主にSNSになると思うのですが、「顔出し」はした方が良いのでしょうか?
顔出しが絶対にイヤというほどではないのですが、無しで済むならその方が楽でいいなとか考えています。
もし顔出しした方がすごく得するとか、あるいはしないことで損するなら、顔出しも検討しようかと思っています。
そのあたりは、いかがでしょうか?
しなくていいなら、顔出ししたくないですよね。
女性だと、お化粧とかもあって、手間もずいぶん変わってくるでしょうし。
いつも通り、ロジカルに答えましょう!
まずはクイックに結論から。
「顔出しした方が有利ではあるが、しなくても不利にはならない」です。
質問者さんの感覚なら、「顔出ししなくていいんじゃない?」というのがボクの率直な意見。ボクも奥さんも、基本は顔出ししてないですしね。
「顔出し」した方が有利ではある
ボクは法人営業していた時代、身の毛もよだつようなクレームを幾度となく受けてきました(いや、必ずしもボクのせいってわけじゃないですよ。障害とかね)。
で、お客さんってのは、顔が見えない相手には、いくらでもボロクソ言ってきます。
しかし、顔を合わせて「ごめんなさーい!」と言えば、そこから急にトーンダウンするんですね。急に同情の念が湧いてくるのです。
ネガティブな話から入ったけど、「顔が見えている」ってのは、人間関係にプラスに働くんだよ
顔出しした方が好かれる
顔出しすると、「親近感が湧く」と言ってしまえばそれまでなんですが、もう少し深い話をしましょう。
人間は、「社会的な動物」と呼ばれていますよね。これは、「群れで暮らすタイプの動物だよ」を、少し難しく言っているだけです。
人間は群れから追い出されると死んでしまう生き物なので、仲間を思いやって、人間関係を円滑にするようプログラムされているわけです。
ベースとして人間は、身近にいる人ほど好意を持つようプログラムされています。だから、身近な人ほど助けたり、贈り物を贈ったり、怒らせないようにしたりするのです。
あなたが顔出しをすれば、お客さんにとってあなたは、より近い距離にいる人になりますね。よって好きになる。これが、親近感の正体なのです。
美男美女なら特にそう
もしあなたが眉目秀麗なお顔立ちをしているなら、顔出しはなおさら有利になります。
美男美女は、それだけで好かれる要因になりますから(野暮になりそうなので、深い考察は控えておきますが)。
ボクもイケメンだったら顔出ししたかもね
覚えてもらいやすい
「顔はわかるのに、名前が思い出せない!」は、誰しも経験があるでしょう。
逆に言えば、人の顔は覚えやすいのです。
あなたの知っている「顔」の数は、間違いなく、あなたの知っている「名前」の数よりも多いはずです。
いや、当たり前の話なんですけどね。
「名前」だけ知ってて、「顔」を知らないって、私生活ではかなり稀だと思います。逆に「顔」は知っているけど、「名前」は知らない人はかなり多いはずです。
サラリーマン時代はおっきい会社にいたから、そこらじゅう「顔は知っているけど名前は知らない人」だらけだったよ
通勤通学の途中にも、いつも見るけど名前は知らない人がいっぱい!
そんなわけで、脳が人の顔を覚えやすいのは、至極当たり前のこと。よって、あなたも顔出しをしていた方が、お客さんから覚えてもらいやすくなります。
信頼される
「素顔を出している」は、「やましいことをしていない」というサインになります。
そんなわけで、素顔を出している方が、お客さんから信頼されやすい傾向があります。スーパーで売っている野菜にも、よく生産者の顔写真が載っていたりしますね。
「何の裏もないなら、顔出しできるだろ?」というのが、どうしても根底にあります。実際には、「顔出ししているから悪人じゃない」なんてことはないのですが。
ただこれは、ビジネス形態にも寄るでしょう。
投資ビジネスなど、詐欺が横行するようなビジネスなら、顔が見えないのは不安です。しかし、レストランで料理をする人の顔は、ボクはさほど気になりません。
後でまた話すけど、ハンドメイド作家は「信頼」が必要なビジネスってほどではないからね
騙すとか、そういう商売じゃないもんな
「顔出し」のデメリットは?
顔出しすることでのメリットはわかりましたね。
では、対になるデメリットは何でしょうか?
副業がバレる
これはリアルにあるかなと思います。
今どき副業禁止の企業なんて、こっちから願い下げですが、公務員は法律でNGですからね。中には、切実にムリな人もいるでしょう。
副業バレがマイナスになるなら、顔出しはやめておこう
顔写真が悪用される
ケースとしては稀でしょうが、アップした顔写真が悪用されるケースも考えられます。
ただ、インターネット上には何億人もの顔写真がアップされているでしょうから、その中であなたの顔が選ばれる可能性は、限りなく低いと思われます。
顔を受け付けられない人もいる
中には、「顔」を見たときに、「あ、この人ムリかも」と思うことがあります。
正直に言うと、男性のボクでもこう思うことがあります。「なんか、この人から買いたくないな」って。女性は尚更ありそうな気がしますが、どうでしょう?
顔を見られてしまったが故に、買わなくなってしまうお客さんが出てしまうのは、デメリットですね。
昔の少年ジャンプでは、年に1回くらい、表紙に連載作家さんの素顔を載せていました。しかし、とある作家さんの顔面がちょっとアレで、やらなくなっちゃったんですよね。
ケースとしては稀だと思います。あなたが、ごく普通の範囲内で収まるお顔立ちなら、影響は皆無と言っていいでしょう。
ただし、作風と本人にあまりにもギャップがあるなら、顔出しはやめておいた方が良いかもしれません。
例えば、めちゃくちゃファンシーな作品を作っているけど、中の人がヒゲ面のオジさんだったら、顔出しはちょっと微妙かなーっと思ったりもします。
「顔出しなし」が不利にならない理由
正直なところ、ハンドメイド作家は、「顔出しなし」がほとんど不利にならないと考えています。
ちょっと主観っぽくなっちゃいますが、理由をお話ししましょう。
クリエーターは「顔」のビジネスではない
まず、ハンドメイド作家を含むクリエーターは、「作品」を売っています。
「俳優」や「アイドル」のように、人が売り物のビジネスではありません。「塾講師」や「弁護士」や「コンサルタント」のように、信頼が売りのビジネスではありません。
「顔」が見えるかどうかは、さほど重要ではないビジネスです。
ボクは、ONE PIECEの作者「尾田栄一郎」さんの顔を知りませんし、奥さんは、お気に入りの絵本作家「ヒグチヨウコ」さんの顔を知りません。
しかし顔を知らないからといって、ONE PIECEが面白いことも、ヒグチ先生の絵本が魅力的なことも、何も変わりません。
あー、素顔なんて気にしたこともないね
それがクリエーターというもの。「顔」を出しても良いけど、出さなくても構わない。その程度の話です。
講座系でマネタイズするなら顔出しした方が良い
ただし、あなたの売り物が「作品」ではなく、「ワークショップ」や「講座」であるなら、顔出ししておいた方が得策ですね。
あなたが「教えること」を売り物にするなら、弁護士や塾講師と同じように、「顔」が見えることでお客さんは安心します。
「顔出しなし=悪」の時代じゃなくなった
ボクが子供の頃は、顔出しどころか、名前も住所も、当たり前のように公開されている時代でした。プライバシー皆無の時代ですから、顔を見せない人間なんて、悪人に違いありませんでした。
しかし最近では、顔出ししないまま活躍する人が増えましたね。
GReeeeNさんやClariSさんが出始めた頃は、まだ「ん?」という感じもありましたが、今はそんな風潮もどこへやら。
ボカロPは基本顔出しなしですし、Adoさんは永遠に顔出ししなそうですね。Vtuberもアバターにしゃべらせています。それで何の問題もなく、受け入れられています。
「顔出しなし」は、今となってはごく普通のことよ
イベント出店すれば顔出すんだけどね
もし将来的に、イベント(マルシェ)出店する予定があるなら、どっちみち顔出しすることにはなります。
もちろん、ネットで全世界に公開するのと、現地に行かなきゃ見れないとでは、意味はずいぶん異なりますが。
接客は、顔出ししといた方が有利
気にするほどのことではないんですが、ちょっとだけ。
あなたも経験があると思うのですが、顔を知らなかった人を初めて会ったときに、「あ、この人こんな顔だったんだ…」と微妙な空気に包まれることがあります。
お客さんはあなたのファンなので、勝手にあなたの顔面を美化したイメージで捉えている可能性があります。初見で、「お、おぅ」みたいな感じに一瞬なるかもしれません。
それよりは、事前に顔を知っていて、ブース近くを通ったときに、「あ、〇〇さんだ!」となった方が、その後のトークは弾むでしょう。もちろん接客にもプラスに働きます。
イベント出店を考えているなら、顔出しも視野に入れても良いかもしれませんね。
あくまで抵抗がなければの話だけどね
コメントを残す