そこまで強いブランドは付加されていません。そのため、大多数の男性は、ハンドメイドからターゲットからは外れてしまいます。
やっぱシンドいな、男性向けは
男性向けハンドメイド作品の攻め所は2つある
というわけで、男性向けのハンドメイド作品は、かなり部が悪いんですね。
ステータスになるかが重要なので、世間で「一流ブランド」と認識されているか否かでジャッジされてしまいます。結局、「ブランド」で見られてしまうのです。
しかし、攻め所はちゃんとあります。
- 自分のスタイルを持っている男性をターゲットにする
- 見た目とは違うベネフィットを追う
のどちらかになってきます。
自分のスタイルを持っている男性をターゲットにする
大多数の量産型の男は、自分のスタイルなど持っていません。右にならえで、ヴィトンの財布とモンクレールのダウンを欲しがります。
こういうスタイル不在の男性を、ハンドメイドのターゲットにしてはいけません。
自分のスタイルを持っている人は、
- 信条や哲学
- 大好きな趣味(というより生きがい)
- 傾倒している音楽
のような、自分の「軸」を持っています。
軸に従って、あくまで「品質」で品定めします。「ネームバリュー」のような、他人の評価でモノを選びません。
相手にすべきは、こういう男性です。彼らの追い求めるスタイルを目掛けて、針の穴を刺すようにニッチ化したデザインで勝負しましょう。
そのためには、作家であるあなた自身も、その世界の住人である必要があります。あなた自身が大好きなスタイルの作品を作り、同志の男性客に売るということです。
見た目とは違うベネフィットを追う
多くのハンドメイド作品(女性向けも男性向けも)は、「身につけることで、自分らしいスタイルを体現できる」というベネフィットを追っています。
要するに、見た目のデザインによって、ベネフィットを追求しているわけです。
しかし、何も見た目だけで勝負しなければならない縛りはありません。
- 肩が凝らないショルダーバッグ
- 取引先と仲良くなれる名刺入れ
- 出世できるお歳暮・お中元
といった具合に、使った結果が、数字や具体的な改善となって現れるようなベネフィットでも良いわけです。
見た目やデザインのような「感覚的なベネフィット」ではなく、機能性や素材のような「実質的なベネフィット」を持たせることに、主眼を置くということですね。
むしろ、ハンドメイドやアパレルの方が特殊なのです。一般的な商品は、見た目ではなく、使い勝手のベネフィットで選んでいる方がずっと多いでしょう。
ただ、ハンドメイドの強みが出しづらいので、工業製品と比較されやすくなってしまう欠点があります。よりニッチ化を意識しなければ、成功はありません。
やっぱり男性向けの方が難しい印象だね
男心のくすぐり方がわかってないと難しいね
男性作家が、男性向けに超ニッチな作品を作るのは、何気に勝算あると思うけどね
まとめ
今回は、ハンドメイドのお客さんは女性が9割っていう、誰でも知っていることを解説してみたよ
わかってはいたけど、その裏には深い理由があったんだね!
理由がわかると、攻め方も見えてくる
意外と重要な気づきになったんじゃないかな?
この記事のまとめです。
ハンドメイドのお客さんの9割が女性の理由
- 男性の買い物は、自身の魅力や能力を引き上げる武器。スペックとコスパが命なので、ハンドメイド作品には興味がない
- 女性の買い物は、理想の世界観をもたらすもの。雰囲気が何より大事なので、ハンドメイド作品がハマる
女性客の心を掴むコツ
- ターゲットを絞って強気の値段で売る
- オリジナリティーあふれるデザインで魅了する
- 第一印象のトキメキで購入が決まる。特に作品画像のウェイトが重い
- 数字よりも雰囲気。比喩やオノマトペでイメージを伝える
- 作品以外で減点されないように、梱包やコミュニケーションに気を配る
男性も女性も、自分の考え方が当たり前だと思っているので、ついつい異性の考え方を理解できないものとして批判しがちです。
しかし男女では、そもそもの思考回路が異なっています。この事実をメタ的に理解していると、世界の見え方がまるで変わってきます。
男女はもちろん平等ですが、男女の違いを認めず同じように扱うのはスマートな考え方ではありません。
むしろ男女は明確に違う生き物と認めて、それぞれにあった販売戦略を立てる方が理にかなっていると思いませんか?
今回の記事の内容は意外と知られていませんが、かなり重要なエッセンスです。長くビジネスをやっていく上で、知っているといないでは大きく差が出るでしょう。
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