インスタ(SNS)は、ハンドメイドをやるにあたっては集客面で避けては通れないと思いますが、更新し続けないと露出が止まる、というのがネックに感じています。
なので、最近ブログをはじめました。
ブログであれば、更新を止めても自然検索からの流入が確保できるので、今後3-5年先のことを考えたら、コツコツ始めておいても損は無いかなと。
令和の時代にブログを始めるのはどうなの?とも思っているのですが、どうでしょうか…
「ブログはオワコン!」と言われるようになって、久しくなりましたね。
- 「ハンドメイド作家は、ブログをやるべきか?」
- 「やるとしたら、意味はあるのか?」
を解説していきましょう。
ボクもブログを書いる人間。ここは、ぶっちゃけトークで行くぜ!
まずは結論から。
「優先順位は高くないので、苦手ならやらなくて良い」です。
ブログに以前ほど旨みはない
かつては、「ハンドメイド作家は、とりあえずブログやっとけ」という時代がありましたが、「とりあえず記事を書けば、人が来てくれる時代」はとっくに終わっています。
2020年くらいまでは、個人かつ素人が書いた記事でも、Google検索で上位に表示されていました。しかし今は、そんな甘い時代ではなくなってしまいましたね。
今や、企業ドメインで運営していて、バッチバチにプロ品質のコンテンツを投稿するのが標準です。ここまでできて、やっと土俵に上がれる時代になってしまったんですね。
それにブログを立ち上げるには、ちょっとしたITの知識が必要です。サーバーとかドメインとかと言われて、「ウッ」となる人が、無理にやるほどではないでしょう。
また、モノづくりが主のハンドメイド作家は、文章が苦手な人も多いですね。うちの奥さんのように、500文字書くのに1週間かかるような人は、根本的にブログに向いていません。
まぁ、ざっと9割の作家さんは、ブログを開設する必要はないと思います。
ブログやるくらいなら、インスタを頑張った方が報われるよ
現代にブログをやる意味は?
じゃあブログに意味がないかというと、そうでもありません。
確かに、「集客マシーン」という1番の旨味は、しゃぶり尽くされて限りなく味が薄くなっています。が、ブログには依然として、次の強みが残っています。
- プラットフォームが死んでも、ブログは死なない
- コンテンツが流れずに蓄積する
- マルチメディア戦略の「母艦」として機能する
これらの強みは、この先も変わることはないでしょう。
プラットフォームが死んでも、ブログは死なない
プラットフォーム上のコンテンツは、プラットフォームの持ち物。
そして、参加者は、プラットフォームのルールに従うしかありません。
「minne」も「Creema」も「Instagram」もプラットフォームだよ
もしInstagramがサービス終了したら、何万フォロワーいても0リセットです。過去のコンテンツにもアクセスできなくなります。理不尽な垢BANでも、それが運営の決定なら従うほかありません。
しかし、ブログは違います。ブログは原則として、レンタルサーバーに「WordPress(ワードプレス)」というブログソフトをインストールして構築します。
ブログだけは、あなたの資産です。著作権もあなたにあります。あなたがブログを閉じない限り、ブログが突然終了することはありません。
コンテンツが流れずに蓄積する
メディアには、「フロー型」と「ストック型」の2種類が存在します。
フロー型メディア | ストック型メディア | |
---|---|---|
特徴 | コンテンツが時間の経過とともに流れて消えていく。原則として、コンテンツの「新しさ」が求められる | 過去のコンテンツが消えずに積み重なっていく。原則として、コンテンツの「質」が求められる |
メリット | 短期間でアクセスが伸びやすい | コンテンツが増えるとアクセスが積み重なっていく。コンテンツ投稿の頻度が落ちても、流入が落ちづらい |
デメリット | 過去のコンテンツが見られないので、常に新しいコンテンツを出し続けないと、流入が止まる | 初速が遅い傾向があり、アクセスが伸びるまで時間がかかる |
例 | 雑誌 新聞 テレビ番組 SNS | 雑誌以外の書籍 映画 NetflixなどのVOD Webサイト(ブログ含む) YouTube(実際にはフロー型との中間くらい) |
Instagramを含むSNSは、典型的な「フロー型」のメディアですね。
短期間で伸ばすならSNS一択。ハンドメイド作家は、Instagramを避けては通れないでしょう。
しかし、過去のコンテンツが見られなくなる「フロー型」は、自転車操業のように、ペダルを漕ぎ続けなければ止まってしまう定めなのです。
質問者さんは、Instagramを万垢まで育てた強者でしたが、それでも更新が止まると流入も止まってしまうとお悩みでした。
また、DMで質問が来たけど、「それ前に投稿してるんだけどな…」となるシーンもちょこちょこあったとか。
人生には、SNSに時間を割けない瞬間も出てきます。気持ちが落ち込んで、どうしても更新できないときもあるでしょう。
手を止めたら回らなくなるSNSと違い、「ストック型」であるブログは、長年溜め続けてきたコンテンツが、地味ではあるものの、しぶとく集客し続けてくれるでしょう。
長い目で見れば、ブログがあったことによって救われるシーンも出てくるはずです。
あれ?そう聞くと、すごい魅力的に見えてくるな…!
マルチメディア戦略の「母艦」として機能する
ブログの特徴として、考えられる限りどんなコンテンツでも載せることができます。
- 文字
- 画像
- 動画
- SNSの投稿の埋め込み
- 商品のリンク
- メルマガの登録
などなど。また数の制限もなく、いくらでも載せることができます。
ブログはあなたの資産なので、あなたが好きなように使えるんですね。プラットフォームのように、動画は貼れないとか、何文字までとか、そういう縛りはありません。
あなたがSNSやYouTubeを運営するとしたら、そのコンテンツをブログに集約しておくことをオススメします。
本来なら流れて見られなくなるSNSの投稿も、ブログに載せておくことで流れずに見られ続けるでしょう。またSNS上で質問が来たら、ブログのリンクを渡して回答することもできます。
そして何度も言っている通り、ブログは他所の持ち物ではないので、他人の都合で突然死ぬこともありません。
長期のビジネス視点で考えるなら、ブログを全メディアの「母艦」とすることで、グッと安定感が増します。
「BCP(何があっても事業が止まらないための施策)」として、ブログを持っておくことは、経営者としては至極真っ当な考え方だと思うよ
もしブログを運営するなら
もしあなたが、
- ITにちょっと足を突っ込んでも良い
- 文章を書くのが苦にならない
- 長い目で見た安定性を求める
なら、ブログを運営しても良いかもしれません。
一般的な「SEO」は考えない方が良い
ただし、一般的なブロガーのやり方はオススメできません。
一般論として、ブログ記事は、検索されているキーワードから逆算して記事を書きます。同じキーワードで検索上位に表示される記事に負けないように、もっと良い記事を書いていくわけです。
そうすることで、Googleのアルゴリズムに評価され、自分の記事が上位表示されやすくなるわけです。
こういった、検索順位を上げるためにあれこれ頑張ることを「SEO」と呼ぶのですが、年々「SEO」のハードルが上がっていて、素人が勝てる見込みは限りなく薄いです。
そもそも、あなたはブログが本業ではなく、ハンドメイドが本業ですよね?
頑張りどころを間違えてはいけません。「SEO」はあまり気にせず、ブログから集客することは、一度忘れてしまった方が良いでしょう。
あくまで、マルチメディアの母艦として!
ブログは、あくまで、各種メディアに投稿したコンテンツの「母艦」として考えるべきですね。
例えば、次のような具合です。
- Instagramに投稿した内容を、少し深掘りして記事にする
- YouTubeで投稿した内容を、文字に起こして記事にする
ブログ運営のために、記事内容を0から考えるのはやめた方が良いですね。多分頑張っても報われません。
主として力を入れるのは他のメディアで、そのコンテンツの「物置部屋」として、ブログに格納していくイメージです。
更新ペースも、無理ない範囲に止めるべきでしょう。
そもそもストック型メディアであるブログは、毎日投稿する必要はありません。どんなに多くても、週に1記事。月に1記事でも全然OKだと思います。
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