ご質問いただきました!
私は、SNSが正直苦手です。やらなきゃと思ってインスタにチャレンジしてみたのですが、やっぱり好きになれませんでした。
インスタの投稿にかかる時間で、限られた作品作りの時間がなくなってしまうのも、違うなーという感じがしてしまいます。得意な人ならなんてことないんでしょうが…。
そこで質問です。インスタなどのSNSなしで、ハンドメイド作家として生活費を稼ぐレベルになることは可能でしょうか?
この気持ちは、すごーくよくわかります。
実は、ボクも奥さんも、そこまでSNSが好きなタイプじゃありません。嫌いというほどではないんですが、必要なければやりたくはないかなって感じです。
それよりも、奥さんだったらコツコツ作品を作る方が好きですし、ボクは本を読んでいる時間の方が好きです。
不可能じゃないけど、やっといた方が良い
まずは結論から。
「SNSなしで売れることも不可能ではない。が、もっと茨の道を進むことになるから、やっといた方がいいんじゃね?」です。
ボクの奥さんが月10万円売ったときは、インスタのフォロワーは100人いなかったと記憶しています。商品設計がしっかりできていても、SNSのブーストなしだと、これくらいが限界かなと思います。
なぜハンドメイド作家にSNSが必要なのか?
なぜハンドメイド作家にとって、SNS(特にインスタ)が必須科目になっているかというと、「SNSが、最も効率的にインプレッションを稼げる手段だから」です。
インプレッションとは、あなたの作品がお客さんの目に映る数のこと。「露出数」のことだと思ってくれればOKです。
どんなに美味しい深海魚でも、人間に発見されなければ存在しないも同然ですよね。これと同じで、インプレッションが足りなければ、どんなに優れた作品も埋もれてしまうのです。
インプレッションを稼ぐ手段は色々あるが…
要はお客さんに見られれば良いわけですから、
- 検索で上位表示させる
- ブログを運営する
- 広告を打つ
- イベントに出展する
- ポップアップを出す
など、さまざまな手段があります。どれもそれなりのコストと労力がかかりますね。
SNSが簡単とは言いませんが、他の手段よりもコスパが良いのは間違いないでしょう。
SNSが他の媒体よりもインプレッションを稼ぎやすいのは、
- お客さんが費やしている時間が長い
- 企業と競合しづらい
の2つの理由があります。
お客さんが費やしている時間が長い
現代人は、SNSに費やす時間が長いですね。minneやCreemaを見ている時間と、インスタを見ている時間、どちらが長いかは明白です。
当然、お客さんが長い時間見ているメディアほど、インプレッションを稼ぎやすいです。ここは特に説明は不要かと思います。
SNSと良い勝負になるのは、テレビとYouTubeくらいでしょう。テレビに出るのは厳しいとして、YouTubeも運営が大変です。
「誰にでも門戸が開かれているのは、SNSだけだね」って、結論になりますよね。
企業と競合しづらい
企業と競合しづらいのは、SNS特有の現象かもしれません。
他のメディアだと、個人と企業は同じ土俵で戦うことがほとんどです。体力で劣る個人は、企業との勝負はどうしても部が悪いです。
広告やブログで企業と真っ向勝負するのは、現実的ではありません。
しかしSNSの世界だけは、パワーバランスが「個人>企業」なんですね。どうやらSNSは俗人性が大事なようで、個人の方がかえって伸ばしやすいメディアなようです。
SNSなしは茨の道
SNSを避けてインプレッションを取ろうと思ったら、
- あえて企業と同じ土俵で戦うメディアを選ぶ
- もしくは、イベント出展を転々とする
しかないでしょう。SNSよりもずっと困難な道です。
ボクも奥さんもSNSが得意なタイプじゃないので、どうにか避けられないかと思う気持ちは痛いほどよくわかります。
でも、SNSだけは、魂を売っても致し方ない領域かと思います。
必要なフォロワー数はそんなに多くない
「いいから黙ってやれ!」だけだと心苦しいので、あなたの悩みを少しだけ軽くする言葉を授けたいと思います。
ハンドメイド作家は、インフルエンサーではありません。売り物は影響力ではなく、あくまで作品ですから、それほどたくさんのフォロワーは必要ないでしょう。
ハンドメイド作家に、何万フォロワーも必要ありません。
売るものにもよりますが、5,000フォロワーもいれば生活費くらいは稼げると思います。商品設計がうまくできていれば、1,000フォロワーでもボチボチ稼げるでしょう。
このレベルなら、ものすごく凝った投稿も、毎日投稿も必要ありません。
SNS経由のインプレッション獲得は強力です。逆に言えば、SNSさえ頑張れば、他のメディアはサボっていても許されるという考え方にもなります。
というわけで、重い腰を上げて、SNSに取り組むことをオススメします。
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