
「習慣化」と聞くと、何だかバツの悪い気持ちになるのは、ボクだけじゃないはず。
とても重要だとわかっているのに、続いた試しがない。
例えば、作家活動でも、
- 「撮影が面倒」
- 「SNS投稿が続かない」
- 「商品登録を後回しにする」
- 「帳簿を溜める」
といったことがあるでしょう。
「習慣化」と言われると、何だか自分の弱いところを触れられた気がするね
ですが、種々の学習・調査を経て、ある1つの真実に辿り着きました。
習慣化に、「意志」や「忍耐」は、全く不要であると。よく聞く「意志に頼るな」という意見とは少し違います。そもそも、習慣に意志なんて関係ないのです。
巷で言われている習慣化メソッドには、
「それは結局、意志に頼っているよね?」
↓↓↓
「じゃ続かないね」
というのが実に多い。
「結局やり切れないよね?」みたいなのが多い
それができりゃ苦労しない
ときに、「習慣」には、
- 継続したい習慣
- やめたい習慣
の2つがあります。
どちらも、同じ原理原則でそうなっているので、同じロジックで解決できます。
つまり、
- やめられないをやめて
- 面倒くさいを継続させる
方法は、実はたった1つなのです。
しかも、そこに意志や忍耐のような、あなたの自助努力は一切必要ありません。
なんか魔法みたい…
原理がわからない人には魔法に見えるだろうね。電灯や電話のように
習慣の正体を探る旅

あなたの毎日の行動を振り返ってみましょう。
毎日しているその行動、
- 「歯磨き」
- 「食事」
- 「着替え」
に、意志の力は働いてませんね?
「やるべくしてやっている」というだけの話で、そこに理性的な判断は存在しません。
あぁ…。確かにそうだね
習慣とは、元来そういうものだよ
自然にできるから習慣なんだ
人間は、実は合理的?
よく、
- 「人間は不合理だ」
- 「人は感情の生き物だ」
と言われます。
行動経済学のスローガンは、「人間はホモエコノミカス(経済人)ではない」です。
ホモエコノミカスとは?
ホモエコノミカスというのは、伝統的な経済学が仮定している「損する判断は絶対にせず、常に経済合理的な行動を取る」という架空のペルソナのこと。
「そんなヤツおらん」ってことな
実はそうでもないんだよ
心理学の系統では、「感情はしばしば誤った判断を下す」なんですが、生物学の系統で考えると、「感情も含めて人間はやっぱり合理的」なんですね。
というのも、「生物の進化」というのは、「結果」しか見ていません。どうあれ、結果的に生存や繁殖に有利だった思考回路が、子孫に受け継がれることになります。
無意識だろうが感情だろうが、結果的に損する行動を取っていたら、その人は早死にしたり、首尾よく子孫を残せなかったりするわけですね。
何であれ、合理的な思考回路でない限りは、遺伝子に保存されないのです。
ダーウィンを読んだことがある人なら、この話がよくわかると思います。読んだことなくても、筋が通っていることはご理解いただけるでしょう。
感情による行動がしばしば間違ってしまうのは、現代の環境と、進化が前提としている旧石器〜新石器時代の環境が違いすぎているからですね。
文明爆発前夜の1万年前までは、この感情アルゴリズムは、ビックリするくらい合理的だったはずです。
それって、結局のところ「合理的」って言っちゃって良いの?
ここで言いたかったのは、脳は無意識レベルでも精緻な計算をしてるって話だ
習慣の正体
日々の習慣であれ、スポット的な行動であれ、全ての行動は、脳内アルゴリズムの損得計算によってGOサインが出ています。
何をもって「損得」かと言えば、乱暴に言えばエネルギーの収支です。
- コスト:投下エネルギー
- リターン:獲得エネルギー
で、「黒字ならやる / 赤字ならやらない」ということです。
厳密には、「コスト ≒ エネルギー」ですが、「リターン」はエネルギーとは限りません。水だったり、ストレス解消だったり、人間関係の改善かもしれません。
確実に言えるのは、そのリターンは生物学的に何らかのメリットをもたらし、直接的であれ間接的であれ、「生存」か「繁殖」のどちらかを有利にするということです。
強い意志を持たずに、毎日「お風呂に入る」としたら、それは、投下エネルギー量を上回るリターンがあると計算した結果。
汗をかいていたら気持ち悪いですし、翌日誰かと会うなら匂いなどが気になるでしょう。あるいは、スキンケア的な意味合いかもしれません。
もし、「今日はお風呂スキップしようかな」と思うとしたら、きっとその日は汗をあまりかいていなくて、翌日に人と会う予定もないからです。
あるいは、体調不良で体を動かすコストが上がっているからです。
とすると、風呂嫌いの人たちは…
肌荒れしづらくて、体臭もあまりない人なんじゃないかな?
もしくは、その辺のコストを意に介さない人か
脳は、本人が意識している以上に「割に合うか」を見ています。
- 「面倒」
- 「怖い」
- 「疲れる」
- 「時間がかかる」
そうしたコストに対して、得られるものが小さければ身体は動きません。
逆に、一度「これは割に合う」と学習した行動は、意識的にやめようと思っても繰り返します。
習慣の正体は、「何度繰り返しても、エネルギー収支が黒字になると見做している行動」なのです。
だから、「自分は意志が弱い」と考えるより、「脳にどういう収支で見えているか」を考えた方が建設的です。
なぜ意志では乗り越えられないのか?
上記の判断・行動に、「意志」や「努力」は介在していません。脳が、過去の体験データからピピっと計算した結果、無意識レベルでそう判断・行動しているのです。
「意志」で乗り越えるというのは、理性で持って、計算結果を強引に捻じ曲げようとしているわけです。
主に、リターンの水増しによって。
「将来のため〜」って言い聞かせてな
面白いことに、この「理性的リターン水増し」は、脳内では根拠がないのです。「多分そうなるだろう」という期待を込めた未来予想であって、確証はないんですね。
一方で、脳が無意識に弾き出した計算結果は、脳内の過去データに基づいていて、根拠がバリバリある。「なんとなく」の直感は、実は想像以上に正確です。
理性的な判断の方が、かえって合理性を欠いている。何とも不思議であり、皮肉でもある構造が、脳内には横たわっているのです。
もちろん、常に無意識が正しいわけではないんですけどね。まだ脳が経験していない外の情報が正しい場合もありますから。
とはいえ、「根拠がある計算」と「根拠がない計算」で、脳はどちらを優先するか。
こうして、「意志」は「感情」に破れ去る
こっっれは、不思議な話よなぁ
習慣化を達成する究極の方法

というわけで、「習慣化」を達成したかったら、脳内の収支計算に働きかければ良いのです。
- 継続したい習慣
→ コストを下げる and/or リターンを上げる - やめたい習慣
→ コストを上げる and/or リターンを下げる
「コスト」が分かりづらい人は、「摩擦」と読み替えた方がスッと入ってくるかもしれません。
本当にこれだけ。
効果は100%保証できます。
言い切ったねw
消去法で消してって、「ここは絶対」というところだからね
「意志」に頼ってしまうと、過去の失敗を繰り返すことになります。
そうではなく、物理的に、コスト・リターンの値を変更するのです。
コストの改変が手軽
なお、リターンよりも、コスト(摩擦)の方が上げ下げしやすいです。
というのも、リターンは世界から与えられる類なので、自分で変更できる範囲が限られています。一方で、コストの方は、自分次第で割と柔軟に変更できます。
例えば、「ホットプレートをもっと使おう」と思ったとしましょう。
我が家には、バルミューダのカッコいいステンレス製のプレートがあります。月1回くらい使ってますが、せっかくなので、週1回使おうと思い立ったとします。
リターンは、
- 「食べ物が美味しい」
- 「家族で楽しく食べられる」
ですが、これは決まったリターンで、ここから上げづらいですよね。
あるとしたら、友達を家に呼んで、「ドヤれる」というリターンを足すくらいでしょうか。
一方で、コスト(摩擦)の方はもっとカンタンに変更できます。
- 棚から出し
- 箱から出し
- テーブルにセットして
- コンセントにプラグを差す
という工程をスキップして、最初からテーブルの真ん中に置いておく。
否応なく、ホットプレートを使う機会は増えます。
後片付けが面倒ということであれば、ホットプレートがカンタンに洗える器具(←あるのかは知らないけど)を買ってくるのも良いですね。
ま、終わった後に、油はねを掃除するのが1番のコストなんだけどね
それな!それなかったら、もっと焼肉とかやるのにね〜
将来の話は苦手
あ、そうそう。これを言い忘れていました。
脳は、基本的に将来の話ほど軽んじます。
- 10年先に大成功
- 20年先に病気になる
と言われても、真剣に受け取りません。
計算の話ですから、もっと厳密な言い方をしましょう。将来の値は、プラスであれ、マイナスであれ、ガッツリ割り引いた数値で計算します。
- ジョギングするコスト:-100
- 1週間後の結婚式でドレスを着れる:+120
- 20年後もドレスを着れる:+10
みたいな計算になります。
近い将来のためなら収支が合うけど、遠い将来では収支が合わない。
絶対それだわ。直感的にわかる
こうなるのも、進化過程の環境によるところが大きいのでしょう。
当時のご先祖は、食糧を保存できませんでしたから、満腹気味でも、目の前の食べ物を平らげてエネルギーに変換した方が得だったはずです。
また、命が突然尽きることもあったので、遠い将来のリターンは得られるかどうかもわかりません。10年20年先の未来など、あってないようなもの。
脳は、過大に「今」にウェイトを置いて計算しているわけです。
そのため、「遠い未来の大きなコスト/リターン」を意識するよりも、「今日の小さなコスト/リターン」を意識する方が、習慣化には有効なのです。
やめられない悪習をやめる方法

まずは、「やめられない習慣をやめる」から話していきましょう。
リターン > コスト
になってしまっているので、脳はやればやるほど得だと解釈しています。
「100円投じたら、平均120円が当たるくじ」のような感じですから、やめろという方が無理というもの。
ここでは、シンプルに「コスト(摩擦)を上げる」戦略が有効。
100円を130円にするわけだな
その通り!
物理的に遠ざける
汎用的に使えるのはコレ。
例えば、「スマホを見る回数を減らしたい」は、万人共通で思っているはず。これで、どれだけの時間を無為にしていることか。
物理的に遠ざけるとは、スマホを開くのを面倒にしてしまえば良いのです。
- 手帳型のケースに入れる(開く動作もちょっとした摩擦)
- 電源を切っておく
- 別の部屋に置いておく
寝る前にスマホを見るのは、睡眠の質を落とす習慣です。アラームをスマホで代用するのは良くないですね。触っちゃいますから。
あと、作業するのにスマホも良くない。同じ端末の中に誘惑があるというのは、一種の自殺行為です。作業専用のパソコンを使った方が良いですよ。
割と真面目に、(電源確保できれば)玄関に置いとくのが良いですよ。いちいち玄関に行くの面倒ですから、自然と開く回数は激減します。
ただ、地震のアラームや急な連絡などで、手元にスマホを置きたい気持ちは理解できます。究極的には2台持ちにして、手元のは最低限のアプリで留めておくことですかね。
間食やめたかったら、そばに置かないことよ
買いに行かなきゃ食べられないってな
検索なりAIに聞くなりすれば、「悪習をやめる方法」は、いくつも出てきます。
しかし最終的には、物理的に遠ざけて面倒にさせる以上の手はないです。
もっと楽しいことを見つける
よく、「タバコをやめるために、代わりにガムを噛みましょう」という習慣矯正法を聞きます。半分正解ですが、半分は不正解です。
結局、ガムよりタバコの方が美味しければ、早晩タバコに戻ります。タバコの弊害を刷り込むにしても、遠い将来の話になるので、今の誘惑に勝てません。
これで禁煙失敗した人は、5000万人くらいいるんじゃないですかね?
(余談)タバコをやめられる方法
ボクは喫煙者ではないので、正味のところはわかりませんが、脳の構造的に、タバコを止める方法は2つしかありません。
1つは、上記の通り、タバコより美味しいものを咥えること。
もう1つは、タバコを吸うことのコストを増やす。遠い将来の不利益が軽視されて勝てないなら、今すぐ感じられる別のコストを用意することです。
タバコ嫌いな彼氏/彼女と付き合えば、やめられると思います。タバコの匂いで嫌われるコストは重い。子供ができて止める人も多いですね。これもコスト増要因です。
同じような話で、「スマホゲームをやめたい」と思ったら、スマホゲームより楽しいことを見つけることです。
「機会コスト」を設けるということだね
なるほど
1日は24時間しかないので、無限に習慣を増やすことはできません。何かの習慣をインさせたら、何かの習慣はアウトになります。
ただ、結果的にスマホゲームが面白いから、続いてしまっている面もあるかもしれません。この場合は、やはり物理的に遠ざけるのが良いですね。
他人の目を借りる
再現性はありますが、ちょっと実践しづらい方法です。
人間には、「他人から良く見られたい」という見栄があります。
- 有能と思われたい
- 知的と思われたい
- 美しいと思われたい
この見栄は本能レベルなので、アンインストールはできません。
そこで、他人の目を使って、自分を律するというもの。
例えば、あなたが、「色んな悪習を絶って、本気で作家業にコミットして成果を出したい」と切望しているとしましょう。
(してますよね?)
では、「自分が有能な作家だと思われたい相手」、逆説的に、「無能な作家だと思われたくない相手」は誰でしょうか?
1つは、同じ作家仲間でしょうね。
- 格上の作家 → 認められたい
- 同格の作家 → 差をつけられたくない
- 格下の作家 → 先輩面したい
あるいは、別の分野で活躍している学生時代の友人かもしれません。
そういう人達と人間関係を作っておくというのも、効果的です。
「魅力的な異性と一緒に仕事する」という手も有効です。もちろん、そこでロマンスを起こそうという話ではありませんが、本能はええカッコしようとしますから。
同性異性問わず、「憧れの人」でも通用するでしょう。
なので、
- 仲の良い作家仲間に今週やることを宣言する
- 月1回、進捗を報告する相手を作る
- 尊敬する人と一緒に作業する
- 作業会に参加する
ができれば、作家業へのコミットは強まります。
ただ、環境を選ぶので、ちょっと実践が難しいか…。
冷静に考えると、人付き合い苦手すぎてハードル上げてるだけかも?
Me Too…
他の人は、実践難しいとは思わないかもね
面倒くさい習慣を継続させる方法

良い習慣が、「面倒くさい」となって続かなくなるのは、先ほどの逆の構造になっています。
コスト > リターン
になってしまっているので、脳はやればやるほど損だと解釈しています。
「100円投じたら、平均90円が当たるくじ」のような感じですから、続けろという方が無理というものです。
ホントにひっくり返しただけ…
言ったじゃん。同じ法則なんだって
基本的には、「コスト(摩擦)を下げる」戦略が有効ですが、一部「リターンを上げる」戦略も併用できます。
準備の手間を減らす
やっぱり1番はこれ。
やめる習慣の逆で、手をつけるまでの物理的な摩擦を減らしていきます。
そうですね、続けたい習慣は…
例えば、「撮影」とか。出品なりSNS投稿なりするのに、撮影はなかなか億劫です。
撮影の摩擦を下げるなら、自宅に撮影スペースを常設することです。
- 窓際で、
- 背景もセットされていて、
- (売り物によっては)トルソーも置かれていて、
- 三脚やカメラも定位置に固定されている
こういう即取り掛かれる状態にしておくということです。
おそらく制作環境に関しては、いつでも取り掛かれる状態になっていると思います(流石にね)。撮影環境でも同じですね。
毎回撮影環境を整えるとしたら、作家業自体の継続に差し障りありますよ。ただ作るだけの趣味に戻ってしまいかねません。
パソコンだってそう。いちいち棚から「ヨッコイショ」と持ち出すのも摩擦です。定位置に置いておいて、いつでも開けるようにしておくが吉。
正しいやり方を学ぶ
ボクは料理ができないので、「料理する」は、とても高コストに感じてしまいます。
やり方がよくわかっていないと、高コストになってしまうんですね。
脳内アルゴリズムは高性能なので、
- 正しいやり方を学ぶ時間
- 試行錯誤する時間
まで、コストに組み入れているはず。
また、作業完了までにどれくらい時間がかかるかも定かなければ、所要時間を過大に見積もることになりましょう。
- 正しい手順
- 所要時間(または回数)
を確認すれば、
「そうか、こうやれば良いのか」と再計算されて、低いコストが弾き出されます。
実際、こういうことはよくあります。
例えば、minneで初めて出品するとしましょう。
よくわからないうちは、とても億劫です。
ここで「3ステップで完了|初めてのminne出品」というレクチャー動画を見たら、「なるほど、結構カンタンそうだな」と腰が軽くなりますね。
そういう動画は出す予定あるの?
ないない。誰が解説しても同じじゃん
意思決定や判断をスキップする
「やろうかな、どうしようかな」と考えること自体も摩擦。ちゃんとエネルギーを消費しています。
脳は、全身で、サイズの割にもっともカロリーを消費する臓器。
目の前のタスクから得られるリターンを、過去の類似ケースを参照して計算します。同様に、同タスクの遂行にかかるであろうエネルギー投下量も算出します。
両者を天秤にかけて、「やる or やらない」を判断しているわけです。大量の変数を投入した複雑な計算で、脳には相当な負荷がかかっています。
そこで、その判断自体をやめる。
- スケジュールを決めて、定期的に同じ時間にやる
→月水金の10時になったら撮影する - やるか否か迷ったら、「やる」という自分ルールにする
→その日の活動終了間際で返信するか迷ったら、1通だけ返信する
スケジュール化が習慣化に効くとされるのは、判断にかかる摩擦を減らせる利点が大きいですね。
これは地味に効果絶大よ。毎回の意思決定にかかる認知コストはバカにできない
最初だけ根性で続ける
あれだけ言っておいてなんですが、根性論も使いようはあります。
「この行動は絶対に価値がある」と確信しているけど、脳が過去データからリターンを認識していないので、身体が動いてくれない。という場面で有効です。
例えば、運動習慣などはこれですね。
ボクサーが1ヶ月後の計量のために走るなら、リターンが間近に見えているので続けられるでしょう。これが10年20年後の健康のためだと、勝ち目の薄い戦いです。
読書習慣もこれかもな
とりあえず続ければ、習熟してコストが減っていきます。
ここでいうコストは、単に「走る」とか「本を読む」という直接的な行動に費やすエネルギーだけではありません。
例えば、「走る」であれば、
- いつ走るか?
- どこを走るか?
- どのくらい走れるか?
- どんな格好で走るか?
- 1回家に帰るか?走ってから帰るか?
などなど、気にすることはたくさんあります。その「気にする」も認知コストであり、摩擦。全くバカにならないエネルギーです。
しかし、何度も走っていれば、意識でも無意識でも、その辺りの勘が働くようになります。いちいち考えることなく、さっと走りに行く判断ができるでしょう。
コストが下がっていけば、そのうち収支が合ってきます。
単体だとただの根性論なので、「他の方法を併用して、”コスト < リターン”になるまで続ける」というのが、核心ですね。
習慣になるまでやる!
そう言うと本当に根性論なんだけどね
進捗を可視化する
こちらは、数少ないリターンを上げる方法です。
前述の通り、脳は、先の未来のリターンほど過小評価します。続かない習慣は、得てして未来のリターンが矮小化されて、現在のコストに負けてしまっています。
そこで、早めにリターンを自分に与えるのが効果的になります。
さて、それをどうやるか?
自分へのご褒美で、美味しいものでも食べるのか?
それも1つ。でも、もっとカンタンな方法がある
確かに、自分にご褒美を出すのは良い考えです。が、元手を稼いでいないのに、自分にご褒美を出すことに抵抗を覚える人も多いでしょう。
これはこれで、1つのコスト・リターンの計算結果なので、覆すのは難しいです。
そこで、無料で、しかも自己完結で出せる報酬の出番。
しかも、およそ全人類が共通して受け取れる、汎用的な報酬です。
何それ!めちゃ気になる!
それは、「自分が前に進んでいる」というフィードバックです。
進捗を可視化することで、「私はコストに見合った成果が出ている」という報酬を受け取ることができるのです。
ダイエットするなら、まずは毎日体重計に乗ることです。
実は、ゲームも同じ設計思想です。RPGをプレイしても、お金が稼げるわけでもなければ、他人に感謝されるわけでもありません。
現実世界でこれといったリターンはないのに、「楽しい」と感じる。
この現象は、ゲーム内での
- 「経験値」
- 「レベルアップ」
- 「ステータス上昇」
を報酬と捉えているからです。
ゲームは脳の性質をハックして、現実にはリターンがないのに、「リターンがある」と錯覚させているんですね。
売上アップまではいかなくとも、「フォロワー数」や「閲覧数」が増えていけば、モチベーション上がりますよね?
ただ、売上しても、フォロワー数や閲覧数にしても、結果指標なので、自分ではコントロールできません。また、市場から結果が返ってくるまでには時間がかかります。
そこで、
- 今月の商品登録数
- 新作制作数
- 商品ページ改善数
- メルマガ・SNS・ブログの発信数
といった、本人の努力だけでコントロールできる行動指標も可視化するのがオススメです。
行動指標なら、市場の反応を待つ必要もない!
チェックリストのススメ
「チェックリストをつける」は、とてもオススメです。
完了したタスクに「チェック」をつけるだけでも、報酬になるからです。
本来的には、
- 「アカウント作成する」
- 「投稿する」
- 「出品する」
だけでは、ポジティブなフィードバックは得られません。タスクが完了しただけで、市場からの反応ではないからです。
とはいえ、そういうタスクを積み重ねた先に、成果があります。反応がなくても積み上げていかねばなりません。
だからチェックリストで、タスク完了を報酬化するのだ!
一応、他にも
他にも、無料で機能する報酬はいくつかあります。
「他人に感謝される」というのも脳にとっては報酬です。ただ、相手ありきでアンコントローラブルにはなってしまいます。
あとは、誰かがあなたの進捗をウォッチしてくれて、「うん、成長してるね!」と承認してくれることでも、ポジティブなフィードバックになります。
これはそういう環境が必要だねぇ
そうね。ボクでよかったら言うけど
まとめ
習慣というのは、脳内アルゴリズムが精緻に計算した結果です。
- 「コスト100」vs「リターン110」
→よし、継続! - 「コスト100」vs「リターン90」
→中止!
という、合理的計算に基づいた行動。
そのため、習慣化のレバーは、
| 目的 | 操作 |
|---|---|
| 続けたい | コスト(摩擦)を下げる |
| 続けたい | リターンを上げる |
| やめたい | コストを(摩擦)上げる |
| やめたい | リターンを下げる |
の4つしかありません。
総じて言えば、コストを上げ下げする方がカンタンです。行動するまでの物理的な摩擦を、増やしたり減らしたりするんですね。
脳は、思いのほか、「雰囲気」で駆動していないということだね
まず、人間の性能を認めるところが出発点!
巷で言われる習慣化の方法は、ざっと半分は効果なしと見えます。計算結果を覆すことなく、ただ気持ちの有り様で乗り越えようとしているからです。
意志は点火装置にはなりますが、永続的な燃料にはならないのです。
「やめる習慣」にしろ、「続ける習慣」にしろ、コストとリターンの数値を書き換えて、計算結果を覆さない限り、絶対に習慣化なんてできません。
やめられない悪習をやめる方法
- 物理的に遠ざける
サッと手が届かない場所に置いて、手をつけるのが面倒くさい環境にする - もっと楽しいことを見つける
より楽しい習慣を見つければ、悪い習慣をキックアウトできる - 他人の目を借りる
良く見られたい人達と人間関係を結ぶことで、見栄の心を引き出す
面倒くさい習慣を継続させる方法
- 準備の手間を減らす
即取り掛かれる環境を作って、着手までのコストを減らす - 正しいやり方を学ぶ
手順や工数がわからないと、脳はコストを高く見積もってしまう - 意思決定や判断をスキップする
スケジュール化などで、「やるorやらない」の判断をスキップする - 最初だけ根性で続ける
続けるほど習熟でコストが下がるので、いずれ収支が見合うようになる - 進捗を可視化する
前進していることのフィードバックは、脳にとって報酬になる
習慣化は、気合いではなく、構造的に解決しましょう!
ボクも一緒に頑張ります!
