
『ドラえもん』で、1番が人気ないキャラは誰だと思いますか?
はい、そうです。
出来杉くんですね。
どうやら人間の脳は、「欠点のない人物」に対して、あまり好感を覚えないようです。
しずかちゃんはどうかって?
あるじゃないですか。「バイオリンが下手」という欠点が。あってもなくても良さそうな欠点ですが、ちゃんと意味がある設定なんですね。
- 孫悟空、ルフィ、桜木花道→バカ
- 両津勘吉→眉毛つながってる
「美男美女で、性格良くて、頭良くて、強くて、運動神経抜群」の主人公って、推せないじゃないですか。
完璧そうなヤツは、実は大抵悪役で、速水奨さんあたりが声当てるんですよ。
ヤマトナデシコの神野桜子だって、あの性格で、人間関係上手くいってなさそうだから成立してますよね。あれで性格良かったら、物語になりません。
「欠点」というか「隙」を見せた方が、愛される。こういう話をしたいと思います。
愛され作家には、「欠点」が必要なのだ!
愛され作家になりた〜い♪
(前段)作家の人間性を出すべきか?

欠点を晒す以前に、そもそも「作家の人間性」を出すべきなのか?という議論がありますね。
賛否あると思いますが、心理学的には、「人間性は出した方が得」です。
出すべきじゃない派は、「芸能人でもないし、めちゃ美人でもないし、誰も私に興味なんてないでしょ?」ってなところですかね。
興味とかそういう話じゃない。そんな浅い話じゃないんですよ。
1人の顔が思い浮かぶか

「一人の死は悲劇だが、数百万人の死は統計上の数字でしかない」
ソ連の指導者スターリン
結局、「顔が思い浮かぶ誰か」がイメージできて、その1人の人物になぞらえたストーリーで理解しないと、情報が入ってこないんですね。
心理学の実験でも裏打ちされています。
- 「なんとか共和国で300万人が飢餓に苦しんでいます」よりも、
- 「ロキアという少女が、貧困に喘いでいます」の方が、
寄付金が多く集まりました。
SNSでは、企業アカウントよりも、個人アカウントの方が強いですね。名物社長がいるか企業の方が、そうでない企業より印象が強く感じませんか?
ソフトバンクとか楽天って、良くも悪くも印象強いでしょ?
NTTとかJRよりもね!
同じことを言っていても、「顔の見える誰か」から発せられているかによって、印象の強さがまるで変わってくるのです。
「顔が見える」ってことは、顔出しは必要?
「顔が見える」ってのは比喩。出さなくても良いよ
受け手が「個別具体的な1人」をイメージできればOK
「人間性を出すべきでない」は企業の理屈
「人間性を出すべきでない」は、実務的な意見としては真っ当です。
企業の場合、属人性を出すのはリスクになりますから。
- その人が休んだら配信は停止?
- その人が辞めたら事業終了?
誰が中の人でも継続できるように、属人性を消してリスクヘッジするわけです。
が、個人で活動する作家には関係ない話ですね。(将来的に、複数人で分業したいならリスクになりますが)。
プラットフォール効果

有能な人物が、ちょっとした欠点や軽い失敗を見せると、かえって好感度が高まります。
この現象を、「プラットフォール効果(Pratfall Effect)」呼びます。
ただし、元の評価が低い場合は、その限りではありません。無能な人物が追加で欠点を見せた場合は、順当に印象は下がります。
- 出来杉くんがちょっとした欠点を晒す→印象UP
- のび太くんが追加で欠点を晒す→印象DOWN
基本有能なところに、ちょっと隙が見えるのが良いわけですね。
作家さんのケースに当てはめると、
- 制作の技術
- 制作に関する知識
- 受賞や掲載や販売の実績
など、有能な情報をメインに出します。やっている人は、普通にやってると思います。
その中に、少しだけ欠点を混ぜておく。こんな塩梅です。
なぜ完璧は敬遠されるのか?

「欠点が愛される」は「完璧は敬遠される」の裏返し。
なぜ、出来杉くんのような完璧な人物像は、今一つ魅力に欠けるのでしょうか?
仮説は次の通りです。
- 共感できない
- 認知的不協和
- 地位脅威への対処
それぞれ、軽く解説しておきましょう。
仮説1. 共感できない
人間は誰しも欠点があります。欠点がない人間は、自分とは距離が遠く、理解し難い存在に感じてしまいますね。
人間には、「共通点」がある相手を好む傾向があります。そこから相手の人となりが予測可能になるからです。
例えば、同じ中学の出身であれば、
- 同じような景色を見て、
- 同じような社会的身分で、
- 同じような価値観であること
が窺えます。
何を言えば喜んで、何を言ったら気分を害するか、おおよそ検討がつきます。
この心理的安心感が、好意に結びつくわけですね。
逆に、全く共通点がないと、考えが読めません。ある意味で、宇宙人と対峙したような怖さがあります。
自分と違い、欠点がない完璧超人もまた、宇宙人のように「恐ろしい」と感じてしまうのです。
仮説2. 認知的不協和
認知的不協和とは、目の前にある矛盾を、矛盾のまま放置できない心理。
例えば、「好きなだけ食べてOK」「でも痩せるダイエット」と聞いたら、あなたの常識からは矛盾しています。
そこで、「このダイエット法は、ウソ/危険/怪しい」という認知で上書きすることで、矛盾を解消しようとするわけです。
- 相手は完璧
- 自分は欠点だらけ
だと、負けを認めるようなもの。
自分が他人より劣っている事実を認めるのは、人間にとって耐え難いものなのです。
この心理的矛盾を解消するために、相手を下げるか、距離を取ろうとする。こういう傾向があるのではないかと思います。
この説は大いにあり得て、何かの能力がずば抜けてる人は、別はてんでダメじゃなきゃバランスが取れません。
仕事めっちゃできる人なら、「ファッションセンスは壊滅的」とか「私生活はボロボロ」じゃないと反感を買っちゃう
仮説3. 地位脅威への対処
上記とリンクします。なぜ、「自分が他人より劣っている事実」を認めたくないのか?
「社会的動物(=群れで生きていく動物)」である人間は、群の中の立ち位置に敏感で、なるべく自分の地位を向上させたい本能があります。
社会的地位が上がれば、それだけ経済的に豊かになり、より好条件の配偶者を得る機会にも恵まれるからです。
完璧な人間は、自分の地位を脅かす存在になります。
受け入れてしまったら、自分が得られるはずの利益が小さくなります。あるいは、良い男(良い女)を取られてしまうかもしれません。
だから、遠ざけたり、対抗心を燃やして上回りたい気持ちになるのです。
これが、「いけすかない」の正体かぁ
嫌われる欠点は避けて!

世にも奇妙な、「欠点の設計」の話をしていきましょう。
あなたのどんな人間的欠点を晒すのが効果的でしょうか?
まず、晒すのは避けた方が良い欠点(←不思議な響きw)から理解するのが良いです。
NG1. 不道徳な欠点
人間は社会的動物ということで、社会の規範に反する行いを嫌います。
- 遅刻癖がある
- 嘘をつきがち
- お金にだらしない
- カッとしやすい
こういう欠点は、すごく嫌ですね。聞きたくもないです。
広く言えば、「他人に迷惑をかける欠点」はNG。
ま、あなたはそんな人じゃないでしょうけど
NG2. それはお前が怠惰すぎる
不道徳とまでは言えないし、誰かに迷惑をかけてはいない。
でも、「それはちょっと、人としてどうなん…?」という類い。
- 部屋を片付けられない
- 朝お母さんに起こしてもらってる
- お箸が正しく持てない
- アル中
「大人として、それくらいはやれよ」みたいな。
なんでしょうね。こういう欠点って、「カワイイ」ってならなくて、「舐めんな」みたいなネガティブ感情起こしちゃうんですね。
NG3. 能力の中核を損なわない
作家の能力に疑問符がつくような欠点は、やはりNGです。
- この処理の仕方が苦手
- 色彩センスがない
- 道具を雑に扱っちゃう
医者が、「オレ、手術で手震えちゃうんだよ」って言われたら嫌ですよね。
謙遜とか謙虚とかじゃなくて、ただただ「不安」を煽るだけですから。
NG4. 自慢に転化できない
よく見るやーつです。
欠点を言っているようなフリして、実はアピールしているという。
- こだわりが強すぎる
- 完璧主義すぎる
- フォロワー5,000人しかいない
こういうのは、「ハンブルブラッグ(Humblebrag:遠回しな自慢)」という名前がついています。「humble(謙虚な)」と「brag(自慢話)」の合成語です。
ウゼェな
鼻につくでしょw
嫌味じゃなきゃ言っても良いんですけど、これは欠点のカウントになりません。いくら言っても、愛され効果はありません。
NG5. 被害者ポジション
「可哀想な自分」みたいなニュアンスを含んでしまうと、イヤな重さが出ます。
- 「こんなに努力してるのに…」
- 「こんなにカワイイのにお迎えが来ません…」
- 「私よりも下手な作家さんが売れているのに、私は売れない…」
気持ちはわかりますが、聞きたくないです。
アイドルがこんなことばっか言ってたら、ファンは離れていきますよね。
もっと前向きで、笑って聞けるような話が良いんですよ。
愛される欠点はこれ!

では、どんな欠点が良いでしょう?
- 誰にも迷惑をかけない
- 誰も傷つけない、イラつかせない
- 作家としての能力には関係ない
- なんちゃって自慢にならない
そんな、愛される欠点とは?
OK1. しょうもない欠点
毒にも薬にもならない、ホントにどうでも良い欠点。ちょうど、しずかちゃんの「バイオリンが下手」みたいな。
できれば、本人の努力云々とは関係ない、生まれつきの特徴が良いですね。
- 音痴
- 猫舌
- カップ麺の3分が待てない
- 猫好きだけど猫アレルギー
みたいな感じ。
しょうもな!でも憎めない!
これが良いのよ。こういうのが愛される
ボクがサラリーマン時代に同じチームでだった、2個上の先輩。マイルドヤンキーみたいな感じで、結構イケメン。しかも、できる営業なんですよ。
なのに、ワサビが食べられないwww
寿司食べに行って、
「あ、今日もサビ抜きっすか?」
「うるせぇな!」
ってwww
でも、良いじゃないですか。
笑いのネタになるくらいが吉!
(余談)なおのしょうもない欠点は?
この記事を書いていて、「じゃあ自分はどうか?」と言われると、意識して披露してなかった気がします。
こんな感じですかね。
- 滑舌が悪い
すぐ噛んじゃうんです。 - リズム感が悪い
手拍子してても、周りとズレていきます。 - 下戸
そのままです。酒飲めません。 - ペーパードライバー
永遠のゴールド免許です。電車移動できるとこしか住めません。 - 電話が苦手
かけようとすると、手が震えて嫌な汗が出てくるんです。よく営業やってたなと思います。 - スーパーの透明のビニール袋が開けられない
手汗かかない体質で、いつも1分くらいスリスリしてます。横にあるスポンジは不潔そうだし、まだ指舐める気にはなりません。 - 大葉としそ
同じものって知りませんでした。「両方苦手だなぁ」と思ってました。
いつも偉そうに理屈こねてる奴が、「大葉」と「しそ」の違い知らなかったんですよ?知ったのは、30過ぎてから!
印象はどうでしょう?
ちょっと上向きになったカナ?
いっつも、レジ横のビニールで苦戦してるよな
OK2. 失敗談
過去・現在で、失敗したエピソードを語るのもの良いですね。
特に「過去の失敗談」は、現在につながる成長ストーリーの起点になります。

物語のプロットとしても定番で、
- 「下→上」の右肩上がりストーリー
- 「上→下→上」のV字回復ストーリー
は、心を掴みます。神話の時代から受け継がれる鉄板です。
だから、物語の冒頭で、主人公を惨めな境遇に落とすわけですね。
シンデレラは、最初っから惨めな姿に描かれています。
ライオンキングでは、平和そうに暮らしていたシンバが、唐突に父親を亡くし、国から追い出されます。
かわいそうなシンバ…
物語の都合で、ドン底に落とされるという…
過去の失敗談なら、あなたの「現在の」制作に関する能力にケチをつけることもありません。
過去のあなたなら、いくら落としても良い。いや、(聞いてて辛すぎる話でなければ)なるべく深い谷底まで落としてやれば良いのです。
元ヤンは普通になるだけで、「立派」って褒められるでしょ
冷静に考えると、おかしな話だよな
リアルタイムの失敗談も◎
あなたの作家としての技量にケチがつかなければ、現在の失敗も良いですね。
- 「意気込んで展開した新作、全っ然売れませんでした」
- 「仕入れミスって、全然違うパーツが届きました」
- 「脳内ではカワイイと思った色合わせ、実際に作ったらダサかった」
は、個人的には悪くないと思います。
地味に大事な線引きの話をします。
あなたの「人として有能さ」を傷つける表現はNGです。
なので、「私って、配色センスないかも…」はダメ。これでは、あなたは配色センスのない、ダメな作家ということになってしまいます。
一方で、「この1回こっきりのミス」はOKです。
「攻めた配色だったけど、やっぱり違ったかも」は、今回はミスっただけで、あなたの配色センスにケチがついたわけではありません。
復習しましょう。
- 「売れない作家」→NG
- 「今回の新作は売れなかった」→OK
ニュアンス、わかっていただけたかな?
あと、失敗談って日々生まれますから、ネタに困らないんですよね。ネタが「猫舌」だけだと、何回も繰り出せないじゃないですか。
変な話ですが、「欠点のネタ切れ防止」として、リアルタイム失敗談は使い勝手が良いのです。
あちゃー。あ、でもネタ1つできたわ!
センシティブな情報について
言葉を選ぶのですが、マイノリティな属性は話しても良いかもしれません。
複数の書籍で、「吃音の人の話は聞いてもらいやすい」という趣旨の内容を目にしました。超ピンポイントな話題にも関わらずですから、本当なのでしょう。
実際、吃音を持ちながら大成した歴史上人物、けっこういるんですよ。
- 「ADHD」
- 「いじめられていた過去」
- 「性的マイノリティ」
こういった属性を公表する人は増えてきたように思います。
同情を誘うんじゃないですよ。ここまでで、「欠点を晒して同情を誘う」とは一言も書いていません。
中身は人それぞれだけど、「同じように悩み・弱み・葛藤を持っている人間だよ」と伝えることで、心の距離を近づけようという話です。
それでも言うべきでない話もあるかもしれません。重すぎる場合は、言わない方が賢明でしょう。線引きはあなたに任せます。
本人の話は自己判断でOKだけど、家族の話であれば慎重にね
実践編:欠点を晒すテクニック

では、「いかに効果的に、欠点を晒していくか」の実践に移っていきましょう。
販売ページ内では表現が難しいので、SNSやブログなどで展開するものと思ってください。メインは、インスタのストーリーズでしょうね。
効果的な欠点て、おかしいねw
摩訶不思議な響きw
実践1. 順番を間違えない
プラットフォール効果は、「有能な人がちょっとした欠点を晒すことで、好感度が上がる現象」でしたね。
順番として、「有能な人物→軽微な欠点」です。
まずは「イッパシの作家」として認知されていないと、欠点はただの欠点。あなたの好感度は上がりません。
そういう意味では、「ストーリーズ」という媒体はマッチしています。主に既存フォロワー向けなので、まさに「欠点をチラつかせたい相手」に配信されます。
ある程度手応えを感じてから、欠点を晒していくと良いね!
実践2. 頻度の設計
10個の発信の中で、5個以上が「欠点」だったら、それはもう「欠点の人」になってしまいます。
フィーリングとしては、5〜15%くらいです(正直に言うと、ここはChatGPT君と相談して、比率を出しました)。
あと、「欠点は滲ませるもの」です。ひけらかすものではありません。
狙ってやってるとバレると寒いです。あまり作り込んでも逆効果です。
ラフに、たまに、ね
実践3. 画像内で演出
作家さんは画像中心の発信になるでしょうから、画像内で欠点を演出したいところ。
例えば、「作業机の端に、エナジードリンクの缶が3本置いてある」とか。欠点というほどではないですが、カフェイン中毒っぽい感じが伝わります。
↓のような具合も良いですね。
- 壁が付箋でいっぱい→忘れっぽい?
- 雑なメモ書き→字下手?
- 設計イラストに大量の直し跡→アイデア出しに苦労してる?
- アイマスク→お疲れ?机で休憩してる?
- 骨盤矯正イス→姿勢悪い?腰痛?
- のど飴→風邪の引き始め?
画像内に、それとなく「ツッコミどころ」を混ぜておくイメージです。
わざとらしさが出ないように注意してね
実践4. 繰り返し演出(上級テク)
できたら強いけど、無理に探す必要はない。そんな欠点のテクニックです。
繰り返し見られる欠点。
そうですね。
例えば、トレンディエンジェルの斎藤さん。
いつ見てもハゲてますよね。
そうすると、「ハゲの人」というラベルで覚えてもらえるわけです。「〇〇の人」でキャラ認知されている方が、お得なのです。
ブランドロゴやブランドカラーを、一貫して使い続けるのと同じ理由ね
「カズレーザー→赤い人」みたいな感じか
ただ、繰り返し見せられる欠点って、あんまりないんですよね。意図して見せる類ではなく、自然と見えちゃう類じゃないといけないので。
「滑舌悪い」は、音声が乗る媒体なら強いです。こういう繰り返しに耐えられる欠点があれば、ぜひ使ってみましょう。
実践5. ギャップ演出(上級テク)
長所と対極にあるような、ギャップを感じさせる欠点は目を引きます。愛されます。
「美人」なのに、「オヤジ臭い」と、チヤホヤされるじゃないですか。「オヤジ」が「オヤジ臭い」と、ただただ煙たがられるだけなのに。
- 論理的なキャラ→カップ麺の3分が待てない
- 超細かい技法を駆使する→針に糸がなかなか通らない
- キレイめな作風→ネイルは意外とカワイイ系
みたいな感じ。
注意点としては、逆を見せたいあまりに、ブランドを崩壊させないように。
ローランドさんが、100均で買い物している姿は見たくないっしょ?
見たらガッカリしちゃうね
もしあなたの作風が「純和風」なら、「ジャンクなハンバーガーを頬張っている姿」は見せない方が良いです。
「作業机がめっちゃ汚い」も、作家としての能力にケチがつきそうなので、やめておいた方が良いです。
例外:完全無欠キャラでブランディングする場合

おそらくほとんど該当しないと思いますが、欠点を一切見せず、「完全無欠」な姿だけを見せた方が良いケースもあります。
イメージとしては、「GACKTさん」とか「イチロー選手」みたいな感じ。
- 高単価で、
- ターゲットが極めて絞られていて、
- 自分への「憧れ」を購買のモチベーションにする
ようなブランディングをする場合に当てはまります。
「高単価」と「狭いターゲット」は当てはまる作家さん多いと思いますが、自分を「憧れ」の対象にはしていないと思います。
インフルエンサー商売ならあり得ますけどね。あくまで制作が本分の作家さんは、ここまでやると息苦しくなっちゃうでしょう。
「憧れ」と「愛され」の違い
本記事で語ってきたのは、ちょっとした欠点を晒すことで、「あ、この人も私と同じように普通の人なんだ♪」という「親近感」を演出する方法です。
この親近感は、「愛され」と表現しても良いと思います。愛されるキャラには、欠点が欠かせませんからね。
一方で、「憧れ」は、むしろ親近感を感じてもらってはダメ。
憧れの感情は、「愛され」ではなく、「畏れ」です。人間味をベールに隠して、ファンとの距離を離さなければいけません。
「憧れは理解から最も遠い感情だよ」by藍染惣右介
おぉ、なるほど…!
言われてみると、そうかも!
憧れブランディングの難しさ
あなたが、「憧れキャラでブランディングしたい」と思ったとしたら、ちょっと待ってください。一回落ち着いて考えましょう。
あまりに険しい道だからです。
憧れられるためには、ぶっち切りで有能でなければなりません。
中途半端な有能さだと、逆に対抗心を燃やされてしまうからです。中途半端な有能アピールが生むのは、「憧れ」ではなく、「嫉妬・やっかみ」なのです。
ある意味で、「同じ人間に思わせない」が、属人的憧れブランディングの肝。「今世で追いつくのは無理だな」と思わせるくらいぶっち切れるなら、検討しても良いかも?
難しいと思ったら、欠点を晒け出して、距離を縮める方が得策です。
作家にはムリだろうな
子育て・介護があってもムリだと思うけどね。全時間自分に投入できないとキツいんじゃないかな?
まとめ
一見すると意味のない欠点が、実は好感度につながってる。オモロいでしょう?
確かにねぇ。大きな声で言えないけど、「完璧な女」って愛せないわ
プラットフォール効果
- 有能な人物が、軽微な欠点や失敗を見せると、かえって好感度が高まる
- ただし、元の評価が低い場合は、その限りはではない
嫌われるから晒すべきでない欠点
- 不道徳な欠点。他人に迷惑をかける欠点
→例:遅刻癖 - 「大人として、それくらいはやれよ」な欠点
→例:部屋を片付けられない - 作家の能力に疑問符がつくような欠点
→例:色彩センスがない - ハンブルブラッグ。欠点と見せかけた自慢
→例:完璧主義すぎる - 被害者ポジションをアピる欠点
→例:こんなに努力してるのに…
愛される欠点
- しょうもない欠点。生まれつきの性質がベター
→例:猫舌、寿司はサビ抜き - 失敗談
→例:攻めた新作が全然売れませんでした! - (積極的ではないが)センシティブな特性
→例:ADHD、吃音
効果的な欠点の晒し方
- 手応えを感じ始めてから欠点を発信する
- 全体の5〜15%程度に留める
- ひけらかすのではなく滲ませる
- 作り込みは逆効果
- 画像内にツッコミどころを潜り込ませる
- 同じ欠点を自然な見せ方で繰り返せたら尚よし(上級)
- 長所とのギャップがある欠点なら尚よし(上級)
「作家としての人間性を出すか否か」については、冒頭の通り諸説あります。
心理学的には「出しとけ」ですが、強制するものではありません。ベキ論は置いておいて、希望として「出したくない」という作家さんもいるでしょう。
あなたのやり方にお任せします。
ただ、人間性含めて発信していくなら、ぜひ欠点も添えてみましょう。
ポイントは色々ありましたが、総じて言えば、「しずかちゃんのバイオリンが下手」は、バランスの取れた良い欠点だなと思います。
「失敗したな…」と思ったら、「美味しい!」と思って発信してみましょう。なんだか芸人さんみたいですねw
以前、SNSで知り合いの作家さんが、「久しぶりに公園で逆上がりしたら、まさかのできなかった…」と呟いていました。
ご本人は、日常を垂れ流した程度に思っているかもしれませんが、こういう話は良いですね。愛される発信だと思いますよ。

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