
この記事は、
- 疲れ果てて全てが嫌になった
- もう何もしたくない
- この先どうしたら良いか途方に暮れている
という、現在進行形で絶望を感じている人に向けた記事です。
心や身体にダメージを負っている人に向けて書いています。いま前向きに頑張っている人は、現段階では必要ない内容なので、閉じてもらって構いません。
なお、お説教は一切ありません。
具体的な行動を促すものでもありません。
ただ、現状を肯定的に感じられる視点を与えるだけ。
あなたが陥っている状況は、あなたの人生にとって必要だからそうなっている可能性が高い。前に進むために、今は休む必要がある。
そういう話をしようと思います。
いつもとは、ずいぶん違う話だね
精神論抜きで語れる人はあんまりいないからね。これで救われる人がいるならと思って
上がるための準備

プリンセスの物語を1つ思い浮かべてみてください。
何でも構いません。
プリンセスは、ハッピーエンドを迎える直前に、必ず絶望を味わっています。
- シンデレラは、お城の舞踏会に出かけた後、自宅の塔に幽閉されました
- ラプンツェルも大体同じような感じ
- 白雪姫は毒リンゴを食べて眠りにつきました。絶望というか、もはや仮死状態
そして、絶望の直後に、理想の未来を掴みます。
下った後は、上がるしかありません。
これから上がるために、今は淀んだ下り坂に身を置いている。
今あなたが置かれている状態は、それと同じ
そんな都合の良い話はない?
いや、そんなお伽話みたいに、全てがうまくいくわけないじゃないかって?
確かに、その通りです。
王子さまのキスで、唐突に理想の世界にワープするわけではありません。
あなた自身で、理想の世界に辿り着く必要があります。
しかし、あなたが理想の生き方を見つけるためには、いま絶望が必要なのです。
必要だから、心や身体が、あなたを活動停止に追い込んでいる。浮上するためのステップとしての絶望です。
必要な絶望…
どういうことだろう?
ボクはそこそこ優しい人間なので、耳に心地の良いこともよく口にしますが、読者のためにならないことは決して言いません。
気休めではありません。事実そうなのです。
以降の話を聞いてもらえば、あなたが浮上するプロセスの最深部にいると、メタ認知できるでしょう。
きっと、勇気が出ると思う
必要な小休止

今あなたが置かれた状況は、どんな具合でしょうか?
- 心の病でしょうか?
- 仕事を休職、退職したのでしょうか?
- 拒食や過食に苛まれているのでしょうか?
- 女性特有の症状が身体に出ているのでしょうか?
- 休息のために、田舎の実家に戻っているのでしょうか?
その気持ちがわかるとは、軽々しくは言いません。
ただ、この話を深くするつもりはないのですが、ボク自身も過去に心にダメージを負って、半年ほど廃人のようになった経験があります。ご飯がうまく食べられず、唯一できることが散歩でした。
「なんて苦しい世界なんだろう」
「この世に神はいない」
そう思ってしまう気持ちくらいは、わかるつもりです。
なぜ、このような状況に陥っているのか?
背負いきれない量の重荷を背負っていたからです。
積載量「100」が限界のところ、「250」くらいを載せて走っていた。明らかにキャパシティオーバー。限界だったんです。
このままでは、再起不能なレベルまでぶっ壊れてしまう。
だから、「そのまま進んではいけない」という防御反応として、心や身体がブレーキをかけている。あなたは今、そういう状態にあるのです。
冥界下り

ここ、すごく重要な話です。
多くの神話で共通するモチーフに、「冥界下り」があります。
日本神話では、イザナギが、死んだ妻イザナミに会いに、黄泉の国に向かうエピソードがそれです。結局、イザナギはイザナミと完全に決別することになります。
この冥界下りで、もっとも有名というか、古いと思われるのが、シュメール神話の「イナンナの冥界下り」です。
シュメールって、聞いたことあるような?
古代メソポタミアだね。イナンナは、メソポタミア神話だとイシュタルって呼ばれてる
肝心のエピソードの前に
…と、神話のエピソードを紹介する前に、あなたの疑問に先に答えましょう。
「なぜ、神話なんかを持ち出すのか?」という疑問に。
冷静に考えてみましょう。日本とメソポタミアは、およそ文化に接点がない地域。にも関わらず、酷似した冥界下りのエピソードが存在するのは、不思議な話です。
実は、冥界下りに限らず、世界中の神話のプロットには共通点が多いのです。細かい脚色や設定を除けば、同じプロットの繰り返しです。
神話は、何千年〜何万年という時の流れの中で、プロットが改変されたり、削除されたり、追加されたりしました。聴衆にウケが良いプロットだけが残り、凝縮し、結晶化したものが、神話です。
生物の進化過程と酷似しています。ビジネスも、しばしば生物間競争の淘汰に準えられますが、それも神話ほどではありません。
神話ほど、淘汰によって洗練された文化はありません。
そのストーリーが生物学的な報酬になるから、「面白い」という感情が湧き、永久不滅の共通プロットとして焼き付けられたのです。
ただのお伽話じゃない。神話には、人間の真理が詰まっている!
神話の共通プロットは、現代では、映画や小説やマンガの世界で繰り返されています。
「イナンナの冥界下り」は、プリンセスが通過する絶望の原型。もしあなたが絶望の中にいるなら、イナンナが通過した試練の意味がよくよく感じ取れるはずです。
イナンナの冥界下り
女神イナンナは、エレキシュガルという姉がいました。姉は、冥界をすべる女王。ギリシャ神話の冥王ハデスの女版ですね。
あるときイナンナは、エレキシュガルに会いに冥界へと降りていきます。
冥界に到着したイナンナは、冥界の門番ネティに、女王への取り次ぎを依頼します。しかし、エレキシュガルは妹の来訪を快く思いませんでした。
エレキシュガルはネティに命じて、冥界の7つの門を全て閉じます。冥界の掟通りに、イナンナ自身に門を一つ一つ開かせることにしたのです。
イナンナは、門を開けるごとに、身につけたものを奪われていきます。
はじめは、「髪飾り」や「首飾り」を取られます。アクセサリー類がなくなると、次は「衣服」を剥がれ、終いには「下着」も剥ぎ取られます。
エレキシュガルの前に現れたイナンナは、丸裸でした。
そこまでした上で、エレキシュガルは死の眼差しによってイナンナを殺し、釘に死体を吊るしたのです。
え?姉ちゃん酷すぎん?
理不尽以外の何物でもないね
その後、エンキという別の神様が助けてくれて、イナンナは息を吹き返します。
しかし、身代わりを冥界に置かなくては、地上に帰れないと判明。そこでイナンナは、自分の夫ドゥムジとその姉妹を交代で冥界に拘留することで、地上へと帰還しました。
イナンナの旅にどんな意味が?
イナンナは、冥界を下るにあたって、衣服を1つ、また1つと奪われていきます。最後には、何も持たない素っ裸になります。
人生で背負ってきた重荷を、一度全てアンインストールしていく様を暗示しています。
そして、一度死ぬ。本当に大事なものだけを見定めて、新たな人生をスタートさせるために、一度過去の自分を殺す必要があったわけです。
こっれは…
スゴい話を聞いちゃったな…
自分自身をグレートリセットするための儀式が、冥界下り。「悲しい物語」ではなく、「再生の物語」なんですね。イナンナの旅は、自分探しの旅なのです。
イナンナは、夫側の家族を屠ることにしました。大胆な取捨選択をして、地上の女神として君臨する道を選んだのです。
イザナギの旅も
日本神話のイザナギのエピソードも、よく似ています。
イザナギとイザナミは、日本列島の産んだ夫婦の神様です。仲睦まじく、精力的に(?)国産みに励んでいました。
しかし、妻イザナミに悲劇が起きます。火の神カグツチを産んだときに、産道が焼けて死んでしまったのです。
寂しくなったイザナギは、イザナミに会いに、黄泉の国に降りました。イザナミを連れ帰って、また夫婦で仲良く暮らしたかったのです。
しかし、冥界にいたかつての妻は、おぞましい姿に変わり果てていました。
恐ろしくなったイザナギは一目散に逃げていきます(←ちょっと酷い話ですが)。
黄泉と地上世界をつなぐ「黄泉平坂(よもつひらさか)」を駆け上がり、巨石「千引石(ちびきのいわ)」で出口を塞ぎました。
岩を挟み、2人は最後の言葉を交わします。
イザナギは、イザナミに永遠の別れを告げました。
過去を捨てて、神の職務を全うする決意を固めたイザナギ。黄泉の汚れを落とすために、禊(みそぎ:水で汚れを清めること)をします。
この禊で生まれたのが、「アマテラス」「スサノオ」「ツクヨミ」の3柱。アマテラスは、後の神武天皇につながる正統後継者となります。
イザナギ以降の日本神話は、イザナギの過去との決別から生まれてるんだよ
改めて、あなたの置かれている状況とは?

絶望の中にいるあなたは、冥界下りの最中です。
今あなたは何をしているでしょう?
「何もしていない」
「何もできない」
だとしたら、それが正解。
- 仕事なんて、もちろんできない
- 好きなことも手がつけられない
- 人間関係も遮断した
それで良いのです。
これまで背負っていた重荷を全て降ろし、一度全てをリセットする。あらゆる役割を捨て、人間関係も遮断し、孤独の中で深い内省に入る。
そうして、自分の人生に本当に必要なものは何なのかを見出し、新しい人生をスタートさせる。そういう通過儀礼なのです。
サナギなんだね。今のあなたは
キレイな蝶になるためのスタンバイ!
周りの人は困惑するかもしれません。
「せっかくのキャリアがもったいない」
「元気になったら戻ってくるんだよね?」
と、あなたの帰還を求めるかもしれません。
しかし、過去の自分を死なせるために、これだけの犠牲を払ったわけですよ。また元に戻ってどうするって話です。
死は偉大ですね。もし余命3年と言われたら、残りの人生で何を取捨選択するでしょうか。死に近づくことでしか、本当に大事なものは見えてきません。
新しい人生に必要のない役割や人間関係は、ここで全て捨てていくのです。
潰れたことも意味がある
あなたは、言うことを聞かない身体を不甲斐なく思っているかもしれませんね。ひょっとすると、入院して、社会から強制排除された状態かもしれません。
「なんで動いてくれないんだ、このポンコツは」
しかし、止まってくれなきゃ、周りはあなたの異変に気付けません。
異変に気づかなければ、ずっとあなたに同じ期待を寄せ続けます。あなたにとっては重すぎる期待です。
そして何より、あなた自身が異変に気づけません。
倒れでもしなければ、あなたは周囲の期待に応えるために、「100」しか載らない肩に、「250」の重荷を背負い続けるのです。
確かに。身体が動いてくれちゃうと、結局ムリにでも頑張っちゃうよね
神の思し召しか、自然の摂理か
生物の進化は、ゾッとするほど合理的。
心も身体も、意味もなく、あなたを苦しめはしません。何の得もなければ、その形質が進化過程で受け継がれることはありませんから。
あなたの生命の根源が、いま冥界下りを必要としているわけです。重荷をリセットさせ、内省の時間を与えるために、あなたに試練を与えているのです。
実際に、病気でやまれず社会から一度抜け出したことで、覚醒する人は多い。歴史上では、多くの偉大な思想が牢獄から生まれています。
あなたに信じる神がいるなら、これは神の思し召し。神を信じていなければ、自然の摂理です。生命を維持するための自動調整機能が働いた結果です。
なので、あなたは何も悪くない
自分を「責める」のではなく、「見直す」ときが来ただけ
新しい人生を少しずつスタートする

人間は、何もせずにはいられません。
ご飯を食べます。風呂にも入ります。散歩をしたり、庭いじりをしたりもするかもしれません。編み物を始める人もいるかもしれません。
そうして、自然と再開する行動だけが、人生に本当に必要なもの。
そう思いません?
あぁ、そうだね
何が大事かは、あなたの心が知っています。心の羅針盤が指し示す方角へと歩いていけば良いのです。
ここは直感を信じましょう。
実は、無意識というのは、あなたが思うより遥かに高性能です。
あなたが「忘れている」と思っている過去のデータは、無意識の奥深くにちゃんと格納されています。ただ、意識的に取り出せないようになっているだけ。
ひょっとすると、記憶から枝葉が取り除かれて、ハッシュ値のようなコードの形で収まっているのかもしれませんね。どうあれ脳内には、過去の全データがアーカイブされています。
あなたの無意識は、全てのアーカイブデータを変数に使って、気の遠くなるような複雑な演算を行なっています。意識的な思考よりも、ずっと高性能です。
その深淵な演算結果が、あなたの「直感」や「なんとなく」なのです。
将来のこととか、生活のこととか、色々あるでしょう。
それもひっくるめて、心に従うのです。
そもそもが、「意識」が失敗した結果が今の状況だからね
捨てることを恐れないで
不要な役割や人間関係は、自然と優先順位が下がっていきます。残ったピースだけで、あなたの人生を再構成すれば良いのです。
結果として、
- 仕事復帰しないかもしれない
- 友達と疎遠になるかもしれない
- 実家に戻ったままでいるかもしれない
- いくつかの活動を停止したままかもしれない
心がそれを望んだのなら、それが正解。
土台、元の生活スタイルはあなたにとって継続不可能なのですから、戻る選択肢はあり得ません。無理した先に待っているのは破滅です。
そう悪いことにはならないと思いますよ。むしろ、未来のあなたは、「人生最良の決断」だと、過去の自分を褒めているのではないでしょうか?
答え合わせは、10年後か、20年後か
女性は特に気をつけて!

男性読者の皆様は、ここでページを閉じてもらって構いません。
女性読者の皆様は、もう少しメタ認知しておいた方が良い話があります。
この手の「燃え尽き」的な症状は、構造的に女性の方がなりやすいからです。
「女性の方がメンタルが脆い」という話とは違います。というか、男女でどちらが脆いかは、ボクも知りません。
男性性と女性性の話
人間の中には、
- 男性性:
能力を発揮して、社会に影響を与えたい
ヒエラルキーを駆け上がりたい
論理的
外向き
力 - 女性性:
他人のために尽くしたい
家庭環境を円満にしたい
情緒的
内向き
愛
という2つの性質が混在しています。
男性にも、「女性性」があり、女々しい部分があります。女性にも、「男性性」があり、雄々しい部分があります。
ただ、割合は少々偏っていて、
- 男性 → 男性性8:女性性2
- 女性 → 男性性5:女性性5
みたいな具合かなと思います(数字はテキトーですが)。
エイヤで言っているように聞こえるので、状況証拠を提示しよう
女性は、少年マンガも楽しめる
男性に受ける物語のプロットと、女性に受ける物語のプロットには、違いがあります。
どちらも、「弱い立場の主人公→導き手の助け→試練の克服→ハッピーエンド」という大枠は同じですが、細部はかなり変わってきます。
まず、男性型のヒーローズジャーニーは、
- 弱い主人公が、
- 師匠の教えで修行して、
- 強くなって敵を倒し、
- 凱旋して出世する
という、徹頭徹尾「男性性」を刺激するプロットです。
ドラゴンボールの孫悟空は良い例。家庭を顧みる気がないばかりか、強い敵と戦うために、他人の命を危険に晒すことも厭わない畜生です。
クズ過ぎるだろ
そんな男性性100%でも、ヒーローは成立するのよ
一方で、女性型のヒロインズジャーニーは、
- 本来の価値を発揮できない主人公が、
- 「外の世界」で才能を発揮する道を見つけるが、
- 「元の世界」との両立の難しさに葛藤する
- 「外の世界」で生きていくと決意したところで、
- 「元の世界」の人々が受け入れてくれて、
- 社会での活躍も、家族との絆も、両方手に入れる
という「男性性」と「女性性」の相克がテーマです。
男性的に強くなって終了ではなく、さりとて女性的に他人に尽くして終わりにもなりません。「男性性」と「女性性」の双方に折り合いをつけるのが、ヒロインの物語です。
この点だけでも、女性の中に、「男性性」と「女性性」が、拮抗した割合で備わっていることがわかります。
それだけじゃありません。男性は、あまり少女マンガを読みませんが、女性は、少女マンガも少年マンガも同じくらい楽しんでますよね。
ホントだ!男の人って、少女マンガ読まないもんね!
あいにくと、響く女性性が少ないんだろうよ
女性は、両方を満たさなければいけない
長ったらしい説明で何が言いたかったというと、
- 男性は、「男性性」を伸ばすだけで気持ちよくなれるが、
- 女性は、「男性性」と「女性性」の双方を伸ばさないと気持ちよくなれない
ということです。
それだけ、女性の方が複雑ってことよね
男性は、究極的には、孫悟空みたいな生き方でも脳は満たされます。家庭を放置しても、会社でバリバリ活躍していれば、それでまずまずハッピーでいられるのです。
女性は違います。仕事を選べば、家庭に対する罪悪感が芽生えます。家庭を選べば、閉塞感を覚えます。だから、どちらも頑張ってしまうと。
そう。そうなんだよ…
社会は女性に厳しい選択を迫る

ここで問題になるが、男性主導の社会構造。
この社会は、女性が「男性性」を発揮しづらい構造になっています。いわゆる「ガラスの天井」と呼ばれるものですね。
今時、「女性だからダメ」は流石に減ったと思います。ボクが勤めていた会社も、女性の管理職はたくさんいました。チャンスの点では、差はかなり縮まっているかなと。
ただ、チャンスがあろうと、結婚や出産といったライフイベントは如何ともしがたい。
結婚や出産で、男性が「男性性」を発揮する道が閉ざされることはありません。一方で、女性は「男性性」を選ぶか、「女性性」を選ぶかを強いられます。
どちらか一方を選んでしまったら、選ばなかったもう一方が満たされません。無理して両立させようとすると、今のあなたのようにぶっ壊れてしまいます。
社会は、「あなたの好きなことをして良いんだよ?」と優しい言葉をかけてくれますが、そのために何かをしてくれるわけではありません。
厳しい2択を迫られている状況に、いささかの変化ももたらしません。
マジそうなんよ。結局、詰んでるんだよな
だから、女性は難しい…
男性主導社会はこの先も続く…
フェミ方面からは非難轟々でしょうが、男性主導社会がなくなることはないと思います。差は縮まっても、永遠にイコールにはなりません。
結局、社会システムは変えられても、物理的な人体の構造は変わらないからです。
「妊娠、出産、授乳」は、メスに一方的に押し付けられています。オスとは、繁殖戦略において、搾取的な振る舞いをする性の生物学的呼称なのです。
オスを代表して謝る。自分勝手で申し訳ありません
う、うん…
女性は家庭に入る期間があり、社会的役割の空白ができます。必然的に、社会を回す側に居続ける男性主導になってしまうのです。完全解消する方法は、思い浮かびません。
男女の差が完全解消されるとしたら、両性具有になって、男性も妊娠・出産できるようになったときでしょう。そんな時は、永遠に訪れないような…。
「男性性」と「女性性」の折り合い

あなたは、物語の中のプリンセスと同じ葛藤の中にいます。
いかにして、「男性性」と「女性性」の折り合いをつけるかという、バランシングの葛藤です。
プリンセスの場合は、ご都合主義によって、理想的な決着を迎えます。
「男性性」は一切捨てませんが、それを家族や友人達が認めてくれるので、「女性性」も捨てずに済みます。社会の方が、プリンセスに合わせて世界を改変してくれるわけですね。
結果としてプリンセスは、その能力や才能を社会で発揮しながらも、良き家族、良き妻、良き母親でいられます。
めでたし、めでたし。
そうなってくれれば、どんなに幸せか…
そこはやっぱりフィクションよね
流石に、現実世界でこんな決着はありません。
あなた自身が、
- 外で活躍する「男性性」
- 内で愛を育む「女性性」
のちょうど良いバランスを見極めなければなりません。
家庭内のタスクがあるなら、フルタイムで外勤というのは、なかなか大変ですね。残業なしだったとしても、ちょっと苦しいレベルかなと思います。
当サイトが対象にしているクリエーターの生き方は、1つの光明になり得るでしょう。カンタンな道ではありませんが、望む人には背中を押したい。そう思って執筆しています。
家族とよく相談しよう
家族の理解は、メチャクチャ大事。
- どうしたらもっと楽になるか
- どこまでなら妥協できるか
- どこまで互いに歩み寄れるか
腹を割って相談しなければなりません。
うちは東京住まいですが、昨今の東京の家賃事情は狂ってます。この先も家賃が上がり続けて、それが家族の負担になるようなら、東京暮らしを諦めることも選択肢です。
実家を頼ることも、また1つの選択肢です。子供をどうしても私立に入れたいか、公立に行ってもらうか。ここも選択肢です。
無理しなきゃ続かない生活は、絶対に見直さなきゃいけないよ
ワークライフバランスの話ではない
こう言われると、「プライベートを充実させれば良いのか?」と思われたかもしれませんね。ワークライフバランスを取ることで解決するのかと。
相関はありますが、本質はそこではないです。
仕事以外のプライベート活動が、イコール女性性を満たすわけではありません。
- 料理をする
- 家族と旅行に行く
- 親友とゆっくり食事をする
のようなプライベートであれば、女性性を満たすでしょう。
一方で、ゲームやスポーツは、男性性を満たすものだったります。音楽鑑賞や美術館賞は、男性性でも女性性でもない、また別系統です。
プライベートっても、色々あるもんね
女性性の正体
ざっくり言えば、「利害の絡まない人間関係を深める」ことで、女性性が満たされます。基本的には、家族や友人との絆を深めることになるでしょうね。
いわゆる「愛」と呼ばれるもの。愛とは、打算のない利他性のことです。
ただ脳は、誰が「家族」や「友人」で、誰が「他人」かを、イマイチ区別できていません。意識ではハッキリ区別できていますが、無意識では区別できていないんですね。
初対面の親戚に会っても、それが「血縁者」か「他人」かを区別できません。その見分け方は、遺伝子にプログラムされていないのです。
そのため、なんであれ利害抜きにした利他的行動は、女性性を満たし得る。
実のところ、ヒモが飼い主の女性を必要とするよりも、飼い主の女性の方がヒモを必要としています。女性性が愛の捌け口を求めているので、ヒモに去られると困るのです。
変な話、「頼む!誰でもいいから、わたしの親切を受け取ってくれ!」という欲求があるわけです。この辺りが、女性の「やりがい搾取」につながっているのでしょう。
女性性は、「無償の愛」を与える相手が必要なんだ!
ボランティアやちびっ子向けワークショップも、女性性を満たす活動になり得ます。
世の中には、男女両方に門戸が開かれていても、女性比率が圧倒的に高い職業があります。潜在的な女性性を満たしているがゆえに、男性よりも女性の方が続きやすいからです。
興味ないのにボランティアする必要はないけどね
結婚や子供が全てではない
ところで、「結婚しろ」「子供作れ」と言っている訳ではないですよ。それで満たされる女性性は確かに大きいですが、今いる家族を大事にすることでも満たされます。
ボクの妹は独身で、おそらく結婚しないのだと思います。でも、姪っ子と甥っ子が大好きで、遊んでくれたり、何か買ってくれたりします。それがすごく嬉しいみたいです。
実のところ、心理学的に考察すれば、「推し活」も同じ部類に入ります。先の通り、脳はその辺りの区別が緩いのです。
「子育て」「ヒモを飼う」「推し活」は、心理的にはかなり近しい
推し活は男女共に見られますが、男性の推しは「疑似恋愛」が強いですね。打算的な動機です。推しが男を作ったらそこで関係はオジャン。打算だから乗り換えもします。
一方で、女性の推しは、より純粋な「愛」があります。推しが結婚したから応援しなくなるかと言えば、そうではない。親が子を見守るような包容力があります。
ボクは女性じゃないので、深いところはわかりませんが、「見目麗しい」ことよりも、「愛を受け止めてくれる」方が重要なんじゃないですかね?
女性の推し活は、心のオアシスになりやすい。必要な人にとっては、必要なピースです。奪ってしまったら、苦くなると思いますよ。
ペットを飼うのもありかもしれませんね。観測データからすると、まずまず機能しているように思います。必ずしも、生きた人間じゃなくても良いのかもしれません。
家の中を住み良い空間に整えるのもまた、女性性です。ガーデニングは、住環境を整えながら、愛を持って植物を育てることにもなります。
内向きで、丁寧な暮らしすることも、女性性なんだね
結婚や子供も良いですけど、やはりコストは甚大です。もちろん、金銭面だけをコストと言っているだけではないですよ。トータルの話です。
「苦しいな…」
「わたしにはムリだな…」
と感じるのなら、ムリする必要はないでしょう。
言い方はアレですが、もっと低い維持コストで女性性を捧げられる、
- 「甥っ子・姪っ子」
- 「推し」
- 「ペット」
- 「庭いじり」
を見出すのも、また1つの選択肢。割と真面目に。
上記は、単に「趣味」ではなく、「愛の捌け口」であることに留意してください。ただ趣味に没頭するだけでは、女性性は満たされません。
ちなみに、「推し」「ペット」の良いところは、あなたの愛を拒否しないこと(だから市場があるわけです)。リアルな人間関係だと拒否られることもあるので。
余談)女性アイドルが女性の推しにならない理由
女性の推しが、疑似恋愛でなく、無償の愛の捌け口なのであれば、相手は男性アイドルでも女性アイドルでも良さそうなもの。
それでも、女性の推しは、男性アイドルになりやすいです。
よく母親は、「娘よりも息子がかわいい」と言います。大きな声で言いませんが。うちの奥さんもそうですし、言いたくありませんがボクの母もそうです。
これは少々込み入った話。
元々、人間は一夫多妻の動物です。基本的に、オスの方が体躯が大きい動物は一夫多妻と思って差し支えありません。無意識の脳は、今でもそのつもりでいます。
例えば、1匹のオスが、平均5匹のメスと繁殖すると仮定しましょう。すると、オスは5匹中4匹は過剰供給になります。メスの需要超過になるわけです。
遺伝子的には、
- 「娘は、頑張ろうが頑張らなかろうが、誰かと結婚する」
- 「息子は、頑張らなかったらゼロ。成功したら繁殖期待値は娘の5倍」
という解釈になります。
娘よりも息子の方が、ROI(投資対効果)が高いことになります。母親の脳は、息子の方をかわいがるようプログラムされているんですね。
これは確信に近い予想ですが、「息子を持つ母親」よりも「娘だけ持つ母親」の方が、推し活に傾きやすいと思われます。
最後に

女性の皆様は、自分の中に「男性性」と「女性性」の両方が流れていることを、くれぐれも忘れないでください。どちらかに寄せては苦しいのです。
本当の「自分探し」とは、留学することでも、単身インドを旅することでもありません。
抱えている重荷を一度全て取り払って、「男性性」と「女性性」の黄金律を見つける。外の世界で活躍しつつ、愛も犠牲にしない奇跡のバランスを。
その調律こそが、本当の自分探しの旅ですよ。
無理してもしなくても、結局人生が終わるときは同じ。せっかくなら、途中経過で幸せな時間が長い方が、良い人生なのではないかなと思います。
無理をしなくても続けられるバランスを見つけてほしい!

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