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ホーム > Q&A > 100均で作品の材料を買うのはアリでしょうか?

100均で作品の材料を買うのはアリでしょうか?

投稿 : 2024年8月27日
更新 : 2025年1月22日

なお
なお
ご質問いただきました!

100均で素材を買うのはアリでしょうか?

競合ハンドメイド作家さんはどこも安く、その値段に合わせてしまうと、なかなか利益が出ません。

そのため、素材を安く仕入れて、少しでも利益を残したいと思っています。

ただ、やはりクオリティはいくらか下がると思うので、それでもお客さんが選んでくれるかが気がかりです。

安い値段で売っても利益を残したいから、素材を妥協しても良いか?という質問ですね。

ただ、質問者さんとしても、ホントにそれで良いのか迷っていると。

なお
なお

よくない思考回路で考えてるね!考え方を180度変えよう!

まずはクイックに結論から。

「100均で素材を仕入れるのはナシ」です。

ウチの奥さんは、お花系の作家です。

100均でも造花は売っていますが、ウチの奥さんはプロ用の資材を問屋から仕入れています。100均の造花を使ったことはありません。

「最高品質の素材だけを使う」と、初めから決めていたからです。

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  • 良い素材を使って高く売れ
    • シンプルな算数で考えよう
    • 安くても高くても、売れる数は変わらない!?
  • 高く売るなら、質の高い素材を
    • 値段が高い素材は、やっぱり質も高い
  • 高くしても売れるのか?
    • 欲しければ高くても買う
    • ブランド物との違いは「ステータス」くらい
    • 高く売るなら、ちゃんと差別化しよう!
  • 安定供給にも課題あり
  • 参考記事

良い素材を使って高く売れ

「ハンドメイド」というビジネスの特徴を顧みると、そもそも「高く売る」という選択肢しかありません。

100均の素材で高く売るのは困難ですから、必然的に質の高い素材を使うことになるでしょう。

なお
なお

まずは、シンプル算数を使って、その事実をお伝えしよう

シンプルな算数で考えよう

「ショボい素材で安く売る」と、「高品質素材で高く売る」の2つを比べて見ましょう。

次の通り、同じ原価率(シンプルに考えるため、人件費は除く)で考えてみます。

「ショボい素材」パターン

  • 仕入れ先:100円均一
  • 材料費:1,000円(100円×10個)
  • 販売価格:4,000円
  • 原価率:25%
  • 粗利額:3,000円

「高品質素材」パターン

  • 仕入れ先:プロ用の問屋
  • 材料費:3,000円(300円×10個)
  • 販売価格:12,000円
  • 原価率:25%
  • 粗利額:9,000円

*話をシンプルにするために、同じ「原価率25%」としましたが、実際には、高価格帯の方が原価率は低い(=利益率が高い)傾向にあります。

注目して欲しいのは、「粗利額」です。

  • 100均で仕入れた場合、1作品あたりの手残りは「3,000円」です。
  • プロ用資材で仕入れた場合は、1作品あたりの手残りは「9,000円」です。

もちろん、素材が違うだけで作り方は一緒ですから、工数は同じです。

奥さん
奥さん

まぁまぁまぁ、そうなるわなぁ

安くても高くても、売れる数は変わらない!?

最適な値付けは、当たり前ですが「もっとも利益が残る値段」です。

工業製品(規模の大きいものを想像して欲しい)であれば、よほど需要が爆発していない限りは、事実上は青天井で生産できるでしょう。

その場合、「1商品あたりの利益 × 買ってくれる客数」が最大になる値付けを考えます。

ポイントは、いくらでも生産できる工業製品の場合、「高く売って、お客さんの数が減ってしまうことで逸失する利益も、考慮に入れて値段をつける」ということです。

奥さん
奥さん

あ、えーと…

なお
なお

ここで止まって考えなくて良いよ。次を読めば、理解できるから

一方で、ハンドメイド作品の生産数には限りがあります。それも、かなり少ない数です。

ちょっと人気が出るだけで、あっという間に稼働が逼迫します。手作りですから、それくらいか細いキャパシティなのは無理もありません。

ある一定のレベルに到達したハンドメイド作家(いずれはあなたもそうなる)の場合、安くしたところで、販売数は増やせません。生産数の天井に届いてしまうからです。

逆に高い値段をつけた場合、もちろん需要は減っていきます。しかし、そもそも相手にできるお客さんの数が少ないので、よほどバカ高くない限りは、生産数上限を割るほど減りはしません。

言い換えると、安く売ろうが、高く売ろうが、売れる数は変わらないということです。

例えば、「1日2個×20営業日=月40個」生産できるとしましょう。ある一定のレベルに達せば(繰り返すが、いずれあなたもそうなる)、売れる数は月40個前後で固定です。

こうなると、可能な限り「高価格&高利益」な作品に仕上げていくことが、ハンドメイドで稼ぐためのセンターピン(最重要ファクター)であることがわかります。

先ほどの例に戻りましょう。

  • 100均で仕入れて、
    「粗利3,000円」の作品を「月に40個」売れば、
    手残りは「12万円」です。
  • プロ用資材を仕入れて、
    「粗利9,000円」の作品を「月に40個」売れば、
    手残りは「36万円」です。

収入は、かたや「アルバイト並み」、かたや「フルタイムのサラリーマン並み」です。

繰り返しになりますが、どちらも工数は変わりません。違うのは、素材だけ。

なお
なお

あなたは、どちらを選ぶかな?

奥さん
奥さん

もちろん、「フルタイムのサラリーマン並み」で!

高く売るなら、質の高い素材を

ここまでのハイライトは、「高い値段で売ろう」です。一言にまとめると、たったこれだけの話です。

しかしやはり、安い素材を使って高く売るのは、至難の業でしょう。

銀座の高級寿司屋は、客単価5万円、高いと10万円もあるのですが、安いネタでそれだけの値段をつけられるでしょうか?難しいですよね。

なお
なお

やっぱり、高く売るには、どうしても良い素材を使うことになるよね

値段が高い素材は、やっぱり質も高い

必ずしも、「値段が高い=質が高い」という等式は成り立ちません。中には、高くても粗悪なものはあるし、安くても質の良いものはあります。

しかし、やはり傾向としては、「値が張るものは、質も高い」ことがほとんどです。

世間の人は、「供給が少ない」、すなわち「希少だから値段が高い」という考え方をしがちです。しかし、相応に「需要」がなければ、高くても売れません。

うなぎが、「希少だから高い」という意見は、一つの側面しか見えていません。もう一つの側面は、「高い値段を払ってでも食べたいほど美味しい」ということです。

もし、うなぎが全く美味しくなかったら、1円の値段もつかないでしょう。また、イワシと同じくらいの美味しさなら、イワシより少し高いアジくらいか、せいぜいタイくらいの値段に落ち着いたはずです。

それだけ美味しいからこそ、お祝いの日に奮発して鰻重を食べたいと思うわけです。

ボクがうなぎを食べたすぎて、うなぎを例に出しましたが、どんな素材でも同じことが言えます。

もし輝かなかったら、ダイヤモンドに価値はありません(そもそも鉛筆の芯と同じ炭素ですからね)。美しい輝きに魅了されるから、高い値段がつくのです。

アイスクリームがラクトアイスより高いのは、より美味しくて、より体に良いからです(ラクトアイスは、ミルク以外に相当な量の油が入っている)。

奥さん
奥さん

確かに。高いものは、お値段なりに良いものが多いよね

高い素材が、高くても売れるのは、

  • 丈夫だったり
  • 光沢があったり
  • しなやかだったり
  • 色鮮やかだったり
  • より風合いがあったり

するからですね。

それだけ質が高いから、ということです。何も、希少だからとか、手間がかかっているとか、供給サイドの話だけではないのです。

当然、そんな質の高い素材を使えば、あなたの作品の質も良くなります。質が上がれば、もっと高い値段を払ってもらえるようになります。

高くしても売れるのか?

質問者さんの元々の話は、「周りが安く売っているから、それに合わせても利益を取るために、100均の素材を使おうか?」という悩みでした。

それに対し、「いや、100均とかありえないから。良い素材で高く売れ」と、カウンターパンチを喰らわした格好になっています。

「いや、周りより高くして売れんの?」というのが、今のあなたの疑問でしょう。

奥さん
奥さん

そうだよ!高くしてホントに売れんの?

欲しければ高くても買う

答えは、「YES」です。

高くても売れるので、心配しないでください。

疑うなら、あなたの過去の買い物を振り返ってください。

  • 1番高かった洋服ないくらでしたか?
  • 1番高かったバッグはいくらでしたか?
  • 1番高かったアクセサリーはいくらでしたか?
  • 1番高かった贈り物はいくらでしたか?

あなたがどの程度の階級かはわかりませんが、確率的には、ごくごく普通の中流階級である可能性が高いでしょう。そうだとすれば、ボクと同じです。奇遇ですね。

そして、あなたがターゲットとするお客さんも、きっと中流階級が多いと思います。

さて、そんな中流階級のあなたでも、商店街で2,000円で買えるバッグもある中で、百貨店で5万円のバッグを買っているわけです(勝手に決めつけてすみません)。

ほら、それだけ払ってるじゃないですか。

なお
なお

なら、あなたの作品だって高く売れるよ

奥さん
奥さん

えーっと、そうなのか…?

ブランド物との違いは「ステータス」くらい

え?ブランド物とハンドメイド作品じゃ話が違うって?

いや、そんなことはありません。

ハンドメイドを求めるお客さんは、ハイブランドを含む既製品では満足できなかった人達です。別にお金がなくて、ブランド物を買わないわけではなありません。

お客さんは、気に入った品物であれば、かなり高いプレミアムを払ってでも買おうとします。他にもっと安い選択肢がない限りは、高くてもあなたから買うのです。

もちろん厳密に言えば、ブランド物が持っている「ステータス」という価値は、ハンドメイド作品にはありません。その分は、価値を割り引くのが妥当でしょう。

しかし、ステータス以外の「素材」や「作りの丁寧さ」や「デザイン」は、あなたも負けていません。あなたは、ハイブランド専属の一流のデザイナーではないかもしれませんが、少なくとも、お客さんにはあなたのデザインの方が好まれています。

そうですね。ステータス代を割り引いて、ハイブランドの「3分の1」くらいなら、ハンドメイド作品でも買ってもらえる金額じゃないでしょうか?

ハイブランドにもランクがあるので、ちょっと雑でしたね。言いたかったのは、「アクセサリーで2万円」や「バッグで4万円」は、十分狙える範囲ということです。

なお
なお

どう?悪くない金額でしょう?

奥さん
奥さん

そんだけ貰えたらハッピーだなぁ!

高く売るなら、ちゃんと差別化しよう!

重要なことをサラッと言ってしまいました。ちょっと巻き戻しましょう。

「他にもっと安い選択肢がない限りは、高くてもあなたから買う」の部分です。

お客さんは、高く買う用意はあります。しかし、散財したいわけではありません。他にも同じような作品で、もっと安いモノがあれば、安い方になびいていきます。

なお
なお

「どっちにしようかな?」と、比べられるような作品ではダメってこと

「これしかない!」と指名買いされるような作品なら、他の作品と値段を比べられることはありません。お客さんは、高くてもあなたから買うことになるでしょう。

例えば、「ディズニーランド(シーでも良いですよ)」を想像してください。

入場料が、どんどん値上がりしてますよね。ボクが子供の頃は、4,500円くらいだった気がするのですが、今や曜日によっては1万円とか。

しかしそれでも、ディズニーランドはいつでも、お客さんでごった返しています。ごくごく普通の家族連れや、アルバイトかお小遣いで来ている中高生がわんさかいます。

これだけ値上がりしてもお客さんが来るのは、ディズニーランドが他のテーマパークとは比べられない存在だからです。お客さんは、迷いなくディズニー一択で来ています。迷っているのは、「ランド」か「シー」かの選択でしょう。

だから強気で、「1万円でも来る?来ない?どっち?」と迫っても、お客さんは来てくれるのです。他の安い選択肢で代替できない以上、従うほかありませんから。

ハンドメイド作品も同じです。他の作品で代替できないなら、お客さんはあなたから買うしかありません。

だから、あなたの言い値で買ってくれるのです。もちろん常識の範囲内ですが、あなたが生活するのに十分な額はつけられます。

質問者さんは、「競合ハンドメイド作家さんはどこも安く、その値段に合わせてしまうと、なかなか利益が出ません」と言っていましたね。

この時点で、考え方がズレています。そもそも、競争しようとしてはいけないのです。

他の作家と同じような作品を作り、その値段に合わせようとするのではありません。他の作家とは違う作品を作り、値段を離す(=高くする)のです。

なお
なお

しっかり差別化した作品を企画して、良い素材で品質良く仕上げて、高い値段をつける!以上!

奥さん
奥さん

ラジャー!

安定供給にも課題あり

単価が下がってしまう以外に、もう1つ、100円均一での仕入れには問題があります。

それは、「安定供給に難あり」ということ。

100均一は、本来はTo C(一般消費者向け)のお店です。言い換えると、To B(企業向け)のお店ではありません。

そのため、売れない商品ラインナップはバンバン切り捨てて、新商品を投入していきます。個人のお客さんは、これで構いません。

しかし、ビジネスで使うとなると、資材が途切れてしまうのは重大な事業リスク。多少高かろうと、安定供給品を選び取る必要があるんですね。

ちゃんとプロのお店が仕入れるようなお店(あるいは問屋)は、そこんところを理解しています。なので、100均で仕入れるより随分リスクは下がります。

参考記事

ハンドメイドの材料仕入れにおける3つの黄金のルールとは?

【原価で考えないで】失敗しないハンドメイド作品の値段の付け方【シミュレーター付き】

【10秒で答えられる?】ハンドメイド作品の差別化とは?使えるポイント8選

なお

About なお

専業ハンドメイド作家の奥さん(現在は産休→育休中)の売上を20倍にした夫。二児の父。IT大手で営業7年、商品企画3年を経験したのち独立。ビジネス経験0のハンドメイド作家が、専業で食べていけるマーケティングノウハウを発信しています♪ » 自己紹介ページ

現在、0歳児が家にいるため執筆は滞り気味...。代わりに、SNSの» Threadsでも発信してます。

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